幸せは感謝から
「ありがとう」は「有り難い」からきた言葉といいます。
めったにないことが自分の身に起きたという状況です。
めったにないことですから、「ありがとう」という機会は少ないということになります。
ついていると思うことやラッキーと言うことよりも、ついてないことや不幸だと思うことが多いから、毎日無表情に過ごすということになるのでしょうか。
良いことや楽しいことがない限り、私たちは幸せを感じることができないのでしょうか。
いいことがあったから幸せになれるということではなく、幸せであると思っている人に幸せなことが起こると言われます。
まず、幸せな自分になることが先で、その後に幸せなことが起こるという順番だということです。
人間は良いことを思えば良いことが起こり、悪いことを思えば悪いことが起こるといいます。
幸せになりたいと思うのならば、日ごろから幸せな気持ちでいることが大事、在り方が先だということです。

幸せな感情は感謝の気持ちに近いといわれます。
幸せな気持ちになるために感謝することが大切になります。
「何でも感謝はできない。」、「ネガティブなことにも感謝しなさいということ?」と言われるかもしれません。
「ありがとう」という感謝の感情を持つには、少し練習が必要に思います。
例えば、コップ半分の水があります。
これを半分しかないと思うか、まだ半分あると思うかの捉え方の練習です。
人は愛か恐れのどちらかの感情しかありません。
「半分しかない。」というのは欠乏の恐れの感情から来る思いであり、「まだ半分ある。」というのは感謝の愛の感情から来る思いです。
出かける前にストッキングに伝線したら、外出先でなく出かける前でよかったと思えるし、バスで小銭入れを落としたことを帰宅してから気づいたけど、落としたのが長財布でなくてよかったと思ったり…。
「ありがとう」は愛からの言葉です。
「ありがとう」が言えなかったとしたら、それは満たされていないという恐れの感情が強いのかもしれません。
恐れの感情が強いと足りないことに視点が行き、奪うことや排除すること警戒することをやりがちです。
心を開かない状態になっています。
ものごとの否定的な面だけに心を捉われてしまうと幸せな感情を感じられなくなります。

感謝は体験に価値を見出すこと
感謝することは、日々の体験を肯定的に解釈できるようになるということです。
今の状況はいかに恵まれているか、もっと悪い状況になっていたかもしれないということもあるし…。
意識して出来事のポジティブな面を見ることです。
感謝は、自分に起こる出来事の中に価値を見つけることだと捉えると、感謝できるということは価値を見出す力があるということではないでしょうか。
感謝の対象は、日常のあらゆるところにあるといえます。
「ありがとう」の反対は当たり前です。
当たり前と思っていることでも、たまたま、今日も昨日と同じだったということで本当は有り難いことなのかもしれません。
当たり前と思えば当たり前になりますが、ありがたいと思えばありがたいことになるように思えます。
朝今日も目覚めたこと、蛇口をひねるとお水が出てくること…、特別なことでないといけないということではなく、「ありがとう」といえることは身の回りにたくさんあるように思えます。
様々な場面や日常の体験に感謝の心を持つことは、自分の人生を肯定的に捉えることになります。
感謝の感情は共感能力に基づく感情といわれます。
自分だけでなく、周りの人やもの、環境など、私は孤立して存在するのではなく、周りと共存しているという感覚を持てます。
感謝する対象は人だけでなく、自然やもの、環境など自分を取り巻くすべてのものに広がります。
感謝の感情は豊かさの感情と通ずるものがあります。
豊かな感情を感じる時間が多くなると、実際豊かさを感じる出来事が起こるといわれます。

感謝することを書き出すワーク
1日の終わりに、ベッドに入る前に、今日あったことで感謝することを10個ノートに書き出してみます。
その時の感情を思い出します。
「ありがとう」をいうときの感謝する気持ちを思い出して。具体的に書き出します。
出来事を書き、その後に「ありがとう」、「うれしい」、「よかった」などのポジティブな言葉を書き添えると良いです。
感謝日記を習慣とすれば、感謝するものにフォーカスできるようになるのではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。