マウントはその人の問題
マウントを取られているとわかっているけど、冷静に受け入れられないのは自分が心が狭いからではないかと考えてしまう人がいます。
さらりと受け流すことができずにモヤモヤしている自分は、まだ人間ができていないのかもと思ってしまうわけです。
誰でも自慢話を聞かされるとうんざりするのは当然で、相手にしたくないという気持ちが普通ではないでしょうか。
例えば、職場でマウントを取ってくる同僚の女性がいます。
新しいバッグを持って会社に行くと、その彼女もほめてくれるのですが…。
その後に「私は〇〇(ブランド名)のバッグを持ってるのよ。」と被せてきます。
こちらはブランド品にはあまり興味がなく、気に入ったバッグを買っただけなのですが…。
お金のことについても自慢が始まります。
大胆にも他の人に貯金額を聞いたりしています。
「大丈夫?!、その歳でその金額でどうするの?」と言っています。
さすがに、引いてしまいます。
マウントを取る人は、「私のほうがあなたより上よ」と言いたいのでしょう。
面倒くさい人です。
こちらは張り合っているわけではないのに、一方的に絡んできます。
さらに厄介なことに、マウンティングする人は自分の優位性を示すために思いもよらないことをすることがあります。
上司に気に入られようと同僚を出し抜く行動をしているのでは?と思うようなことをします。
休日に自ら本社から出張して来た上司をその人の車で送迎し、観光に付き合うというようなことがあった…。
マウントする人の心の中
なぜマウントするのでしょうか?
やはり、マウントする人の劣等感が原因ではないでしょうか。
学歴や容姿、お金、持っている資格、家柄とか…。
マウントする人はその人が一番コンプレックスに思っていることで、相手が自分にないものを持っていると思ったら、マウントのスイッチが入るように見えます。
その人の劣等感がマウントに駆り立てているように思えます。
マウントする人には、過去に欠乏を感じ傷ついた体験があるのかもしれません。
その時の傷がいやされることがないままで、その傷に触れられたと思うことがあるたびに相手へのマウンティングが起こるのではないでしょうか。
傷をいやす代償として相手を見下す言動をするのではないでしょうか。
そして、「私はすごいのよ。あなたより上よ。」とマウントすると、その時は優位性を感じ満足するでしょう。
しかし、そのマウントは一回では終わらず、何度も繰り返します。
マウントする人は無意識にやっているのかもしれません。
マウントする人は心の中に欠乏感があるので、その人自身が解決しようと思わない限り、周りの人が止めさせることはできないでしょう。
マウントする人への対処法
「私があなたより上よ。」と言葉や態度で示す相手に対して張り合うつもりがなかったら、距離を置いたほうが良いようです。
そして、同じ土俵に立たないことです。
相手をほめるとマウンティングを何度も仕掛けるようになりますので、賞賛は逆効果といえるでしょう。
さらりと受け流し、相手にせず距離を取ることです。
マウントを取っている人の言動は、周りの人に何となくイヤだなという思いを持たせます。
その人のネガティブな感情を感じるためであり、そのネガティブ感情はその人の感情です。
マウンティングは劣等感や欠乏感の表われであり、その人のエゴともいえます。
マウントを取る人は他者に自分のネガティブ感情をぶつけても、いやされることはないでしょう。
マウントはあなたの問題ではなく、マウントする相手が解決すべき問題なのです。
そう思えば、相手も自分も客観的に見ることができ、あなたが心を悩ますことではないとわかるのではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。