親の教えは子供にしっかり伝わっている:声を掛けたふたりの小学生

親の言葉は子供に伝わっている

一人目の小学生

子供は親の言うことはしっかり聞いているんだなと思うことがありました。

親が言うことを子供はわかっているのかといぶかることがあります。

しかし、子供にはしっかり伝わっているようです。

まったく知らないお子さんたちを見てそう思ったのです。

親の言葉に対して子供が反抗的な言動をするとき、言うことを聞かない子だと思います。

しかし、親の教えは子どもにしっかり受け継がれているようです。

見知らぬ子どもさんに声を掛けたことがあります。

しょっちゅうそういうことをしているのではありませんが、たまたま見かけた子どもさんに声を掛けたほうがいいなと思ったことがあったので。

関係ないからそのまま通り過ぎてもいいのでしょうけど、ほっとけないという気持ちからでした。

数年程前、雨の午後歩道を歩いていたら、後ろからパタッ、パタッ、パタッと大きな音が聞こえてきました。

何の音?

歩いているのか走っているのか?

こんな音を立てるのはどんな人物?


その音の主が通り過ぎようとした時、横を見たら、小学1年生ぐらいの小さな男の子でした。

冬の制服を着てました。

大きな黒いランドセルに頭には学生帽をかぶっている近くの付属小の子でした。

「雨の中濡れて走ってきたんだ。」

傘を持ってないのかと思い、よく見たら、左手にたたんだ黄色い傘を持っていました。

その黄色い傘には学校名が書いてありました。

その子に「どうして傘をささないの?」と尋ねたら、「家は近いです。」と大きいはっきりした声で返事が返ってきました。

利発そうな子でした。

その子に傘をさしかけて言いました。「風邪ひくよ。」


そうしたら、その子はちょっと立ち止まって、少し間があり、おもむろに傘を広げました。
 

「傘を持っているのにどうしてささないんだろう?子どもの思考回路はわからない」と思いながら私はまた歩き出しました。

それからあのパタッパタッという音は聞こえなくなりました。

たぶん親御さんから「お父さんやお母さんの許可なく人の物を使ってはいけない」と言われていたのかもしれません。

だから学校の傘(他人のもの)を使ってはいけないと思い、ささずに雨の中を走っていたのだろうと思いました。

学校側は子どもが雨に濡れないようにと傘を貸し出したのに…。

知らないおばさん(私)に言われて、初めて「自分で判断していい時もあるんだ」「使っていいかも」と思えたのでしょう。

本来はお父さんやお母さんに許可をもらわなければならないはずなのですが。

イレギュラーなことが起こりました。

たぶんその子は人の傘を使うことは初めての体験だったのかもしれません。

お父さんやお母さんに聞けない場合は、自分で決めなければならないと思ったのかもしれません。

やはり、子どもはどういう時でも親の教えを守ろうとするものなんだと思いました。

二人目の小学生

先月のこと、夕方、ランドセルを背負った小学一年生くらいの男の子が向こうから歩いてきました。

つらそうに顔をゆがめていました。

何かあったのかと思い、声を掛けました。

「どうしたの?」‥‥「ころんだ!」と私に右手のひらを見せました。

見ると、1cmくらいの円形状に血が少しにじんでいました。

出血はほんの少しだったので、ほっとしました。

「おうちはどこ?」

「もうすぐ」

「帰ったら家の人に消毒してもらってね」

その子は、痛いのと転んだことがショックだったようです。

一人で転んだとき周りに誰もいなかったのでしょう。

私はこの子に何かしてあげないととあせり、ウェットティッシュを差し出しました。

「いらない」と言うのです。

たぶん親御さんから「知らない人から物をもらってはいけない」としつけられているんだろうと思いました。

「おばさんは、悪い人じゃないから」「これきれいだから」とわけのわからないことを言い、その子の右の手のひらに濡れティッシュをのせました。

そうすると、その子はまた歩き出しました。

後姿を見ながら、もっとあの子に「痛かったね、たいへんだったね」と共感してあげればよかったとか、この寒い時期に濡れティッシュは冷たかったかもと反省したり…そんなことを考えました。

私も混乱していました。

子供は親の前では言うことを聞かないことも多いです。

しかし、親がそばにいなかったらいつも親から言われていることを思い出して、親の教えを守ろうとするものなのではないかと思いました。

子供には親の教えがしっかり伝わっているものなんだと感じました。

だからなおさら、子供は大事に育てていかなければならないと感じました。

お読み頂きありがとうございました。

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