傷ついた子供の私
子どもの頃、親や周りの大人から傷つけられたり無視されたりしたというつらい過去があると、インナーチャイルドが大人になってからも心の中に残っていることがあります。
幼い頃、私は誰にもかまわれず大事にされなかったという思いが、ずっと心の中に残ります。
癒されない「子供の頃の自分」がいると自己否定が強くなります。
子ども時代、親は絶対です。
失敗や上手くいかないのは子どものせいだと、子どもを責める親がいます。
そのたびに子どもは親に謝っていました。
そして、その子は罪悪感を持ち大人になっていきました。
大人になっても子どもの頃の習慣が出てしまい、何かトラブルがあると自分が悪いと思い、すぐに謝罪するという行動に出ます。
自分を肯定することが少なく、自己否定の強い大人になってしまいました。
大人になってからインナーチャイルドが現れることがあります。
インナーチャイルドがいると、大人になっているのに「何でそんなことをするの?」と周りは理解に苦しむ言動が出て来ます。
例えば仕事をしながら子育てをやってきて、育児休業を利用して順調にやってきたと見えたのに、突然子どもが小学校に入学するからと仕事を辞めてしまう母親がいます。
第三者は、子どもはこれから手がかからなくなるのにもったいないと思います。
その母親は仕事を辞めて家にいるという選択をします。
小学校の頃両親が離婚したため、それがトラウマになっているようです。
子どものためと仕事を辞める理由を言います。
ですが、今目の前の我が子に、幼い頃の自分を重ねて見ているのかもしれません。

インナーチャイルドに気づく
子どもの頃の自分を思い出すのもイヤという人がいます。
人間は自分を守るために、あまりに酷い体験だと本当に忘れてしまうようです。
忘れることによって自分を守っているのでしょう。
子どもの頃の弱い自分、恐がりの自分、否定される自分、傷つけられた自分、無視される自分、臆病だった自分…。
こういう自分が嫌だったのです。
子どもの頃の自分が嫌いで、否定したくて置き去りにしてきたともいえます。
しかし、傷ついたインナーチャイルドは自分の中にいるのです。
まず、そのことに気づいてあげてください。
問題解決のためには、まず、自分の中のインナーチャイルドに気づくことです。
「子供の自分」がどのように傷ついているのか、理解してあげなくてはなりません。

インナーチャイルドに気づくワーク
時間を取って、紙に次の文章の……に入る言葉を書いてみてください。
一つの問いに対し、答えを6~10書き出してみてください。
できるだけ速く、自己批判をしないで書きます。
日にちをあけて、何度かやってみることをおススメします。
何回かやるうちに、毎回新しい答えを書き、内容が深いものになることでしょう。
「子供の頃の私」をしっかり認識することが、心の癒しになり、自尊心が高まっていくことに役立つでしょう。
お読み頂きありがとうございました。