マイルールが増えると
先日図書館でのこと、本の順番を待っていたら、「10分たったから来た。探すから10分待てと言っただろう!」と語気が強めな男性の声が聞こえてきました。
見ると70代くらいの人でした。
係りの人に本を探してもらっていたみたいでした。
「おっ!ちょっと怒ってるのかな?」
「性格がきっちりした方なのか、ぴったり時間通りにしろと言うことなのかな?」
「それとも、急いでいたのかな?」と思って見ていました。
この男性を見て、直接この方がどうというのではないですが、ちょっと考えてしまいました。
一般的に年齢を重ねていくと、自分の考えを強く主張する人が多くなると聞きます。
「〇〇は~でなければならない。」
「~すべきである。」
「~してはいけない。」
というような信念がたくさんあるように見えます。
人間はみな、自分の考えや信念は正しいと思っています。
歳を重ねていくと自分の考えが間違っていると考えることはなくなり、信念を疑うこともなくなるのではないでしょうか。
年齢を重ねるごとに、思い込みや信念がますます強固になっていくようです。
自分の中に固い信念がたくさん増えていくような状態になります。
「こういうときは、○○する」「アレがなくては、○○してはいけない」…というようなマイルールも増えていき、マイルールに沿って行動します。
そして、他人にも厳しくなります。
また、自分のルールが侵されたら当然怒ります。
若い時代のマイルールが1だったとしたら、中高年になるとその10倍ぐらいマイルールが増えているのではないでしょうか。
そして、そのマイルールを完璧に守らなければならないというルールも加わり‥
マイルールが増えていくと、こだわりや執着に縛られることが多くなるのではないでしょうか。
幸せ感度とマイルール
マイルールを侵されると怒ります。
マイルールが多くなると完璧にマイルールが守られることが難しくなり、マイルールを侵されると不満や不快が多くなります。
そして、充実感や幸せを感じることが少なくなってきます。
すべてのマイルールが守られなければ不満がたまってきます。
全てが完璧でなければならないという考えも加わり、思った通りにならないと機嫌が悪くなります。
反対にマイルールがほとんどないか、または少なかったらどうでしょう。
あれもこれもではなく、これだけあれば充分と思えたら、手軽に早くハッピーになれます。
もっと簡単に幸せになるには、こだわりを捨てたら良いということになります。
「まあ、いいか」と思えたら、いつも機嫌よくいられます。
幸せを感じるハードルを低くすると幸せを感じやすくなります。
マイルールを見直し、緩めてみたらどうでしょうか。
自分に寛容になれたら他人にも寛容になれるし、怒ることも少なくなり、機嫌よくいられるのではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。