時を区切ることの意味
人間はどこかで過去を振り返ります。
時間を区切ることは人間にとって合理的なことに思えます。
人はずっと走り続けられませんし、ずっと留まり続けることもないでしょう。
節目に自らを省みる時間を作るというのは、人間の知恵といえるでしょう。

ふりかえる場合、反省することを求められたりします。
反省という言葉は、学校に行っている頃よく耳にした言葉でした。
一日の反省会、一学期の反省会というように時の過ぎた区切りとして、「反省」をやっていたように思い出します。
反省は自分のできないことやいたらなかったところを見つけ出し、どうしてできなかったのか、なぜだめだったのかと考えなければならなくなります。
反省してダメなところを改善するという目的があるかと思いますが、ずっと反省ばかりしてきたから、もう反省はいいような気がしています。
私の場合、自分のダメな点を思い出すとどうしてそんなことをしたのか、もう少しやり方があったのではないかと自分を責めるのが主になってしまいます。
反省することにより、自分の欠落した部分を掘り起こすと精神的に良くないように思います。
それよりも、やりたかったことやもっと上積みすればよかったことを考えていくことが精神的はよいです。
今よりも良くなることに焦点を当てて、行動の改善する点を上げていくということです。
反省するということにも改善するためという目的がありますが、反省は欠乏を再認識させて自らを裁けと言われているようで、反省することが建設的だとは思えないのです。
反省することは欠点を直すことに力点が置かれているような気がします。
そういうイメージがあります。
周りから強制されて反省させられるという感じです。
考えすぎでしょうか。
一般に欠点を矯正するのは難しいといわれます。
それよりも長所を伸ばすことにフォーカスするのが良いようです。
欠点を直すというのは困難なことを努力してやるという印象があります。
対して、長所を伸ばすのは歯を食いしばってやるものではないようです。
得意なところを伸ばすのは容易でしょう。
一年の終わりに今年の自分の行動を見直します。
自分のゴールに向かってやり方や行動を見直すということです。
もっと情報を集め、自分の中で咀嚼し考えることが必要になります。
仮説を立てて行動してその結果を検証していくというやり方です。
その結果から改善点を明らかにして、再び行動していくのです。
さらに新しいことも取り入れていけたらいいです。
時を区切ることによって、自らを振り返るという行為は大事なことです。

一年の計は元旦にあり
「一年の計は元旦にあり」といいます。
元旦とは元日の午前中ということだそうで、一年の計画を決めるには元日の午前中にやることが良いそうです。
年の初めのゆっくりした時間に一年の計画を立てるのは清清しいです。
新しい事をやることもよし、今までやってきた事を継続する事もよし、です。
やってみた事のないことをやるのは、脳にいい刺激を与えます。
やり慣れていることは、あまり考えることなく難なくやれそうです。
脳の抵抗のない状態です。
しかし、初めてやることはすぐにうまくやれるものではなく、試行錯誤しなければならなかったりします。
極端にうまくいかない場合、投げ出したくなるかもしれません。
脳は新しい事をやることに始めは抵抗するでしょう。
歳を重ねると、新しいことに挑戦しようという意欲が薄れていくものです。
年配者は今までと同じようにやりたい、変えたくないという気持ちが強いのではないでしょうか。
そこをあえて、やった事のないことをやるのは、できることが増えるといういい点があります。
脳内に新しいシナプスができ、能力が上がるのではないでしょうか。
何ごとも現状維持はないといわれます。
現状を保つにもメンテナンスが必要です。
何もしないことは現状維持にはなりません。
この世のものは全て変化していくものであり、変わらないものはないからです。
いくつになっても成長し続けることは人間に与えられた課題であり、楽しい挑戦ではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。