「私って、優柔不断なんです」「昔から、人見知りで…」
そんなふうに、自分にレッテルを貼って話すことはありませんか?
誰かにわかりやすく説明するために、あるいは、自分を納得させるために——
でも、そのレッテルは、本当に自分で選んだものでしょうか。
もしかすると、子供の頃に言われた一言や、過去の失敗体験から「思い込んでしまった自分」なのかもしれません。
この記事では、自分を決めつけるレッテルの正体と、そのレッテルを外すことで見えてくる「自由な自分」について、一緒に見てみたいと思います。
レッテルを貼るとは「わかりやすい決めつけ」

人は、他人や自分を「わかりやすく」整理したくなるものです。
そのために、無意識のうちにレッテルを貼ることがあります。
たとえば「あの人は気が強い」「彼は頼りないタイプ」…
そんなふうに、自分が感じたその人の特徴だけを切り取って、定義づけてしまうことがあります。
そして、同じように自分にもレッテルを貼ってしまうのです。
「私は朝が苦手」「私は人見知り」など……。
これらのレッテルは自分を説明するための便利な言葉である一方、「できない理由」や「変わらない言い訳」として使われることがあります。
「私って繊細だから……」と言えば断る理由にできます。
「昔からこうなの」と言えば、新しい一歩を踏み出さずにすむ。
このレッテルは本当に”自分の言葉”でしょうか?
誰かの評価をそのまま受け入れて、自分の価値観にしているのではないでしょうか?
レッテルにしばられる心理

自分にレッテルを貼っている場合、それを言い訳に使っていることはないでしょうか?
自分を「ダメ人間」と決めつけているとき、実はその奥に「もうこれ以上傷つきたくない」「変わるのが怖い」という気持ちが隠れているときがあります。
それは、「どうせ私なんて」と言えば、挑戦しなくてもすむし、「私はできない人」と伝えれば、失敗を責められない、そんなふうに「自分を守るレッテル」に使っていることがあります。
けれど、それは「変わらない自分」を他人に納得させるための方便かもしれません。
「昔からそうだったから」という言葉の裏には、「これからも私は変わらない自分でいたい」という変化を嫌う気持ちが隠れているのです。
自分に貼ったレッテルは誰の言葉?

そのレッテルの言葉は、本当に自分の言葉でしょうか?
子供の頃に言われた何気ない一言。
「お前はあきっぽい」「だからダメなんだ」……そんな言葉が知らないうちに心に刻まれ、今も残っていることがあります。
誰かに言われた言葉を、自分の声として使っていないでしょうか?
あなたの本当の心の声ですか?
現状維持は「変わらない状態」という幻想

「今のままでいい」「現状維持でいこう」そう考えるとき、「変化は怖い」と感じているものです。
でも、外側の世界は常に変わり続けています。
時間が流れ、身体は年齢を重ね、環境も変わっていきます。
つまり「現状維持」とは実は幻想であり、変わらないためには、ものすごい努力が必要なのです。
成長を止めたままでいるのは、実はとても大きなリスクです。
殻に閉じこもっていれば、確かに安心かもしれません。
でも、その代わり新しい体験や感動を味わうことがなくなり、成長の機会をのがしてしまいます。
レッテルは、選び直しができる

レッテルを貼りっぱなしにしなくてもいいのです。
もし貼るなら、あなたが前に進めるような言葉を選びませんか?
「私は満たされている」「私は感謝できる」「私は前に進んでいける」
そんなレッテルなら、あなたの背中を押してくれるのではないでしょうか。
変わらないことを選ぶのも、変わることを選ぶのもあなた次第。
でも、もし今より少しでも前に進みたいと思うなら、自分を縛るレッテルを”張り替える”ことから始めてみませんか?
まとめ

「私はこういう人間」と決めつける言葉は、行動をしばる場合があります。
レッテルは、恐れや不安から自分を守るための「言い訳」になっていることも。
そのレッテルは、自分の意志で貼ったものなのでしょうか。
貼るならば、自分の可能性を広げる言葉を選び直してみませんか?
お読み頂きありがとうございました。