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なぜ「ありがとう」を言わない人にイライラするのか
上司の机から落ちたボールペンを拾って机に置いたのに、一べつもされず何の反応もない。
終業時間が迫っているなかで手伝いをしたのに、「ありがとう」のひと言もない先輩。
そんなとき、私はイラっとします。
「やってもらって当たり前だと思っているの?」
「感謝の言葉を期待する私は欲張り?」
そう考えてしまい私は自分のほうが間違っているか、わからなくなりました。
でも、よく考えてみると、世の中にはお礼を言うほどのことではないと考える人もいれば、照れくさくて言葉にできない人もいます。
中には、言葉ではなく態度で示しているつもりの人もいるのかもしれません。
つまり私は、「感謝は言葉にするもの」という価値観を持っているからイライラするのだと気づきました。
やはり、何かしてもらったら感謝するのが礼儀だと思っています。
「ありがとう」という言葉は、人と人の空気をやわらかくするものだと信じています。
だからこそ、言われないと悲しくなるのです。

感謝の語源から見る「有り難し」と「当たり前」
「ありがとう」の語源は、仏教語の「有難し(ありがたし)」だそうです。
「有ることが難しい」、つまり、めったにない貴重なことという意味です。
その反対が「当たり前」です。
気づかないうちにいろいろなことを当たり前だと思っているかもしれません。
家族がいること、住む家があること、毎日三食食べられること。
それらは本当に当たり前でしょうか。
事故や病気、予想外の出来事によって、今までの生活が変わることもあります。
人は、自分の「当たり前」が永遠ではないのだと思い知らされることがあります。
なくしたときにはじめて気づくのが、「ありがたい」という感覚なのだと思います。

「ありがとう」を口癖にしてみたら起きた変化
「ありがとう」という言葉の効果を知ってから、意識して使うようにしました。
感謝を口にすると、脳内ではオキシトシンやセロトニンといった幸福ホルモンが分泌されるといわれています。
確かに気持ちが少し穏やかになります。
「ありがとう」は相手のためだけでなく、自分の心にも効く言葉だと感じています。
気づくと、いつも「足りないもの」を探しています。
でも「ありがとう」と言えることを探そうとすると、自然と「すでにあるもの」に目が向きます。
不足ばかりを見ていた視線が、充足へと切り替わるのです。
この小さな意識の変化が、心を安定させてくれます。
また、心理学には「返報性の原理」というものがあります。
人は何かをしてもらうと、お返しをしたくなる性質があります。
私は損得で考えているわけではありませんが、「ありがとう」と言うことで、人との距離がほんの少し近づくのを感じています。
人間関係の空気が、やわらかくなるのです。

続けている感謝のエクササイズ
感謝は才能ではなく、意識すれば育てられるものです。
私は、寝る前にその日あった感謝を三つ思い出すようにしています。
ご飯がおいしかったこと、今日も無事に過ごせたこと、誰かが笑ってくれたこと。
そんな些細なことでいいのです。
そして、書ける日はノートに書きます。
続けているうちに、不足感よりも充足感に目が向く時間が少しずつ増えてきました。
まとめ:イライラを「ありがとう」に変えてみる
「ありがとう」を言わない人にイライラしていました。
でも、他人を変えることはできないし、言わない人には言わない人の世界があると思います。
だから今は、そのイライラのエネルギーを「自分のためにありがとうを言うエネルギー」に変えることにしました。
「ありがとう」は、自分の世界をやさしく書き換える言葉です。
感謝の習慣が身につくと、周りの空気は少しずつ穏やかになりました。
そしてその感謝の習慣は、きっとあなたの世界も変えていくと思います。
お読みいただきありがとうございました。