イヤな人や嫌なできごとを見方を変えて捉え直す:人の視点から神の視点へ

嫌なことが起こる意味

日常、思いもかけない嫌なことが起こったりします。

家族がコロナにかかってしまい、どうしようかと思いました。

プチパニックです。

さいわい、熱が下がったのでほっとしましたが、…。

突然不幸なことに見舞われたり、嫌な人と出会ってしまったりすることがあります。

遠出しようと計画してやったのに、思う通りにいかず凹むこともあります。

電車の遅れがあったり、忘れ物をしたり…。

以前、カトリック教会の助祭さんから、私の幼い頃の嫌な記憶を話した時「それは神の恵みだ。」と言われたことがあります。

この場合の嫌なことは、日々の小さなトラブルとは違い、精神的なダメージを受ける経験のことでした。

教会でのことでしたが、助祭さんが言われた「恵み」という言葉に、「何で、嫌なことが恵みなの?」と反論したくなりました。

でも、何年後かにその意味がわかりました。

日々、らくに楽しく、幸せに生きられたら最高です。

悩みのない生活をしたいと思います。

しかし、まだ未熟な私は体験をして学んでいかなければわからないことが多いから、嫌な出来事を体験するのだろうと思い直すことにしました。

目の前に壁が現れたら、その壁を何とかして前に行かなければなりません。

乗り越えるにはどうしたらいいか、悩んだり考えたりします。

凹んで落ち込んだ自分を客観的に見るようにすると、対処法や気づきが突然出てくることがあります。

嫌な出来事や嫌な人は関わりたくないのですが、どうしてもそこを通らないと次に行けないなら、そのネガティブなことに向き合わなくてはなりません。

あれこれ考えているうちに、はっと気づくことがあります。

その気づきを得ることは、新しい知恵を得たことになります。

出来事は偶然であり、かつ必然であるといわれます。

偶然のように見えるけれど、体験しなければならないことが起こるべくして起こったということだと思うようにしました。

このタイミングで起きたということは、自分にとってベストなタイミングで起きたものだとも思えます。

気づくと今までとは違った見方ができて、心持ちも変わってきます。

「人間の視点」から「神の視点」へ

ネガティブなことが頭の中を支配していると、気分は滅入り、能力も発揮できません。

心を軽く前向きな気持ちにするためには、ネガティブな出来事をネガティブに捉える今までの考えを変えなくてはいけません。

先ほど言った、私の幼い頃のネガティブな記憶はとても嫌なものでした。

三歳の頃から一人でお使いに行かされていたことでしたが、隣のおじいさんににらまれるのが、とても怖かったでした。

母親に「行きたくない」と言っても無駄だと思ったのでしょう、我慢して行っていました。

怖いことを我慢することはとてもダメージが大きかったでした。

しかし、見方を変えてみると、大人になってからでしたが、それを体験することによって人の気持ちを考えることができたということがありました。

今、思うように行かず苦しいと感じているのなら、視点を変える練習をしてみませんか?

あなたが神様だったら、神様の立場にいたらその状況はどう見えているのか、どうすれば改善できるのかと考えてみます。

大それた設定のようですが、人間界のごちゃごちゃした出来事を高次の存在が見たらどう見えるのか考えると違う思いが出てくるのではないでしょうか。

「神」の視点があったなら、どうすればいいのか、どう行動すべきかの答えが得られるような気がします。

人間の視点から神の視点に立って見るのです。

地球の常識は宇宙の非常識であり、宇宙の常識は地球の非常識であるということを聞いたことがあります。

思い込んでいた常識は、あなたを成長させる考え方なのか疑ってみてください。

中村天賦は、宇宙は真、善、美でつくられているといいます。

宇宙=神と捉え、人間よりも次元の高い意思を持つ神の立場から自分を見た場合、どう考えどう行動することが宇宙の意志に沿うのかと捉え直してみるとおもしろいでしょう。

相手が悪いから、こちらも悪を返すのか、仕返すのか、それともあなたの心を美しく保とうとするのか…。

ごちゃごちゃした人間社会の中で他人を気にしてエネルギーを消耗するのか、それとも神の意思に沿ったら、どう行動するのが美しいのか正しいのかを考えてみてはどうでしょうか。

神の視点に近づくと、「神の答え」が出てきます。

あなたがやるべきことを誠実に、念を込めてやってはどうでしょうか。

そうすると、今までの争いの心が無くなり、心が落ち着いてくるでしょう。

「このことで私は天に試されてる?」と思えたりします。

この試練を乗り越えると以前のあなたとは違ってきます。

出来事をシンプルに考える

問題が発生したときは不安とかあせり、恐怖というネガティブ感情に襲われます。

そして、どうしてこうなってしまったんだろうとその原因を複雑に考えてしまいます。

原因を考えるとき、様々な要因を分析しようとします。

問題を複雑にするわけです。

思考が堂々巡りして、ぐるぐる負のループに陥った状態になります。

できない状況を作り出しているのは、自分だということがあります。

できない状況を維持することが、自分にとって都合がいいという場合があります。

できない理由をたくさんあげます。

時間、お金、経験、協力‥そういうものが不足しているからできなかったのだと。

複雑に考え、ものごとを明確にしないと、ずっと嘆くだけの状態が続きます。

一歩も前に進めなくなり、そこに留まったままです。

本当はシンプルに考えれば、動き出せることだったりします。

最後に

ネガティブな問題が起こったらどう行動したらいいのか、人間同士の争いの次元から、あなたと神(宇宙)の関係から考えてみます。

他人との争いよりも、神の意志に沿うにはどう行動したらいいのか考えてみます。

宇宙は真、善、美しかないといわれます。

他人の評価は二の次で、神が人間を評価するとしたら(そういうことはされないと思いますが)、どう行動すると良いのかを第一にします。

そして、あなたがあなたをを律し行動して行くと、先の見えない暗い世界から、ぱぁーと明るい世界が広がっていくでしょう。

問題が起こったら、「神の視点」から問題を捉え直してはどうでしょうか。

お読み頂きありがとうございました。


叡智のひびき 天風哲人 箴言註釈 (講談社文庫)

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