マイナス思考をやめたい
過去を後悔したり、将来を心配してしまうので、そんなネガティブな気持ちになりたくないという人がいます。
不安なことや心配事が多いのは、ものごとをネガティブに捉えるクセがあるのかもしれません。
もともと、人間は否定的な考えに強く引っ張られるといいます。
人間は安心安全が第一ですから、少しの危険も排除するために、慎重な考え方になるようです。
マイナス思考は体験から出来上がる
人間は体験したことを記憶として心の中に残しています。
人は、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)によって出来事の情報を集め、言葉で意味づけして記憶に残します。
価値観や信念は、体験によって出来上がります。
例えば、高い所が怖いという人は、幼い頃高い所から落ちたという体験があります。
また、信念は周りの大人たちの言葉を受け入れることによっても出来上がります。
私たちは、子どもの頃に親に言い聞かされていたことや教師から教えられたことが、自分の価値観や信念になっていることが多いのです。
子どもの頃はほとんど疑うことなく、周りの大人たちの言葉を受け入れます。
周りの人たちからのネガティブな言葉が、自分の考えになったりします。
「あなたには無理」「できない」「あきらめなさい」…とか否定的な言葉をそのまま記憶し、ネガティブな見方や信念を作り上げてしまうことがあります。
後悔や取り越し苦労を手放す考え方
私たちは、上手くいかないことや嫌なことに出会います。
「何で私がこんなひどい目にあわなければならないの?」と逆境に陥るということもあります。
しかし、もともと出来事や現象には良いも悪いもないのです。
ただ、その現象や事実があるだけです。
「今日は、雨だからイヤだ」と思うのは、雨=いやなものという思い込みがあるからです。
雨は気象現象の一つであり、雨が降ることに意味付けをしているのは、私たち一人ひとりです。
否定的なものの見方をするのは、その人の価値観や思い込みによるものです。
ネガティブな捉え方がクセになっている人は、NLPの一つの考え方を採用してみてはどうでしょう。
NLPでは、出来事には肯定的な意図があると捉えます。
出来事に肯定的な意味があるとしたら、辛いと思うこの出来事は私にとってどんな意味を持つのだろうか、と考えることができます。
出来事は偶然でありかつ必然であるといわれます。
偶然のように見えるけれど、起こるべくして起こったと思うこともできます。
このタイミングで起きたということは、自分にとってベストなタイミングで起きたものだと考えてみると、違う解釈ができます。
嫌な出来事が起こった直後は自分にとって何のメリットもない、ただただ嫌な状況だと思ってしまいます。
嫌な状況に陥って心がネガティブ感情に支配されていると、境遇を嘆くしかないと思い込みます。
しかし、この出来事の肯定的な意味は何だろうか?と視点を変える質問を自分にしてみます。
思うとおりに行くことが、必ずしも自分にとっていいとはいえないかもしれないと思うこともできます。
タイミングが遅れたからこの人と出会えたとか、こういうやり方を知ることができたとか、という答えが出るかもしれません。
逆境に陥っているときはネガティブ感情に浸かっているので、自分を客観視することは難しいかもしれません。
ですが、時間を置いて、この出来事の肯定的な意味は何?、私に何を教えようとしているの?と何度も自問してみてください。
お読み頂きありがとうございました。