あなたが生きづらいのは

普通、他人から批判されるより認められたい、ほめられたいと思います。
非難や攻撃をされるのはイヤですから、できたら、ほめられるにこしたことはありません。
なので、たくさんの人たちの中にいるときは、無意識に自分を守りたいという気持ちが働き、他人に合わせてしまうことがあります。
特に、嫌われたくない人にはその人の意見に合わせてしまい、関わる人によって態度を変えてしまったということもあります。
たとえば、相手から異論が出ると「そう考えたほうがいいかな~という」とか、「特別な例外としてそういうこともありうると言うことで~」とか…。
微妙に先に言った自分の意見をずらしたり、相手の意見が自分のと違うと慌てて修正しようとします。
波風立てないようにしようとか嫌われないようにしようと思うと、相手の反応を見て意見を言わなくてはなりません。
いつのまにか、あなたは、本心を話せなくなっていることに気づくのではないでしょうか。
相手に合わせていると、こう感じてこう考えているということを自信をもって話せなくなります。
私たちは、独りよがりはいけないとか、自分勝手はダメと言われ、「まず、他人の意見を聞いてからにしなさい」という教えを受けて育ってきました。
さらに他人からほめられたり評価されたりすることは、価値のあることだと教わりました。
「あなたは経験や能力がないのだから、他人の考えに従いなさい。」といわれてきたのではないでしょうか。
他人に従うという考えは、あなたが感じていることや考えが信用できないから、他人に従いなさいということになります。
自分自身が信用できないものとなります。
自分より誰かの考え方が正しいから、他人の意見に従っていれば安心ということなのでしょう。
それは、人間は群れを作り生きるから、孤立してはいけないという教えからきているのかもしれません。
しかし、私たちは原始時代に生きているわけではなく、現代に生きているのです。
あなたが、あなたの感情や考え方を尊重できないということは、「自分を生きていない状態」ではないでしょうか。
「他人の支配」から離れる

「自分の人生を生きる」には、「他人の支配」から距離を置くことです。
他人からの支配とは、「こうすべき」「こうでなければならない」という「べき思考」から脱することです。
あなたが考えて、選択し、行動に移す、つまりやりたいことをやるということです。
こういうと「自分勝手に、好き勝手にやれっていうこと?」と疑問をもたれるかもしれません。
いえ、それは違います。
あなたがやりたいと思うことをやるというのは、あなたが主体的に生きるということです。
自分の感情や思考を肯定し、能力を信じ実行し成果を手にするという生き方が、生きているということではないでしょうか。
私たちは、失敗を恐れるあまり周りの人の意見を聞いて大丈夫といわれていることをやっていれば安心と思いがちです。
しかし、本心からやりたいことをやらないと、あなたの心は満たされないのではないですか。
他人が良いと言ったことが、あなたにとって良いこととは限らないのです。
自分の人生は自分で創っていくという意識を持つと、他人の支配から距離をおくことができます。
あなたが、人生の主人公なのです。
あなたが人生の主人公

思う通りに生きると、必ずうまく行くとは限りませんし、失敗することもあるでしょう。
失敗したら落ち込むし、ネガティブな状況になるので、失敗したくありません。
「やりたいことをやって失敗したら誰が責任をとってくれるの?」、「不幸になったらどうすればいいの?」と言いたくなるかもしれません。
しかし、あなたがあなたの人生の主人公であり、考えや行動はあなたが決めたのものであり、かつ結果もあなたのものなのです。
だから、自分の人生を生きる人は結果にも責任を持つことができます。
誰のせいにもしないで、失敗を認めて受け入れることができます。
でも、自分の人生を生きていないと結果に責任を持たないし、誰かのせいにすることもできます。
あなたの人生を生きるということは、他人の人生を生きるよりも大変かもしれません。
他人が決めた「~すべき」とか「~でなけらばならない」という考えに従って生きるほうが、責任を取らなくてすむかもしれません。
私たちは失敗したり嫌なことがあると、その出来事によって嫌な気分にさせられると思っています。
しかし、人間は感情を選ぶことができます。
失敗したり嫌なことがあったから、気づいたことや視野が広がったということがあるのではないでしょうか。
そう思えたら、嫌な感情はどこかに消えて行くでしょう。
ネガティブな感情になっているということは、その人が不幸にする思考と感情を選んでいるからです。
感情は思考から生まれるものです。
思考を変えれば、感情は変えられるのです。
不愉快になったり不幸になる感情を持つのか、幸福な感情を持つのか、あなたが選択できるということです。
あなたの人生を生きるということは、出来事に翻弄されるあなたではなく、主体的に考えや感情をコントロールできるということです。
最後に

あなたの人生を生きるには、今まで思い込んできた、他人軸の「こうでなければならない」という思考を手放すことです。
他人の意見に支配されることではなく、あなたの思考や感情を大切にして、あなたの本心に従うのです。
やりたいことがあったら、思うとおりにやってみることです。
感情はコントロールできないもので、周りの人や出来事からネガティブな感情を感じさせるものだと思い込んできたのではないでしょうか。
しかし、自分の人生の主人公は自分だと意識し、自分の人生を生きると決めたら、周りの人や出来事があなたを不幸にしているのではなく、あなたが不幸を選んでいると気づくでしょう。
感情は思考によってもたらされるものあり、思考は言葉によって作られます。
エネルギーを与えてくれる言葉を選び、使っていくことが大事です。
今までの否定的な感情をもたらす思考は手放し、エネルギーが上がる言葉や思考を選び直していくと変わります。
あなたの人生を生きるということは、あなたが主体的になるということです。
お読み頂きありがとうございました。