過去の高校生の意識調査を見て
自信満々の人が、うらやましいと思うことはありませんか?
やってみたいことがあるけど、自信がない、自信を持てない、うまく行くか心配…という気持ちが出てきて、行動ができないという経験があるのではないでしょうか。
人間はだいたいネガティブな感情に引っ張られることが多いようです。
それは、人間は安心・安全が第一ですから、慎重になるのは当然だともいえます。
しかし、必要以上に恐怖心を持つと行動を制限したり、行動しなくなるという状態になってしまいます。
自信があるか、自信がないかは自己肯定感が関係すると言われています。
以前のニュースを思い出しました。
2015年8月、国立青少年教育振興機構の「高校生の生活と意識に関する調査報告書ー日本・米国・中国・韓国の比較ー」より。
日本の高校生は他の国に比べて太っていないのにダイエットをして必要以上に体型を気にしているとか、「自分をダメな人間だと思う人」の割合が多いとか、ちょっと残念なニュースでした。
少し古い資料ですが、高校生たちの質問の答えに、納得するところがあるのではないでしょうか。
約8500人を対象にした調査で、一部を上げてみます。
(パーセンテージは「とてもそう思う」と「まあそう思う」を合わせたもの)
(意識に関する質問に一部)
・自分の希望はいつか叶うと思う ‥‥ 日本67.8% 米国83.9% 中国80.7% 韓国82.6%
・私は将来に対し、はっきりした目標を持っている‥‥日本57.3% 米国80.9% 中国75.4 % 韓国58.9%
・私は人並みの能力がある‥‥日本55.7% 米国88.5% 中国90.6% 韓国67.8%
・私は体力には自信がある‥‥日本43.5% 米国76.9% 中国76.1% 韓国52.6%
・私は勉強が得意な方だ‥‥日本23.4% 米国65.6% 中国65.1% 韓国31.6%
・自分はダメな人間だと思うことがある‥‥日本72.5% 米国45.1% 中国56.4% 韓国35.2%
・私は将来に不安を感じている‥‥日本71.0% 米国63.6% 中国48.3% 韓国78.0%
・周りの人の意見に影響されるほうだ‥‥日本63.7% 米国47.0% 中国58.3% 韓国73.4%
(親子関係に関する質問の一部)
・親を尊敬している(とてもそう思う)‥‥日本37.1% 米国70.9% 中国59.7% 韓国44.6%
・将来どんな事をしてでも自分で親の世話をしたい‥‥日本37.9% 米国51.9% 中国87.7% 韓国57.2%
調査結果の概要に、「日本の高校生は自分に対する自尊感情が低い」、「自分に自信を持てていない」、「人生の目標がはっきりしていない」などの特徴が見られたとありました。
自己肯定感をあげるために
自信があるというのは、自分はやれるという自分自身の確信です。
他人からほめられたからとか、「あなたならできる」と言われたから、自信がつくというものではありません。
確かにほめられたらうれしいですが、自信は自分が自分を肯定することですから、他人の賞賛は関係ないのです。
自信は、自己肯定感から来るものであり、自分が自分を認めて、自分の能力を使って行動してものごとを成し遂げられるという確信です。
自信がいまいち持てないと仰るならば、あなた自身をほめるワークをやってみてはいかがでしょう。
大人になった今、自分で自分をほめてみます。
あなたが持っている長所を認めることは、うぬぼれでも傲慢でもありません。
あまたのいいところを受け入れるということは、ありのままのあなたを受け入れるということです。
自分を肯定していることです。
自分をほめるワーク1
毎朝、鏡を見て、口角を上げて「きれい」、「すてき」、「若い」、「愛している」…と自分を肯定する言葉を唱えます。
あなたに心地よい言葉をたくさんかけてあげてください。
自分をほめるワーク2
紙にあなたの気持ちを書き出してみます。
次の質問の「~」の部分に文を入れて、文章を完成させてみてください。
できたら一つの質問に対し、答えの文章を5,6つ書き出してください。
これらの質問に答えることで、内観できます。
見ようとしなかったことに気づいたり、本音にはっとするでしょう。
大切なことは、自己卑下をやめることです。
あなたがあなたの長所を認めて、ほめることは、誰にも迷惑をかけることはありませんし、悪いことでもありません。
このワークで自己評価をやり直すことで、今まで低かったとしたら、あなたの自己評価を上げましょう。
ありのままのあなたを認めて受け入れることは、自信につながり、幸せになる第一歩です。
お読み頂きありがとうございました。