子どもを「ダメ」「あぶない」で縛ってしまうと、自己肯定感が低くなる

子どもを恐怖でしばると

子育てのやり方は親から代々受け継がれたやり方をやっているように感じます。

自分が親から受けてきた言動や態度、習慣などを子どもに繰り返しているように思います。

子育て中はそのやり方がいいのか悪いのか考える余裕もなく、やってきたように思います。

子育てを終わった今、自分のいたらなかったところが見えてきます。

子どもが小さい頃は、よく「ダメ」を口にしていました。

子どもがケガしないように、間違いを犯さないように先手を打ってそう言っていました。

親は心配してそういう禁止の言葉を使います。

しかし、この禁止の命令は子どもの心の成長には「百害あって一利無し」のようです。

子どもを恐怖心で縛っているからです。

親の恐怖心を子どもに植え付けたことになります。

人間の感情には愛の感情と恐れの感情があるといわれています。

恐れの感情は恐怖の感情で縛るものです。

恐怖と萎縮と不安を押し付けるものです。

親は子どもの安全を考えて、禁止の命令を言うのですけれど…。

それを繰り返し言われていると、聞いている子どもの心が恐怖心でいっぱいになってしまいます。

子どもは「間違ったことはできない。間違ったらとひどい目にあう」と学んでしまいます。


子どもを親の意のままになるようにと子どもの心を支配しようとすることがあります。

無意識にやっているときがあります。

親は子どもに恐怖心や罪悪感を植え付けたり恥をかかせたりして、子どもをコントロールしようとします。

「そんなことしたら人さらいにさらわれるよ」

「あなたはうちの子じゃない」

「ママとパパはあなたのことをこんなに思ってやってるのに」

「なんて悪い子なの」

「〇〇ちゃんは聞き分けのいい子なのにあなたはなぜ言うことが聞けないの!」

「そんなことしたら笑われる」

「恥ずかしい」

「あなたはお姉ちゃんだから、お兄ちゃんだから」

「がまんしなさい」

「そんなことじゃ立派な大人になれないよ」

「高い月謝を払っているのに…」というように。

親は子どもにとって、自分を評価し、裁き、攻撃する存在となります。

その記憶が定着し、子どもはいつ見捨てられるかという恐怖心を大人になってからも持ち続けてしまうといいます。

そして「自分にはできない」という考えに支配されます。

「間違いを犯したら大変なことになる。間違えられない。しかし、自分は完璧にはできない。」と常に思っています。

完璧でないとダメだという思い込みに支配されていきます。

子どもが自分で選択することや、変化し成長することへの意欲を失うことにもなりかねません。

子どもの精神を尊重する

子どもが親の言うことを聞くようにするために何気なく発している言葉が子どもを傷つけているかもしれません。

子どもの心を傷つけると、自信のない子や引っ込み思案な子、精神的に不安定な子になります。

大人になってからもその傷を引きずりメンタルの弱い大人になってしまいます。

子どもが間違いや失敗をするのはかまわないのだと親が認めることが大事になります。

親が余裕を持つことで、子どもを見守れるのだと思います。

子どもは自分で体験し、痛い目にあって自分自身でその教訓をつかんでいく存在だと受け容れることが必要です。

子どもは間違いから自分で学んでいける能力があるのだと、子どもを信じることが大切です。

大人が「ダメ」「危ない」を言い続けるのではなく、子どもを信頼して見守ることができたら子どものメンタルは安定します。

親が自分を信頼してくれていると感じられれば、子どもは安心感を持ちます。

その信頼に応えようとします。

子ども自身が自ら考え、行動していく自主性が作られていきます。

子どもに親の思いを伝えたい

親の言葉や行動を見て子どもは育つので、価値観は似てくると思います。

子どもは親のコピーといわれるように。

しかし、子どもは親と同じではありません。

親子でも好き嫌いは違います。

ですから、自分の意見を押し付けているかもしれないと、時々自分を客観的に見ることが大事になります。

たまに何か言いたくなることが出てきます。

人の気持ちがわかっていないなと思ったときは、子どもに自分の考えを言います。

親しき仲にも礼儀ありで、親にやってもらって当然と考えているような時に、当たり前ではないことを伝えます。 

だいたいがお互い感情的になりケンカになります。

子どもが反発すると、怒りが沸いてきます。

「あなたのことを思って言っているのにどうしてわからないの!」と。

他人だったら何も言いません。自分の子だから、嫌なことも言います。

子どもが社会人でも、いくつになってもたぶん私は言わないといけないと思った時は言うと思います。

親としての自分の思いを受け入れて欲しいから、そうするつもりです。

親の価値観を押し付けてはいけないといっているのに矛盾した行為にも思えます。

親の意見を押し付けるのではなく、ただ自分はこういう思いでいるということを子供にわかってもらいたいのかもしれません。

子どもは子どもでしっかり自分の考えを持っています。

いつまでも親は子どもを幼児のように考えてしまいますが‥。

一人の完結した人格ですから、信頼すればそれが子どもに伝わると思っています。

親は自分が失敗した経験があるから、二の舞を踏ませたくないという気持ちから、あれこれと子どもに指示や注意をしてしまいます。

しかし、子どもはそんな親心とは関係なく、自分自身で経験したいのです。

自分で行動したいのです。

どんな結果になるか自分を試したいのです。

親と同じように失敗すると決めつけなくてもいいのかもしれません。

子どもを信頼することが、子供が無茶なことや危ないことをしないで、自分自身を信じられるよりどころになります。

子育ての関連記事がありますのでよかったらお読みください。

子育て:効果的な子どもへの助言~子どものメンタルが安定するしかり方とほめ方

読み頂きありがとうございました。

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