職場に意地悪な人がいると、毎日憂うつになりますよね。
嫌味や無視、理不尽な態度に悩まされていませんか?
でも、大丈夫。相手に振り回されず、心を守る方法があります。
本記事では、心理学的な考えをもとにした「意地悪な人への実践できる心理的対処法5ステップ」を紹介。
悩まず、賢く対処する方法を実践すれば、ストレスを減らし穏やかに過ごせるようになります。

目次
職場の意地悪な人の特徴とは?
意地悪な人の行動パターン
職場にいる意地悪な人の典型的な行動には次のようなものがあります。
① 悪口を言う
気に入らない相手への不満や悪口を、感情的になって言います。
当人に知られないように言う場合と、聞こえてもいいと思って言う場合があります。
どちらも相手をおとしめるのが目的です。
② 必要な情報を共有しない
仕事で支障がでるのがわかっているのに、情報を知らせない、隠すなどします。
そうすることで、相手を困らせたり、立場が悪くなるようにもっていきます。
③ 過剰な指摘やダメ出しをする
重箱の隅をつつくように、必要以上に細かい指摘をしてきます。
そして、自分の優位な立場を利用し、やり直しやダメ出しを何度も出すことがあります。
④ 無視や仲間はずれにする
あいさつを返さなかったり、昼食時など一人だけのけ者にするような態度をとります。
意地悪をする人は複数人の仲間をつくり、集団でターゲットの一人に無視や意地悪な言動をします。
精神的に相手を支配しやすい状況をつくるのが目的です。
⑤ 仕事を押し付ける
立場を利用して、理由をこじつけ、相手に自分の仕事を押し付けることがあります。
有無を言わせず、無理やり押し付けます。
どうしてこのような言動を取るのか?、意地悪な人の心理を探ってみます。

意地悪な人の心理とは
職場の意地悪な人には、いくつかの共通した心理があります。
● 自己肯定感が低い
自己肯定感とは、自分の価値や存在を肯定的に受け止める感覚のことです。
自尊心があり、自分を大切にできる心のあり方を指します。
自己肯定感が低いと自己否定や不安を感じやすくなります。
意地悪な人は、自己肯定感が低いので、他人を攻撃することで自分の優位性を感じたいと思っています。
● 嫉妬心が強い
他人の成功を祝うとか、一緒になって喜ぶことができません。
他人の成功や評価に対して、強く嫉妬するなど、過剰に反応します。
● 支配欲がある
プライドが高いので人よりも高い立場にいることにこだわり、自分の思う通りにものごとを進めたいと思っています。
● ストレスを他人にぶつける
意地悪な人はたいてい、いつも不機嫌でいます。
なので、自分のイライラや不満を解消するために、他人を攻撃してうっぷんを晴らしているのです。

それでは、こうした心理や行動パターンをもつ意地悪な人に対処するための5つのステップをご紹介します。
職場の意地悪な人への心理的対処法5ステップ
ステップ1:相手の行動を客観的に分析する
まずは感情的にならずに、相手の言動を冷静に分析しましょう。
◆ なぜ、意地悪をしてくるのか?
過去、その人とトラブルがあったとか、または自分は気づいていないけど、うらまれていたりとか(直接言われてはいないけど)。
理由は、意地悪な人が勝手に妄想していることかもしれません。
理由を考えすぎると自分を責めてしまうので、深く考えすぎないことです。
どういう理由があろうとも、意地悪な言動は正当化されません。
なかには、ただ理由もなく嫌がらせをしたいから、意地悪するという人もいます。
◆ どんな状況で攻撃的になるのか?
いつも攻撃的なのか、日によって違うのか、または、ある特定の人がいるとき、又はいないときなど。
気をつけてみていると行動パターンがあるかもしれません。
◆ 他の人にも同じ態度を取っているのか?
自分にだけ向けられるのか、別な人にも意地悪をするのか、誰にでも意地悪なのか。
意地悪な人の行動パターンがわかったら、無駄に悩むことが減ります。
ステップ2:適切な距離を保つ
私たちは子供の頃から「誰とでも仲良くしなければならない」と教えられてきました。
しかし、誰とでも仲良くしなくてもいいのです。
特に、意地悪な人と無理に仲良くなる必要はありません。
ですから、職場での対応は次の3点に気をつけて、距離を取るのがよいです。
・最小限のコミュニケーションにとどめる
・必要な時だけ話をする
・プライベートな話題を避ける
以上のことで、距離を置くと精神的な負担を減らすことができます。
ステップ3:リアクションを変える
意地悪な人は、相手が傷つく反応を見ることで満足します。
そのため、以下のようなリアクションを心がけることです。
・冷静に対応する(感情的にならない)
意地悪な人は、おどおどしたり、顔色が変わったりという反応を楽しむ傾向があります。
こちらがクールに対応すると、しらけるかもしれません。
・軽く流す
たとえば、「そうなんですね」「なるほど」などと受け流して、話が長くならないようにするのです。
・余計なリアクションを取らない
先程と関係しますが、こちらが感情的になって反論したり、言い返したりするのは相手の思うつぼです。
顔色一つ変えずにいたら、攻撃が効果ないとわかり、ターゲットを変える可能性があります。

