現実は内心の表れ
人間は考えて行動したり、またはやめておこうと思い、行動しなかったりします。
そして、考え選択し、行動したりしなかったりした結果が今の状況となっているわけです。
そうすると、思考が作為や不作為として行動によって外側に表われ、その結果が現状をつくり出していることになります。
観念が具現化したものが、あなたの外側の世界ということです。
「なくて七癖」ということわざがある通り、人は自分では気づかないけど何らかのクセを持っているものです。
緊張したら髪をさわってしまうとか、爪をかむとか、口をとがらせるとか心理的なものが身体を使って表われてしまうことがあります。
そして、思考にもクセがあるといえるのではないでしょうか。
どんな観念を持っているかで、行動が決められるといってもよいでしょう。
慎重な人は行動に移すのに時間がかかったり、せっかちな人は考えるより行動が先だったりします。
もしあなたが自分のことを嫌っていて、そんな自分はイヤだから変わりたいと思っているとしたら、まず、観念を変えると選択することです。
観念とは定義のことです。
定義とは、あなたが「Aは○○ということだ」と信じている事柄です。
人間が持つ観念は数え切れないほど有るといえるでしょう。
嫌いな自分を変えたいとしたら、「自分が嫌い」という観念を変えて「なりたい自分」になると選択し直すということです。
嫌いな自分を変えるには
感情を肯定する
嫌いな自分を変えたいのなら、まず、自分に対する抵抗をやめなければなりません。
抵抗というのは自分を嫌っているということ、つまり、自分自身を受け入れたくないという姿勢を変えなければなりません。
自分を肯定するということです。
どうして肯定できないかというと、今の自分は自分の観念に合わない自分だからです。
嫌いな自分は理想とする自分ではないから、また完璧ではないからということが嫌いな理由かもしれません。
先ほども言いましたが、観念を変えることが必要です。
あなたの観念は、本来のあなたのものでしょうか。
誰かから教えられた理想や価値観ではないでしょうか?ということです。
あなたにとって生きにくいものとなっている観念は、変えてもいいということなのです。
抵抗を無くすと変化します。
自分が嫌いだという思いを変えるには、自分に対する抵抗を無くさなければなりません。
抵抗を無くすには、あなたのすべてを肯定すると決めることです。
まず、感情から肯定してみて下さい。
怒ってはいけない、恐れてはいけない、嫌ってはいけない等々ネガティブといわれている感情を否定せず、感じていいと肯定して受け入れてみましょう。
感情はセンサーであり、あなたが感じる感情はすべてあなたのものです。
自分の感情を否定しているということは自分を否定していると同じですから、あなたの感情をすべて肯定して感じる切ることが大事です。
行動を見直す
しなければならないことが多いことにいらだっているかもしれません。
その行動はあなたにとって本当に必要なことなのか、見直すことが大事でしょう。
どうしてもしなければならないとしたら、気持ちよくする方法を考えてみるのがよいです。
つらいと思うことも家族のためとか、将来のためであるというように見方を変えると行動できたりします。
でも、惰性で何となくやっているものやしなければならないと思っていることを、本当に必要なことなのか自分にとって良いものなのかと疑ってみるとよいでしょう。
人の目を気にしてやっているとか、見栄だったり、エゴから来るものだったりするかもしれません。
そして、古いものをやめたら、新しいものが入れるスペースができますので、新しい行動を始めてみてはいかがでしょう。
あなたがやってみたいこと、興味があることポジティブな気分になるものを始めて、習慣とすれば新しいあなたに変化して行きます。
他人と比べない在り方
私たちは小さい時から他人と比較されてきました。
他人と比べることが当たり前になっているところがあるかもしれません。
相手が自分より劣っていると思ったら優越感を持ち、反対に自分が劣っていると感じたら劣等感を持ちます。
しかし、他者との競争で常に勝者でいることは不可能です。
全員が上位、または中くらいであるというとはありえないのです。
そして、勝者の定義も世間の常識から作られたものかもしれません。
比較の競争に入っていくことは、自分にとって必要なことなのか考えることはできます。
大事だと判断したら競争していけばいいし、そうでないと思うのなら、その競争から離脱してもいいと自分を許したらどうでしょうか。
他人との比較で消耗して命を削っているとしたら、あなた自身の命を大切にすることを一番に考えてもらいたいのです。
あなたがあなた自身を大事にして、心に素直に従って生きる道が一番なのではないでしょうか。
そのために、観念を変えて、自分を好きになるためにすべての感情を肯定します。
そして、行動を少しずつ変えて新しい習慣を作っていくと変化が起こります。
お読み頂きありがとうございました。