行動を止める「信念」
実際やってみたいけど、なかなか行動できないという場合があります。
行動できないのは性格のせいだと思っています。
「優柔不断だからできない」、「意志が弱いから続かない」、「根暗だからムリ」…と。
やる気はあるけど、行動を否定するクセがあったりします。
ネガティブな口ぐせがあるかもしれません。
「わからない」
「〇〇だから、できない」
「難しすぎる」
「でも、‥」、「だって、‥」、「どうせ‥」
「あとでやる」、「今でなくてもいいだろう」
…というようなことを無意識に言っているとしたら、行動できる自分にはなかなかなれません。
思考パターン
NLPにはニューロ・ロジカル・レベルという理論があります。
環境→行動→能力→信念・価値観→アイデンティティーとレベルが上がれば、人間は意識のより深く重要な部分に影響を受けるといわれています。
自分を変えるにはアイデンティティーを変える:ニューロ・ロジカル・レベル
行動を変えるには、能力か信念に働きかけるべきです。
信念は能力に、能力は行動に影響を与えます。
行動できるには、行動を止めている自分の中のネガティブなパターンを見つけることが必要です。
行動する自分になるためには、自分の使っている言葉を観察し、否定的な思考パターンを見つけてみます。
人間は出来事が起こったら、自分の信念に沿って解釈します。
”〇〇だったら、△△に違いない” というような考え方に従い、似た出来事があったら、この思考にあてはめて解釈します。
例えば、職場でいつもと違って前かがみになり机に座っている同僚を見たら、「具合でも悪いのかな?」と言う人がいれば、「失恋でもしたんだろう。」と言う人もいます。
行動は、信念を維持して強化するものです。
「努力すればできるようになる。」と思う人であれば、できるまでやり続けるでしょう。
反対に「努力しても報われない。」という信念を持つ人であれば、行動を諦めるのが早いかもしれません。
思考パターンを知るには書き出すという方法があります。
できない理由ややりたくない理由をノートや紙に書き出すことで、自分の思考のパターンが明らかになります。
行動しないときの口癖の中や先延ばしするときに、特定の考え方のパターンが出ているのに気づくかもしれません。
ポジティブとネガティブな信念
「私は〇〇できる。」という信念は能力を引き出します。
「私は〇〇できる。」という信念は、「〇〇すること」を許可するものでもあります。
反対に「私は〇〇できない。」という信念を持っていたら、許可していませんし、「〇〇すること」の能力がないと思っています。
「私はできない」と信じているので現在や未来に「できない私」をイメージしてしまうことになります。
自分の可能性を否定していることになります。
また、「私は〇〇できない。」という信念には、「〇〇してはいけない。」という思いがあります。
「自分が〇〇すること」をあなた自身が許可していません。
人間は禁止されていることをやろうとは思いませんから、行動できません。
「できるという信念」を持つか「できないという信念」を持つかで、行動の結果が変わってきます。
あなたの能力を開発し高めるには、頭の中で「できる自分」をイメージし、実際できるかのように振舞うことです。
不可能だと信じている限り、あなたの可能性は閉じられています。
何を信じるかによって結果が変わってくるとしたら、あなたはどちらを選ぶかという選択の問題となります。
信念は選ぶことができます。
ネガティブな信念をポジティブな信念に転換させるに、「できない」を「できる」に変えるため、次のように考えてみます。
例えば「私は逆上がりができない。」と思っていたとします。
それを「私は逆上がりしないことができる。」と置き換えます。
「私が逆上がりをするかどうかは、私が決めることができる。」という信念になり、結果が失敗であったとしても、自分の可能性を否定するものではなくなります。
行動につながる言葉
私たちは言葉によって思考します。
信念は、言葉で思考した結果自分が正しいと信じるものです。
言葉を変えることによってネガティブな信念をポジティブな信念に置き換えてみてはどうでしょうか。
あなたに力を与えてくれる言葉を選び直すことをやってみるのです。
行動できない思考を止めたら、力を与えてくれる言葉を使うようにします。
行動的になるポジティブな言葉を自分の頭の中に入れていきます。
「私は何でもやる」、「私はすぐやる人だ」、「簡単、簡単!」…
「できない」から「できる」と180度反対のことを言うのは、抵抗があるかもしれません。
しかし、自分の中の可能性を引き出すためにやるのだと考えれば、すぐに完璧にできなくてもいいですし、次第にできるようになれればいいのですから、「できる」という言葉を口に出してみてはどうでしょう。
確信を持った声のトーンで、自分に力を与えてくれる姿勢や表情で唱えてみます。
胸を張って両手を上に広げ、ポジティブな言葉を自分自身に言います。
ガッツポーズをしたり、口角を上げて鏡の自分に言葉をかけます。
「できる」というポジティブな感情と確信を込めて何度も言います。
行動できるようになるには、否定的な言葉を自分に力を与える言葉に置き換えることが必要です。
そして、「〇〇していい」と自分に許可を出すのです。
お読み頂きありがとうございました。