NLPの状態管理(ステートコントロール)
NLPでは状態管理が大切だといわれます。
やる気のある状態、つまり身体に活気があるとパフォーマンスの質が上がります。
質の高い行動を積み重ねると目標の実現が可能です。
その質の高い行動を支えるのが状態管理(ステートコントロール)ということになります。
パブロフの犬の実験を聞いたことがあると思います。
人間も「パブロフの犬」同様、ある特定のきっかけによって、決まった反応を示します。
パブロフの犬は人がベルを鳴らしてから餌が与えられることを何度も繰り返していると、物理的なベルの音に反応し、唾液を出すという特定の行動をします。
私たち人間もある刺激(アンカー)が引き金となって、過去のポジティブな体験を思い出すことがあります。
例えば、昔よく聞いていた歌が好きで偶然その曲を耳にすると楽しくなるとか、好きな人の写真を見るとその人を思い出しテンションが上がるとか、そういう体験があると思います。
やる気がない、やらないといけないけど、やる気が出ない場合があります。
しかし、「やる気を出そう」と思っても、すぐに簡単に出るものでもありません。
NLPのワークに身体感覚へアクセスして「やる気」を出す方法があります。
アンカリングと呼ばれる状態管理法です。
先ほど言いましたが、アンカリングは特定の環境や心理的・生理的なアンカー(刺激)が引き金となって、ある行動反応が即座に引き起こされるプロセスです。
アンカリングは五感情報が刺激になって、感情や感覚などの身体的反応を作り出します。
過去好きなアーティストのコンサートに行ってテンションがマックスになり、そのコンサートを楽しんだという経験があったら、その後そのアーティストの曲を聞いたら気分が上がり高揚する感覚を思い出すことがあります。
NLPのアンカリングテクニックを使うと、一瞬でそのやる気のある高揚した状態に変えられます。
練習すればできるのでやってみたらいかがでしょう。
行動したいけどやる気が出ない場合、アンカリングは効果的です。
ワーク:アンカリング
アンカリングは身体の特定の場所に触れることによって、パワフル(ポジティブ)な状態を瞬時に作り出すことができます。
やり方は、まず過去の成功体験で自信のあるシーンを思い出し、感情を強く感じます。
記憶から、テンションが上がった場面を思い出してください。
例えば学生時代、テニスの試合でライバルに勝てた試合を思い出し、サーブが決まった、ストロークで競り勝って、ガッツポーズを取った姿を思い浮かべるのです。
気分が高揚したものなら、何でも良いのです。
気持ちがピークになった少し手前で身体の一部(例えば耳たぶとか、手首とか)をつまむ、押すという様な刺激を与えます
アンカリングのやり方
①始める前は、リラックスしてください。
②過去のポジティブな体験を思い出し感情を感じます。
十分に盛り上がったところで、身体の一部に刺激を与えます。
③身体への刺激は特別で特定なものでなければなりません。
握手するというのは適当ではなく、やめたほうがいいでしょう。
二の腕、手首、耳たぶとか普段つかわない部位に刺激を与えたほうがいいです。
④上記の一連の流れを反復します。
何度か繰り返してアンカーを強化します。
身体の一部をある一定の力で触るまたは押さえるなどすると、好きな時に一瞬にして自信のあるあなたになれます。
お読み頂きありがとうございました。