ステップ4:信頼できる人に相談する
一人で抱え込まずに、信頼できる同僚や上司に相談しましょう。
心を許せる人に聞いてもらうだけでも、精神的に楽になります。
ちゃんと理解してもらうために、次の点に気をつけてお話しすることがいいでしょう。
・具体的な事例を伝える
ただ意地悪される、きらいだと心情を話しがちになります。
はじめて聞く人は、具体的なことがわからないと何ともいえないでしょう。
ですから、具体的にどんなことがあったのかを話すのが大事です。
・客観的なアドバイスをもらう
我慢しすぎると、心身に悪影響を及ぼします。
限界を感じたら、周囲に相談しましょう。
同じ職場の人に自分と同じ問題意識を持ってもらえると、心強いです。
また、職場の人だけでなく、職場外の友人や家族と話すことで、気持ちをリセットできることもあります。
・必要なら人事や労働組合に相談する
自分や周りの人たちでは、どうしようもない状況になったら、相談する機関に伝えることも一つの選択肢です。
そこに相談したことで、相手も心を入れ替えて、状況が改善することもあります。
ステップ5:自分のメンタルを強くする
意地悪な人に負けないためには、自分のメンタルを強化することが大切です。
メンタルが強くなれば、意地悪な人に影響されにくくなります。
次の章では、メンタル強化の実践的な方法をお伝えしますので、生活に取り入れることをおススメします。

意地悪な人に負けないためのメンタル強化法
捉え方を変える(リフレーミング)
意地悪な人は一方的に攻撃的な言動を取ってきます。
自分のネガティブな感情を回りや一人の人にぶつけて、嫌な状況をつくっています。
それは、あなたの問題ではなく、意地悪をする人の問題だと捉え直すことです。
相手の感情は、私の責任ではないと理解することです。
意地悪な人の言動を「この人はこんな人なんだ」「この人は不機嫌なだけ」「私の問題ではなく、相手の問題だ」と捉え直すことで、感情に巻き込まれにくくなります。
心理的距離を取る
先程述べたように、必要以上に関わらないようにすることです。
仕事上の最小限のやり取りに留めます。
あなたはあなたの考え方があるのですし、相手の言葉をそのまま受け入れなくてもよいのです。
聞き流すとか、「ただのノイズ」と考えるのも効果的です。

自己肯定感を高める
あなた自身の自己肯定感を上げたら、周りのネガティブな言動に影響を受けにくくなります。
自己肯定感を高めるには、次の5つを意識して行動してみてください。
①成功体験を積む
小さな目標を設定して、達成感を味わうということです。
毎日部屋を片付ける、朝食は毎日取るなど、小さなことから始めてみます。
②ポジティブな自己対話
否定的な言葉を避け「自分はできる」と意識的に言い換えることです。
ネガティブな言葉を使うのか、ポジティブな言葉を使うか、自分で選べるということです。
あなたに力を与えてくれる言葉を選び、使っていくと意識が変わります。
③比較をやめる
他人ではなく、過去の自分と比べるのです。
一昨日の自分、昨日の自分、変化はわずかでも、確実に成長しています。
④感謝の習慣
毎日、自分の長所やうれしい出来事、良かったことを書き出すと、自ずと感謝の気持ちが湧いてきます。
寝る前など静かな時間に、その日感謝できることを思い浮かべ、感謝の感情を感じてください。
⑤信頼できる人と関わる
自分を肯定してくれる人と接するということです。
意地悪な人は「幸せでない人」といえるでしょう。
人は幸せであれば周りにやさしくできますから。
以上の心理的対処法5ステップを試しながら、全部でなくても一つでもいいので、実践してみて下さい。
自分に合うものを見つけて習慣化してみましょう。
メンタルを強くすることで、職場のストレスを軽減し、より健全に過ごせるようになります。
お読み頂きありがとうございました。