「また失敗した、ダメな自分」と思いがちな人は、ネガティブ感情に陥ることが多いのではないでしょうか?
自信がないから、また同じように上手くいかないことが起こります。
そしてまた、自分を責めて落ち込むという負のループにはまってしまいます。
自分はダメ人間というのは思い込みです。
思い込みとは事実とは違うということです。
私たちはみな、ダメなときもあれば、上手くいっているときもあります。
全て上手くいかなかったということではないと思います。
思い込みは自分に貼り付けたレッテルということです。
その思い込みを緩める方法をご紹介します。
実際やってみることをオススメします。

目次
セルフイメージの出来方
セルフイメージが低いと「自分はダメだ」と思い込んでしまいます。
セルフイメージは自分が自分のことをどう思っているのかということです。
セルフイメージはどのように出来上がるのでしょうか。
自分が自分をどう思うかということと、他人が自分をどう見ているのかという見方もセルフイメージを作っています。
他人が自分をどう見ているのだろうかと自分が思っている、そのこともセルフイメージの要素になっているということです。
セルフイメージは価値観のひとつです。
セルフイメージに関する価値観は、誕生してから子ども時代にかかわった回りの大人たちの価値観や信念を受け継いで出来上がります。
例えば、幼い頃クレヨンでお絵かきして、それを親とか兄弟に見せたとします。
「まあまあね。」「へたくそ。」と言われたとしたら‥‥。
自分は絵が下手な人間だと思い込みます。
否定的な感情とともに自分は絵が下手なんだという思い込みが出来上がります。
それ以来、その子は自ら絵を描くことをしなくなるでしょう。
反対にほめられたら、自分は絵が上手なんだと自信を持ち、また描きたいと思い、そうするでしょう。

自信が身に付く方法
① 批判的な言動をやめて自分を褒める。いつも自分の味方でいる。
セルフイメージは価値観ですから、真実とはいえません。
思い込みであり、信念です。
自分の中にある基準で自分をジャッジした結果がセルフイメージを作っているのです。
その基準は厳し過ぎませんか?
完璧主義になっていないでしょうか?
一般的にほめることが苦手な人が多いように思います。
他者からほめられることが少なかったからではないでしょうか。
特に親から…。
ほめられる経験が少ないから、他人をほめることが上手ではないのかもしれません。
一般的に親は自分の子をほめることをしません。
ほめる=自慢、と思っているので、ほめることは恥ずかしいことと捉えられているのかもしれません。
自慢をしてはいけないという「常識」があるので、ほめることに抵抗があるかもしれません。
また、「謙虚であるべき」という教えに縛られているのかもしれません。
私たちは、他人との摩擦を避けるために「謙虚な姿勢」でいることを選んでいるように見えます。
「謙虚」でいる方が周りとのあつれきを避けられるという考えが強いのかもしれません。
謙虚であればとりあえず安全・安心であると思っていて、目立たないように控えめにするのがいいということなのではないでしょうか。
自分の子どもをほめるとうぬぼれた子どもになるという考えもあるのかもしれません。
しかし、ちゃんと自分を評価してもいいのではないですか。
そして、もっと自分を労わって大切にしてもいいのではないでしょうか。
自分をほめたり、いたわるということは傲慢や横柄になることではありません。
「自分はダメだ」と言うのではなく、「人間だからダメなときもあるよ。次は大丈夫。上手くいくよ」と言ってみてはどうでしょうか。
常に「自分が自分の味方でいる」という姿勢を持つことが大切です。
上手くいったときは、「出来て当たり前」「これが私の実力よ」と自分で自分をほめてみることをおススメします。
② 自分の嫌なところと好きなところを書き出す
他人から認められないのは自分の性格に問題があるからと悩んでいるとしたら。
客観的に自分を分析してみるといいと思います。
紙を用意し、縦半分にして、まず、左側に「嫌いなところ」を書き出します。
その後、右半分に「好きなところ」を書き出します。
深く考え込まずに頭に浮かんだ言葉を書き出してみてください。
一枚の紙が埋まるほどになったら見返して見ます。
そうすると「これって同じことをいってるんじゃない?」と気づくと思います。
嫌いなところが「優柔不断」だったら、よく言えば「思慮深い」ということになります。
「おくびょう」だったら「慎重」だというように。
見方を変えれば評価は180度違うことになるのではないでしょうか。
③ 小さな成功体験を積み重ねる
単純に、成功したら自信が付きます。
自分の行動が評価されたらセルフイメージが上がります。
小さな成功体験を積むということをおススメします。
まず、小さなことから始めてみてはどうでしょうか。
小さな行動から始めるのです。
例えば毎日腹筋を20回やるとか、夜帰宅してから、5分間部屋を片付けるとか‥。
1日5分だったら出来そうじゃないでしょうか。
「できるという感覚」をつかむことが大切だと思います。
毎日やり続けることで習慣にもなります。
そして習慣化できたら、新たな行動を起こし新しい習慣を付け加えていく。
そうやって、やれることを増やしていくことができます。

