自分がわからないと感じたら:人に合わせ過ぎていないか、在り方を見直す

「私は、ほんとうは何がしたいんだろう?」

気がつけばいつも、誰かに合わせてばかりの自分がいる。

周囲の空気を読み、反対意見は飲み込み「まあ、いいか」で流してしまう。

そんな日々の中でふと、「自分がないのではないか」と感じてしまうことはありませんか?

でも、あなたの中には、ちゃんと”自分”がいます。

その声が小さくなってしまっただけで、確かに、そこにあるのです。

なぜ人は周りに合わせるようになるのか

「みんなと同じようにしなさい」「わがままを言ってはいけません」幼い頃、そんなふうに言われた記憶がある方は多いのではないでしょうか。

私たちは子どもの頃から、「周囲に合わせること」が大事だと教えられて育ってきました。

自分の考えや感情よりも、周りにどう思われるかが優先される環境だったかもしれません。

「それは、おかしい」、「先生がこう言っていたから、間違いない」そんな大人たちの価値観に囲まれて、言われたことをそのまま受け入れてきました。

「自分より他人の意見を信じる」という思考パターンを無意識に身につけてきたといってもいいでしょう。

そして大人になるにつれ、合わせることが習慣になり、自分の本音はおきざりにしたままでした。

そうやって、日々をやり過ごすようになりました。

「自分がない」と感じてしまう瞬間

相手に「あなたはどう思う?」と聞かれて、言葉に詰まったことはありませんか?

あるいは、「私って何が好きだったんだろう」とふと疑問に思ったこと。

そうした瞬間に「もしかして、自分には軸がないのかも」と感じてしまうことがあります。

でも、本当に”ない”のではなく、”表にだせなくなっている”だけなんです。

たとえ誰かに合わせて笑っていても、内心では「違う」と思っていたり、うなずいていても「本当は嫌だな」と思っていたり。

そんな小さな違和感を、あなたは確かに感じているはずです。

その感覚こそが、あなたの”自分らしさ”なのです。

合わせることに違和感を持ったときが、分かれ道

あるとき、まわりに無理に合わせてばかりの自分にふと疲れを感じたことはありませんか?

そんなとき、まわりの目を気にせず自然体でいる人を見て、「うらやましい」と思ったことがあったのではないでしょうか。

その”うらやましさ”こそが、あなた自身が「本当の自分を生きたい」と思っている証拠です。

「人に合わせることがなんだか苦しい」

その違和感に気づいたとき、私たちはようやく自分の内側に目を向きはじめるのです。

「自分がない人」なんて、本当はいない

よく「自分がない」と口にする人がいます。

けれど、私はそうは思いません。

だって、何が好きで、何が苦手かは、自分の心がわかっているはずですから。

苦痛か快か、落ち着くかざわつくか、その感覚は確かにあるのです。

つまり、「自分がない」と感じるときでも、本当は自分の中に”ちゃんと答えを知っている人”がいる。

ただそれが、他人に合わせ続けてきたことで、自分の心の声が聞こえづらくなってしまっているだけなんです。

自分の気持ちに耳を澄ますということ

「本当は、合わせたくなかった」

「本当は、あの場を離れたかった」

そんな心の声に、あなたはうすうす気づいているのではないでしょうか。

心の声を無視せずに小さな感覚を拾っていくことが、「自分を取り戻す」第一歩です。

・なんとなく落ち着くもの

・なぜか気が重くなること

・自然と笑顔になれる時間

こんな”なんとなく”の奥に、あなた自身がいます。

「自分を生きる」とは、どういうこと?

「自分らしく生きる」とは、いつも正しく振る舞うことではありません。

・「私はこう思う」と口にすること

・自分に合わないものを無理に続けないこと

・心が喜ぶ方向を、選んであげること

それは少し勇気がいるかもしれません。

でも、あなたがあなた自身に正直になることが大切なのです。

他人の期待に応えるより、自分の気持ちに応える生き方を選びませんか?

おわりに:小さな”違和感”が教えてくれるもの

「自分がない」と感じるとき、それは自分を見失った証ではなく、自分に戻ろうとしているサインかもしれません。

私たちのなかには、「もう一人の自分」がいます。

見失っていただけで、ちゃんとここにいる感覚。

ほんの少しずつ、自分の気持ちに正直になってみてはどうでしょう。

その一歩一歩が、あなたを「ほんとうの自分」へと導いてくれるはずです。

お読みいただきありがとうございました。

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