感情をコントロールする方法:焦点を変える~見るもの、聞くものを選び直す

解釈で感情が決まる

人によって価値観は様々で、同じような考え方をする人もいれば、そうでない人もいます。

私たちは自分の価値観をもとに、ものごとを良いとか悪いとか判断します。

良いという思いはポジティブな感情を伴っており、反対に、悪いという思いはネガティブな感情と結び付いています。

例えば、ある女性が「男性は運転が上手でなければいけない」という価値観を持っているとします。

運転の上手な男性がいたら、その女性は「あの人すてき!」と思うでしょうし、反対に上手じゃなかったら「あの男性はダメ、付き合えない。」と思うかもしれません。

人間は、他人や出来事を自分の価値観を通して見ています。

私事ですが、先週から、車が故障したり、鍵をなくしたり、トイレが詰まったりとついていないことばかり起こりました。

ひとつが終わったらまた新しいトラブルが次々起こり、「え~、何で?! 悪いことばかり起こるって、どういうこと?」と、抗議したくなるほどでした。

そして、落ち込む、憤るという状態になりました。

でも、いらだったり、落ち込んだりしても事態が良くなるわけではありません。

冷静になって、起こったことを受け入れるしかないのでした。

感情的にならないように、淡々と処理していくという思いで一つ一つを元の状態に戻そうと思いました。

ハッピーな気分ではありませんが、そんなにいらだつこともなく、解決するにはどうしたらいいか考え、人の助けを借りてなんとかできるものはそうするというスタンスに変えました。

恐れたり不安になったりしなくても淡々と受けとめれば、解決できないものではないのでした。

一連の出来事に、ついていないなと思ったのは私です。

他人が見たら、同情してくださる人もいれば、まったく興味ないという方もいらっしゃるでしょう。

出来事は、その人の立場や価値観によって意味付けが様々にされるということです。

その意味付けにより正しいと思ったら感情はポジティブなものでありますし、悪い、間違っていると思ったら、ネガティブな感情が発生します。

ジャッジすることが多いと

出来事には、善か悪か、正しいことか間違っていることか、美しいことか醜いことかというような意味が本来あるわけではないのです。

出来事そのものは、何も意味を持ってはいません。

ただ、現象が起こったというだけです。

私の車が故障したことは私にとっては不幸な出来事でした。

しかし、まったく私と関係のない人にとってはどうでもいいことでしょう。

人間は、ただものごとが起こったというだけのことなのにそれに対して、何らかの感情を持って反応します。

人間は自分の価値観や信念でものごとを見ます。

出来事に意味を与えるのは自分です。

そして、そのことが良いことか悪いことか、正しいのか間違っているとか判定します。

自分の価値観や信念でものやできごとを解釈します。

現象をどのように解釈するかで起きる感情が違ってきます。

自分の価値観に合っていると判断すれば、うれしい、楽しいなどのポジティブな感情が発生します。

反対に、価値観に合っていないと判断すれば、ダメだ評価できないとなり、ネガティブな感情が起こります。

私たちは常に、自分の価値観や信念を通して外の世界を見ており、その結果、正しいとか間違っているというジャッジを下しています。

一般的に私たちは、ジャッジするクセとものごとを否定的に考えてしまうグセがあるように見えます。

ネガティブに考えていくと、どういうことになるでしょうか?

価値観に合わない周りや自分という判断を行い、ネガティブ感情が発生する結果、嫌な感情を感じ続けることになります。

そして、この苦しい状況は自分が悪いから、自分の責任だと思い込んだりします。

自分を責めたら、どうなるでしょうか?

価値観に合わないことが起こると「自分はなんてダメな人間だ」と、自分を責めてしまう否定的な考え方のクセがついてしまいます。

ネガティブな状況の原因を自分に非があるからとその都度考えてしまうようになります。

ネガティブな考えは苦しさや不安、恐怖の感情に結び付きます。

反対に、この苦しい状況は一時的なもので、いつかは過ぎ去るものと思ったらどうでしょうか?

ものごとの捉え方は自分しだいなのです。

そして、人は波動ですから、下がったら上がるのです。

今の状況は一時的なもので、時期が来ればまた良くなると思えるのではないでしょうか。

自己否定の考えは、メンタルを弱らせ行動力を奪います。

自己否定の考えは自分を成長させない足かせともいえます。

出来事にはポジティブな意味がある

どういうネガティブな出来事でも(自分がネガティブと捉えているということです)、自分にとってプラスになる意味が見つけられると考えてみます。

「この出来事は私に何を教えようとしているのだろうか?」と考えてみると、出来事がどのように見えるでしょうか。

最近私に起こった数々のトラブルは、私に何を教えているのだろう?と考えてみると、私に変わりなさいということなのか?と思えます。

「地の時代」から「風の時代」への変わり目だから、変化を促すサインなのかもしれない…。 

いずれにせよ、今が最低の状態だとしたらこれからは上がるしかないわけだし…

だから、大丈夫と思いました。

感情をコントロールする方法

心配していたことが起こったり、不意のイヤな出来事にあったら、感情が振り回されるようで落ち着かなくなります。

ここで思い出してもらいたいことがあります。

それは、自分の感情は自分がコントロールできるということです。

感情を変えたかったら、フォーカスする対象を変えることです。

あなたは焦点を当てるものを選択することができます。

外の誰かに自分の感情を翻弄されるわけではないのです。

機嫌が悪くなっているとしたら、嫌なことにフォーカスしているということです。

焦点を変えてみます。

まず、自分の身体の感覚に意識を向けてみます。

姿勢は前かがみになって、身体の筋肉はこわばって、呼吸が浅い自分を感じるでしょう。

視線を上に向け、姿勢を上向きにします、それから固まっている筋肉を動かしゆるめていきます。

そして、視界にフォーカスして、目にするものを自分の気に入ったものにしましょう。

聴覚にうったえるため気に入った音楽を聴いたり、また、好きなお茶を飲んだり、お香をたいたりすると、味覚や臭覚も刺激されます。

気分が変わります。

好きな人や物の写真を見たり、外に出かけ周りの景色を楽しんだり、ペットをなでたり…。

五感を刺激し、感覚を感じましょう。

徐々に、感情をニュートラルにしてから、ポジティブな方向へフォーカスしていきます。

楽しい、心地よい、穏やかな気持ちになっていくでしょう。

感情を変えるためには、フォーカスを変える方法をいろいろ知っておくことが良いようです。

お気に入りをたくさんリストアップしておくと良いかもしれません。

身体全体、五感を使って感情の変化を起こしてみましょう。

そして、ものごとに白黒つけるというジャッジのクセを手放してはどうでしょうか。

ガチガチになった心をゆるめてはどうでしょう。

お読み頂きありがとうございました。

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