落ち込んだり、ネガティブな気持ちになることがあります。
フラットな気分の時に、そういうネガティブな自分を元気にする「処方箋」を作っておくとよいです。
たとえば、好きな音楽を聞く、スイーツをたべる、仲のよい友達に話を聞いてもらう、ペットの猫をなでる、散歩に出る等…。
たとえ話を聞くのも気分を変えてくれます。
季節の話
あなたがいる季節が冬だ、と思ってみてください。
人々は雪が降ったり冷たい空気の中でじっと寒さに耐えています。
あたたかい春を待っています。
日本には四季がありますから、冬の後には必ず春がやって来ます。
春はあたたかく明るい日差しが降り注ぎ、草木は芽を出し、つぼみをつけてやがて花を咲かせます。
動物たちも地上で活発に動き出し、ベビーラッシュが訪れます。
夏は成長の季節です。
草木は大きく葉を広げ、どんどん背を伸ばしていきます。
土からの豊富な養分や太陽の強く明るい光により、植物は自然の恵みを自らの中にどんどん蓄えて成長します。
夏の後は、収穫の秋が来ます。
充分に実った植物たちは、私たちに収穫という成果をもたらしてくれます。
そして、また冬が訪れます。
先ほど述べたように、人々は冬を静かに過ごします。
ただ冬の過ぎるのを待っているだけでなく、冬しかできないことをやっています。
農家の人は、土壌を休ませ肥料を作ったりして次の収穫の準備をします。
冬は準備の期間といえます。
もし、あなたが今冬の季節にいるとしたら、耐えて待つ時期なのかもしれません。
と同時に、これからやってくる飛躍のための準備期間にいるともいえるでしょう。
あなた自身を磨く時期と捉えることもできます。
厳しい寒い冬がずっとは続きません。
また、必ずあたたかく、明るい春がやって来ます。
ノミのジャンプ
自分の能力に疑問を持っているとしたら。
人とか猫、犬などの血を吸うノミです。
ノミは30センチほどの跳躍力があるそうです。
ある実験をしました。
30センチ以下の高さの容器にノミをいれて、蓋をします。
はじめ、ノミはジャンプして外に出ようとしますが、蓋にぶつかり出られません。
それでも何度もジャンプを繰り返しています。
しばらくして蓋をはずしてみます。
ノミはその30センチ容器の高さより低い高さしか跳べなくなっています。
蓋はないので、本来の跳び方ができれば、ノミは外に出られます。
しかし、ノミは跳べるはずの30センチのジャンプができません。
もし、あなたが自分の限界をここまでと決めていたら、本来できるものもできないということになってしまうでしょう。
過去の体験や思い込みで自分を制限してしまうと、あなたの可能性にフタをしていると言えるのではないでしょうか。
あなたの限界を決めつけないで、あなたの能力を花開かせてください。
石工職人のお話
もし、今、あせりを感じているとしたら。
石工職人は巨大な石にのみを当て、ハンマーでたたいています。
一打一打、力を込めてたたきます。
何十回、何百回、何千回、…
そして、ある時点で、石は真っ二つに割れます。
石が割れたのは、一打一打、力を加え続けてきたからです。
あなたがやっていることを無理だと思ったり、結果が出ないことにあせりを感じているとしたら…。
それは、自分を信頼していないからです。
石を打ち続けているのに、何も変わらないように見えます。
しかし、やり始めた時からものごとは変化しているのです。
今やっていることを続けていけば、結果は必ず表われてきます。
根気強く打ち続けていると石は必ず割れるということを、石工職人は知っているのです。
自分のやっていることを信じています。
たとえ話の効用
今あなたは、逆境にいると感じているかもしれません。
しかし、今のネガティブな状況はあなたが焦点を当てて大きくしているだけなのかもしれません。
問題だと思っていることを必要以上に大きくして不安に思っているのかもしれないのです。
視点を変えてみると、そのネガティブな出来事にも肯定的な意味があることに気づくでしょう。
たとえ話は、あなたにメッセージを与えてくれます。
落ち込んだ状態や凹んだ状況は、永遠には続かないものです。
今を嘆かずあせらず、長期的な視点で捉えたらどうでしょうか。
今うまくいかないとしても、今の経験が将来、役立つときが来ます。
このことはきっと、良いことにつながると考えてみてはどうでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。