外側の世界はあなたを映す鏡:苦手な人がいること、自分に厳しいことの意味

外側の世界はあなたを映す鏡

嫌いな人がいるという方がいらっしゃるかもしれません。

あなたが嫌う人や苦手だと思う人は、似通ったタイプの人ではないでしょうか。

苦手な人から離れてもまた同じような人が現れるということがあります。

嫌な人から離れたのに、また新しい職場で同じような嫌なタイプの人に会ってしまうということが…。

好き嫌いは主観です。

自分はその人をイヤだと思っていても、他の人はそうでもないと思っていたりします。

相手を嫌いになる理由は、自分の価値観に合わないからではないでしょうか。

他人は鏡となり、自分を映し出していると言われます。

人間はその人なりの価値観や信念を持っています。

外側の世界を「自分の目」(フィルター)を通して見ます。

自分の考え方や価値観や観念というフィルターを通して外の世界を見ているということです。

例えば、服屋さんで「かわいい。すてき。」と思う服があったりします。

反対に何も感じない服があったりします。

でも、現実はただそこに服があるというだけです。

目の前の服に、かわいいとか、いまいちとか判断を下す自分がいるだけです。

服一つとっても自分の価値観や観念のフィルターで見ています。

他人を見るとき、「この人イヤだ。嫌い。」と判断するのも、同じことです。

相手の外見や言動に自分の価値観と合わないとジャッジすると、ネガティブ感情が生じ、怒りを感じたり嫌悪感を感じます。

でも、現実はただそこに相手がいるだけです。

相手を嫌うのは、その人に自分のこだわりからくる認めたくないものを見つけるからです。

自分の中に、こういう人は嫌いという項目(価値基準)が多いと、嫌いな人や苦手な人が多くなるのではないでしょうか。

他人は変えられない

他人を変えることはできません。

でも、自分は変えることができます。

先ほど言ったように外側の世界を自分の価値観や観念というフィルターを通して見ているのだとわかると、相手を嫌うのは相手の問題ではなく、自分の問題なんだと考えることができます。

私たちは、その人を見ると嫌な感情が湧いてくるのは相手が悪いからという思いがあり、嫌な気分にさせられているのは相手のせいだと思います。

しかし、現実はただ相手が存在しているということであり、その相手を嫌っている自分がいるということだけです。

嫌いな相手を変えるということではなく、自分の中を変えたら問題は解決するのではないかと思えます。

嫌いな相手は変えることはできません。

でも、相手を嫌っている自分を変える、そのために、自分の中の嫌いな基準を変えることはできそうです。

「~でなければいけない」、「~するべき」という考え方をゆるめると、捉われた考え方から距離を置けます。

嫌いな基準を下げたり、苦手な項目をゆるめたりすれば相手に対する感情も変わりそうです。

こだわりや嫌う基準は自分自身に対しても、向けられます。

嫌う項目が多かったら、自分に対しても適用され、厳しいジャッシが下されます。

「~しなければ認めてもらえない」「~にならなければ価値がない」と自分に強制していたら、厳しい世界に生きなければなりません。

長く苦しい世界が続きます。

しかし、「周りの人はありのままの私を受け入れてくれる」、「世界はわたしにやさしい」と自分を許したら、「やさしい世界」が広がるのではないでしょうか。

思いを変えると世界は変る

嫌な人や苦手な人が現れるのに意味があるとしたら、何かを自分に気づかせてくれる存在と捉えることができます。

自分への課題であればそれを解決しない限り、たびたびその嫌な人は姿を変えて現れるわけです。

例えば、ある人は年配の男性が苦手で、職場に恐い嫌な上司との関係に悩んでいました。

その人はその上司の姿かたちではなく、雰囲気や態度が高圧的な父親と似ているように思えました。

厳格で完璧な父親が苦手であった自分がいることに気づきます。

過去上手くいかなかった父親との関係が反映しているように感じます。

優秀で有能、完璧な上司は、自分が父親に持っているコンプレックスを思い出させる存在であったと捉え直しました。

そういう深い課題があるとしたら、親子関係の問題となります。

目の前の苦手な人は、自分の問題に誠実に向き合う機会を与えてくれたと考えることができます。

嫌いな人や苦手な人がいるのは、自分の成長に何らかの気づきを与える存在と捉えたらどうでしょうか。

何かの問題が発生したというのは、解決すべきことであり、新しい展開への機会なのだと考えることができます。

嫌な人や苦手な人は、自分の成長にとって何らかの貢献やメリットをもたらすものであると考えてはどうでしょう。

すべての出来事に肯定的な意味があると考えたら、嫌な人や苦手な人を冷静に見ることができるのではないでしょうか。

周りの世界は、自分の投影であるといいます。

自分の考えや価値観で世界を見ているのですから、厳しい見方で世界を見れば、厳しい世界が広がり、やさしい思いで外側の世界を捉えれば、やさしい世界が広がるのではないでしょうか。

お読み頂きありがとうございました。

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