感情に振り回される私
周りの人の言動にイラッとしたり、仕事が思うように進まなかったり、急に自分の機嫌が悪くなることがあります。
今まで何ともなかったのに、感情が落ち込みイライラして不安になります。
人間だから感情的になるのは当たり前だと思ってきました。
しかし、テンションが上がったり下がったりと意図していないのに感情に振り回されていることに気づきます。
もっと感情をコントロールできたらいいのにと思うことがあります。
でも、感情は空の雲が形を変えて流れていくように、自分ではどうしようもできないものだと考える人がいます。
そもそも、感情をコントロールするという発想さえないかもしれません。
自分を客観的に見れたら、もっと心を制御できるのではないでしょうか。
アップダウンが激しい感情ではイヤ、もっと穏やかな気持ちでいたいと願うなら自分の気持ちに向き合う練習をしてみてはいかがでしょう。
感情を外に出し書き出す
まず、イライラしたら、どうしてそうなったのか考えて紙に書き出します。
例えば、私は仕事の締め切りで忙しいのに家事もやらなくてはならない、家族は私の気持ちなど知るよしもなく、家を散らかし手伝う様子もなく好き勝手やっているとイライラしています。
私だけが不満と怒りを感じ、被害者になっています。
具体的な目の前の問題であれば、家族にお願いしたら家事を手伝ってもらえるかもしれません。
私がすべて一人で完璧にやらなければならないと考える必要はないとわかるでしょう。
また、目の前に起こってないのに、漠然と不安になりイライラしてしまうことがあります。
先のことを考えて、これから先が不安、どうすればいいだろうと落ち着つかなくなります。
ただ頭の中で過去のネガティブな出来事を思い出し、これからも同じようなことがあって困窮するだろうと心配になります。
人間はネガティブに考えやすいので、未来もネガティブなものになると想像して不安に包まれます。
過去に悪いことがあったとしても、未来に必ず同じ悪いことが起こるとは限りませんし、不安になるのは、過去のネガティブな記憶を未来に投影して恐れているに過ぎないからです。
今、何も起こっていないのにイライラしているのは、ネガティブをイメージして一人不安がっているだけだといえるのではないでしょうか。
この漠然とした不安に襲われた時にも紙に書き出すと、思考を客観的に見ることができます。
不安になったら身体にアクセスする
人間はイメージするものが現実だと認識します。
例えば、目の前にレモンがないのに、レモンを想像すると酸っぱさを連想して唾液が出てくるでしょう。
現実にはレモンは無いのに、です。
イメージしたものが現実であると脳は思い込みます。
もし、過去のイメージで脳が不安を感じているなら、脳の緊張を和らげる「現実」を知らしめたらよいのです。
意識は過去に戻ったり、未来に行ったりします。
しかし、身体は今、ここにしかいません。
心と身体はつながっていますから、五感を使って感覚を今、ここに集中すると現在のことしか感じられません。
意識が今ここにある状態になります。
呼吸に意識を向ける
自分の呼吸を意識してみます。
不安や恐れが強いときは、呼吸が浅く速くなっていることに気づくでしょう。
腹式呼吸を行い、吸う時間より吐く時間を長くします。
吸ってゆっくり吐くことにより身体が緩みます。
しばらくすると、ネガティブな感情が小さくなっているか、無くなっていることに気づくでしょう。
自分をやさしくハグする
皮膚に接触します。
自分の腕や顔を優しくなでて、自分で自分をハグしてみます。
不安で苦しいと感じたら、自分をやさしく抱きしめてください。
自分に対してやさしさを向けると、自分に共感することができます。
やさしく皮膚に触れることにより、心が緩みます。
意識が過去に行ってネガティブな気持ちを思い出すと、不安になります。
過去のネガティブな記憶を思い出し未来を考えると、そのネガティブな感情を未来に投影してしまいます。
さらに、不安が増します。
現実に起きていないのに、不安になるのは意識が、今ここにないからです。
意識を今ここに持ってくるには、身体にアプローチして、五感を感じ心をゆるめることが大事です。
お読み頂きありがとうございました。