自分の評価は自分でしよう!
人はみな他人から認められたいという欲求があります。
周りの人たちからよく思われたいし、評価されたいという気持ちもあります。
自分の評価を他人の評価に頼っていてはいつまでも自信は付かないでしょう。
Aさんからは認められるけどBさんからは評価されないことがあったら、CさんはDさんは?
自分の気持ちが満たされることはありません。
比べるのは他人ではなく、過去の自分と決めたらどうでしょうか。
自分の基準を持ち、それを達成するように日々見直し改善して行動していくのです。
日々の行動をフィードバックし、できているところに注目していくのです。
その行動の肯定的な面を見ていく。
自分にダメ出しをしないということが大切に思います。
上手くいかなかったら「次から気をつけよう」とさらりと終わり、上手くいったら「さすが」「その調子!」と大げさぐらいに自分をほめたら、潜在意識が変化していくと思われます。
最後に
自分のことをどう思っているかでセルフイメージが決まってきます。
ポジティブなセルフイメージを持っていたら、自信のある人になります。
反対にネガティブなセルフイメージを持っていたら、自信のない人になってしまいます。
セルフイメージは信念であり、思い込みといえます。
セルフイメージは変えることができます。
そのために、
1.自分を批判しない。常に自分の味方でいるということ。
否定的な言葉で自分の言動を批判しないことが大切です。
「また、失敗した」、「どうして、できないんだろう」、「どうせだめなんだ」とか…。
自分に投げかける言葉をポジティブな言葉にすることです。意識してほめる言葉を使うのが大事です。
「もう少しだった。次は上手くいく」「よくがんばった」…。
そして、常に自分が自分の味方でいることです。
他人が私を批判するからといって、冷たい言葉を投げかけるからといって、同じ言葉を自分に掛けることはないのです。
酷い言葉を自分に言ってはいけません。
どんな時でも自分を労わることが大切です。
他人からどんな酷いことを言われても、それを受け取らない。
「私は私の味方でいる」と思っていると安心できます。
2.自分の好きなところを書き出す。
自分の嫌いなところと好きなところを書き出してみると、忘れていた出来事に気づくと思います。
自分のよさを思い出してみることができると思います。
嫌いなところは反対に良いところでもあったりします。
いつも自分の良いところに意識を向けてみてはどうでしょうか。
3.成功体験を積む。
どんな小さなことでもいいので、成功体験を積むことは自信を持つ最短の方法です。
習慣にしたいことがあれば、それを意識的に毎日行い、継続すると小さな自信が持てます。
それをどんどんやっていくと、大きな自信につながると思います。
主体的であるために、自分の評価は自分がすることです。
自分を他人と比べても何の意味もありません。
二人として同じ人間はいないのですから、比べること事体が不可能です。
比べることができないとわかると、自分のよさは自分だけしか持っていないことがわかります。
そうすると、私たちみんなが違う良さを持っていることに気づきます。
どんな時も自分を肯定する姿勢でいることが大事です。
自分を肯定したら自分を信じることができます。
お読み頂きありがとうございました。