素直な人とは
素直な人は、人の言うことをそのまま受け止める純粋な人といえます。
先入観にとらわれることがなく、ものごとを決めつけることがありません。
また、感受性も豊かで、率直に自分の気持ちを表現できる人でもあります。
子どものように喜怒哀楽が、はっきりと周りから見てわかる人です。
素直な人は、その場を取り繕ったりすることがなく裏表がないので、誰に対しても同じような態度で接します。
だいたいは、嫌な人だと思ったら悪口を言ってしまいますが、素直な人は悪口をいうこともありません。
自分が失敗したら、いろいろ言い訳することもなく失敗を認め、ちゃんと誤ることができます。
失敗やミスがあったからといって、反省はしても自分を責めるということがありません。
なぜ、素直になれないの?
なぜ、素直になれないのでしょうか。
失敗を認めたくないというプライドがあって、素直になれないことがあります。
私たちは、自分を周りに有能だと認めさせたいという気持ちがあります。
失敗やミスした姿を見せたくはありません。
見栄やプライドが素直になれない一つの原因になっているといえるでしょう。
相手の言うことを全部信用してしまったら、だまされるかもしれないという恐れから素直になれないこともあります。
恐怖心から来る恐れが、そこにはあります。
相手との信頼関係ができていれば、そういうこともないでしょうが、私たちは一般的に失敗したくないという気持ちが強いです。
ですから、成功者という人からのアドバイスに疑いを持ったりして、従えない場合があります。
成功している人が「こうしなさい。そしたらうまくいくよ。」と言っているのに、反対のことをしてしまうことがあります。
自分勝手なのかもしれません。
それに、真似をしたくないという考えもあるようです。
小さい時から、「他人のまねをしてはいけない。」という教えが頭の中にあるようで、いいアドバイスに従えない自分がいます。
そして、自分の考えを押し通し、失敗したりします。
素直な人は楽に生きられる
素直な人は、自分の本音と建前が一致しているのです。
だから、内側と外側が同じなので、他人に対しても、自分に対しても嘘をつく必要がないのです。
ある人にはこういい、また別の人には違うことを言ってしまうことがないので、心が落ち着いて穏やかです。
素直な人は、相手を批判しません。
批判というのは、自分の価値観で相手を計り、評価しているということです。
相手をジャッジしないので、他人を分け隔てすることがないのです。
「この人は好き。」「あの人は嫌い。」ということがないのです。
特に「嫌う」という感情が本当に少なくなるのです。
批判やジャッジをしないからです。
素直だと、相手の話をそのまま受け入れます。
素直な人は、相手の言っていることを心で聞いているので、「おかしいな」とか「嘘を言っているな」とかわかります。
素直というのは、盲従するということではありません。
本音と建前というものがないので、相手の真意を受け止めることができるので、ウソを言っているのか真実なのかわかるのです。
素直になるには
あなたが素直になれないと思っているのなら、次のものを手放してください。
他者を批判や批評することです。
批判やジャッジすることは、他者との間に壁を作ることになります。
壁を作ったら、その人と共感することや思考を共有することができなくなるでしょう。
相手の持っている知恵や経験を知ることはなくなるでしょう。
自分の世界を広げるには、他人の経験や思考を取り入れることも必要です。
叡智が多くあると、少々のことではめげることなく、逆境を逆境と捉えることなく進んでいくことができます。
自分の枠を広げるには、世界を広げなければなりません。
「だまされるかもしれないから信用できない」、「あの人にそんな価値はないわ」と断じて相手を拒否するのか…、相手のいうことに耳をかたむけるのか…。
「あの人は嫌い」「そういう考えはダメ」「信用していけない」…と自分を守るために、そう思うかもしれません。
しかし、素直な人は弱い人ではありません。
純粋で分け隔てすることがない心は、強くやさしい心です。
素直な人になるために、他人をそして自分をジャッジしないことです。
特に、自分を批判して、自分を責めないことです。
反対に、自分を認め、自分をねぎらい感謝してみてください。
自分の中の本音と建前がだんだん崩れていきます。
お読み頂きありがとうございました。