ストレスから解放されるには:価値観や観念をゆるめる~自分に寛容になる

就職や転職、引越しなど、環境が変わることがストレスになることがあります。

新しい生活スタイルに切り替えるために、今までとは違うことをやらなくてはならなくなり、生活のペースが崩れてしまうことも起こります。

環境の変化は人間関係も含みます。

気心の知れた人たちと付き合っていたのに、新しい環境では、どんな人なのかもよくわからない人たちの中で学校生活や仕事をしなければならなくなります。

未知の世界に入っていくような緊張が高まります。

よくわからないということが一層不安感を増すことになります。

また他人の目が気になり、周りの人たちにどう思われるだろうかと心配して、安心できない状態になったりします。

ストレスを感じる仕組み

ストレスは出来事に対する自分自身のネガティブな反応といえます。

ストレスは出来事に対してネガティブな感情を持ったり、身体が疲れるとか苦痛を感じるなどの身体の反応になることです。

人間は五感を通して見たり聞いたり、匂いを嗅いだり、味わったり、皮膚感覚で感じたりして出来事の情報を集めます。

人間は価値観や観念を持っています。

自分の価値観や観念を通してものごとを見ます。

出来事を価値観を通して見て、良いとか悪いという判断をします。

そして、その価値観に結び付く観念(イメージ)によって嬉しいとか辛いという感情が起こります。

価値観を通して悪いと判断されたら、観念(イメージ)に結び付いた感情、たとえば嫌悪感、不安、悲しみ、怒りなどのネガティブな感情が発生します。

人間はストレスを感じると身体的な反応として体調が悪くなったり、感覚的な反応として精神的に落ち込んだり、病気になったりします。

ストレスを感じるのは、自分の価値観を通して、この出来事は否定的なものであると判断し、その判定に結び付くネガティブな観念に結び付いた感情を感じているからです。

否定的な価値観に結び付いたネガティブなイメージを感じています。

怒り、不安、嫌悪、悲しみなどの感情を感じ続けることになり、心身がダメージを受けているのがストレスを感じている状況です。

ですから、ストレスは自分自身が作り上げた価値観・観念がもたらすものといえそうです。

ストレスを感じると身体的・感覚的にネガティブな反応を表わします。

辛いという感覚、ストレスだと思う感情の原因は、出来事そのものではなく、それをどう感じるか自分の観念(イメージ)にあります。

人はそれぞれ価値観や考え方が違います。

同じ出来事でも人によって捉え方や反応が違います。

ものごとの捉え方はみな同じとはいえないものです。

極端に言うと同じものを見ていても、自分の見ている世界と他人の見ている世界は違うともいえます。

人はそれぞれ価値観や考え方が違うから、ものごとの捉え方でストレスに感じる人とそうでもない人がいるのです。

なので、ストレスは自分が作り出しているようなものなのです。

ストレスから解放されるには

出来事に意味を与えるのは、その人の持っている価値観、信念やイメージです。

先ほどもいいましたが、人間は出来事に価値観や信念を通して意味を与え、その価値観や信念に結び付いている感覚によって辛いとか嬉しいという感情を起こします。

出来事自体は事実です。

もともと出来事には何の意味もありません。

人間は自分が感じているものが真実であると錯覚しやすいものです。

自分の考えや感覚が真実であると思うわけです。

でも、真実ではない場合もあるのです。

ストレスを感じているときは、「自分は正しい、悪いのは相手の方だ」、「自分はダメだ」「人に頼ってはいけない」…などと強く思っており、自分の信念に縛り付けられている状態です。

現状が思う通りになっていないので、現状を受け入れたくないと抵抗しています。

そして、ネガティブな感情を感じ続けています。



相手またはものを冷静に客観的に見ることができないでいます。

出来事に価値観を当てはめジャッジして、そして嬉しいとか辛いとかの感情が出てくるといいました。

ある価値観や考え方に固執することがストレスになっているとしたら、その価値観や信念を緩めることが必要ではないでしょうか。

ストレスから解放されるには、価値観を見直す、つまり自分の価値観を緩めることが必要です。

ストレスの原因が自分の思考だとしたら、見直すことでストレスが軽減できそうです。

「Aでなくてはだめ」と考えるのではなく、「Aがなかったら、Bでもいい」と思うようにしてみるのです。

いつも完璧な自分でありたいとやってきたけど、ダメな自分も自分なのだからと受け入れる、絶対できないというのではなく、なんとかなるかもと思うとか…。

仕事で嫌な人に会って頭にくる、憂うつと思ったとしたら、自分は相手ほど「嫌な人」ではないと思っています。

他人には厳しい見方をしているかもしれない…と思うとか。

人間だから完璧な人間はいないと思えば、10点満点で5点あれば?3点でもいいかと思えれば相手を許せる気持ちが出てくるのではないでしょうか。

最悪「反面教師」にすればいいのですから。

価値観を緩めることができたら、ストレスで自分を追い込まずにすむのではないでしょうか。

お読み頂きありがとうございました。

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