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エゴの根底にあるのは恐怖心
我が強いから失敗したり不利益を被ることがあったり、他者から指摘されたりと、我の強い性格を直したいと言う人がいます。
直したいと自覚できていれば、もう51%改善されたようなものです。
我の強さに気づいているので、もう少しマイルドになれるよう改善しようと思っただけで、いい方向に行きます。
我の強い人が他人で近くにいたら、こちらが気をつけて付き合うしかないようです。
もう少し融通が利けばいいのにと思う人がいたり、そこはそんなにこだわらなくてもいいんじゃないですか?と言いたくなる人がいます。
融通がきかないガンコ者であるということは、うらをかえせば真面目な人ともいえます。
自分の中に「これが正しいことだ」という考えがあるので、周りの人にもそれを要求します。
押し付けられる側は、私の考えとは少し違うという思いがあったりして、そのまま受け入れたくないと思います。
しかし、相手は変えられないので、こちらが関わり方を考えてやっていくしかありません。
適度な距離感を持つのがよさそうです。
自分の中にある「我」は、がんこです。
自分自身に執着する心です。エゴともいいます。
そのエゴの根底にあるのは恐怖心です。
人間の一番の欲求は生存欲求です。
自分の生命を脅かすことには恐怖心で危険を知らせてくれます。
恐怖心は、欠乏の感情です。
エゴには欠乏の感情があります。
私たちのエゴは自分の考えが正しいと思い込んでいますから、その思考で自分や他者を裁いたり、攻撃したり争ったり、許さない心をつくります。
エゴが強いと安心感でなく混沌とした、豊かさではなく、貧しさを体験することになります。
足りない不足していると思っているので、欠乏感しかありません。
エゴの目的は他人に与えることではなく、奪うことにあります。
エゴによって子供を育てると
エゴによって子供を育てると、親の恐怖心を子供に植え付けることになります。
親は子供の間違った行いに罰を下す存在となります。
子供はいつ罰が下されるのかとびくびくして育ちます。
成績が悪かったりすると、親に雷を落とされるかもしれないと不安になります。
親は子供にとって、自分を評価し、裁き、攻撃する存在となり、いつ見捨てられるかという恐怖心をずっと大人になってからも持ち続けてしまいます。
そこにあるのは、不安、苦しさ、恐怖、恐れの感情だからです。
反対に人間はうれしさ、楽しさ、安心、やさしさ、豊かさの感情も持っています。
幸せとはこのような感情が感じられる穏やかな状態です。
エゴの世界からは幸せは得られません。
エゴから離れ、感情を整えるワーク
感謝できることを数える
ポジティブな感情を感じられるためのワークをご紹介します。
ペンと紙を用意します。
日々自分がどれほどたくさんの幸せに恵まれているか、書いてみます。
感謝していることの数を数えてみます。
今日も朝、目が覚めることができたというのもOKです。
当たり前と思っていることから、幸せの数に入れます。
いやな出来事もギフトと捉える
ネガティブな体験は嫌なことです。
しかし、そこにポジティブな意味を見出すことができると考えたら、その出来事に新しい意味を与えることが出来ます。
そして、どんないやな出来事も自分への罰と考えないと決めることが重要です。
いやなことを数えるのではなく、幸せだけを数えていくことを習慣にしていきます。
「ありがとう」を口癖にする
仕事をして、家事をして、子育てをしている母親がいます。
母親と思春期の子供たちの関係が良くない時期があります。
子供たちが母親に対して「ありがとう」と言ってあげて欲しいです。
日常の些細なことでいいのです。
子供からの「ありがとう」に心がこもっていなくてもいいのです。
「ありがとう」と言うだけで何かが変わるはずです。
最後に
本来、人は穏やかな心を持つ幸せな存在であるのです。
それが生きていくにつれて、本来の姿を忘れてしまったように見えます。
競争の中、忙しい状況にいると要求されることも多いです。
幸せを数える練習をし感謝の言葉を口癖にしてみると、エゴから開放され穏やかな心を取り戻すことができます。
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