好きなものがわからないのは、他人の言うことを聞き過ぎたから:心と行動を一致させるワーク

好きなものがわからないのは

自分が好きなものや、やりたいことがわからないという人がいます。

「好きなものは何ですか?」と問われて、考え込んでしまいます。

本当は、心の中には好きなものはあるのです。

でも、それがわからない状態になっています。

なぜ、自分のことなのにわからないのでしょう?

それは、他者、親や教師や周りの大人たちのいうことを聞き過ぎてきたからです。

たとえば、親が「アイスクリームを買ってあげるから、選びなさい。」と言ったので、「これがいい。」と答えたら、「それはあまりおいしそうじゃないから、こっちにしたら。」と言われたように。

いいと思ったのに、おいしそうと感じたのに、自分の考えや感情を否定された過去があったのではないですか。

自分の感情や思いが否定されたので、自分は正しくない、間違った判断をすると思い込んだのかもしれません。

周りの大人たちのいうことを聞くあなたであったから、自分の思いを優先するよりも、他人の言うことに従うのが良いことだと思ってきたからです。

なんでも反発すればいいというものでもなく、何でも言うとおりにするということも、またいいとは言えないように。

自分が好きなものを大切にするより、やらなければならないことを考えたり、最優先にしてきたから。

好きなものを押さえ込んできたから、心のどこにあるのかもわからない状態になってしまいました。

「好きなもの」は頭で考えることではなく、心で感じるものです。

ウキウキしたり心が晴れるというように楽しいものが「好きのイメージ」です。

「好きなもの」がわからないというのは、頭で考えることが先で、心の声を聞く習慣がなくなったからではないですか。

大人になると他人に対して本心を言わないことが多くなります。

誰もが、本音を言わないという経験はあるでしょう。

自分をよく見せようとしたり、または相手より低く見せようと思った時に、本心ではないことを言ったりしたりすることがあります。

それは周りに気を使ったり、その場の空気に合わせるためという処世術的な理由があったりします。

自分が目立って非難されないため、嫉妬されないように、みんなと同じだと安心できるから、本音を言わずやり過ごすことがあります。

いつも肝心なところでへらへらしたり、好きでもないのに好きなふりをします。

気づいているのに気づかないふりをします。

知らないのに知っているふりをします。

本当はそうだと思わないのに、そうだというようにうなずくことがあります。

本当はあの人たちがいいと思いながらも、いつもそうでない人たちと一緒にいます。

「自分の心」と「表に現れている自分」が一致していない状態でいると、自分のことがわからなくなります。

「好きなこと」がわからないのは、心と言葉や行為を一致させてこなかった生活にあるのではないでしょうか。

心に正直であるかの質問

自分の心に正直であるかどうか、次の質問に答えてみてください。

・自分が感じていることに正直であり、自分の感情を受け入れているでしょうか?

・不安や恐れの感情が出てきているとき、それを感じてはいけないと押さえ込んではいないでしょうか?

・自分の感情を出してもいいようなときに、他人に自分の感情を正直に伝えていますか?

・自分が間違っているとわかったら、率直にそれを認めることができますか?

・自分の内側と外側が同じでしょうか?

自分の感情や感覚を認める

表現がきついかもしれませんが、嘘をついて生きているあなたがいるのではないですか。

いや、嘘をついているという意識はないかもしれません。

周りの言うことに従うのが正しいことだと思ってきたから、その通りにしてきただけなのかもしれません。

言う通りにすることは間違いないし、よいことだと思ってきました。

でも、「大人になったのだから、好きなことをしなさい。」と言われると好きなことが分からないことに気づきます。

何が好きで、何が嫌いか、いままで意識してこなかったことにがく然とします。

本当は好きなことや嫌いなことはあったけど、好きとか嫌いとか言ってはいけないと思ってきたのではないでしょうか。

周りの人がいいということが、良いことだと思ってきたから。

他人から拒否されることを恐れ、本音を言わないで来てしまったというのが本当なのかもしれません。

意識していなかったけど、自分に正直ではなかったかもしれません。

自分を偽っているような、自分の気持ちを二の次にしてきたというのが今まででした。

自分の人生を生きるよりも周りに合わせることが安全に生きることができたから、そうしてきたということでしょう。

他人に所属する方が安心だったから…。

自分を一致させるワーク

「好きなこと」がわかるには、思考する自分ではなく、心の声を聞く自分になることが大事です。

(ワーク1)言葉にしてから行動する

思いと行動が同じであることが、自分が一致している状態です。

自分の意思を示して、行動を一致させるワークです。

自分の心に従うことが大切です。

そのためには、自分で選んで決めたことを実行します。

小さな事からはじめるのがいいでしょう。

例えば、数人の友達とランチに行った際。

「何がいい?」と聞かれたら、「なんでもいい」とは答えず、例えば「ハンバーグ」と、食べたいものを言うのです。

そして、人に合わせないことです。

食べたいものが他の人と同じならいいですけど、無理に他人に合わせないということです。

小さなことから始めてみると抵抗が少ないです。

「これから買い物に行く」と言葉にしてから、自分に言ってから、実際その通りにするのです。

何…?と思われるかもしれませんが、自分に宣言してその通りの行動を取るというイメージです。

自分で選ぶ、そして、自分の思いを言って行動する習慣を付けてみます。

だんだんと自分の思いと行動が一致している状態になっていきます。

(ワーク2)好きなものを写真に撮る

できたら毎日、好きなものを写真に撮ってみます。

スマホとかデジカメとかを持って、好きなものを撮るのです。

その瞬間、かわいいとかきれいとか、これがいいと思うものを写真にしてみます。

心動くものに出会ったら、テンションが上がります。

写真にすることによってその時の感情を思い出し、いい気分になれます。

そして、取りためた写真は、好きなものリストになります。

好きなものをながめて、心地よい感覚を味わう時間を持つようにします。

最後に

過去に否定された思いや感情があったら、その出来事を見直し、自分にとって意義のあることだったと解釈し直すことをやってみてください。

過去のネガティブな思い出を、その出来事があったおかげで、今はこうしてよくなっているところがあると解釈するのです。

昔好きだったものや興味のあるものを大人になった今、再び手に入れたり、やってみたりしてみます。

過去の自分を思い出し、好きだったものややりたかったことにもう一度トライしてみます。

そうすることは、自分に好きなことや楽しみを味わう許可を与えることになります。

主張することを自分に許可することが大切です。

選択したものと、表現したもの、そして行動したものが一致していると自分を信じられます。

小さなことから始めてみて、「自分の好き」を集めると感情が豊かになり感覚が敏感になります。

ワークをやってみることをおススメします。

お読み頂きありがとうございました。

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