あなたの思い込みは、あなたにプラスになるものですか?信念を選び直す

思い込みは真実といえるのか

私たちは、いったんこうだと思うとそれを信じて疑いません。

例えば、「私は太っている」と思い込んでいるとしたら、他人がそうではないと否定しても、「太っている」と言い張ります。

体重が何キロあれば太っていることになるのか、身長とのバランスもあるでしょうから、はっきり太っているとは言い切れないでしょう。

子供の頃、親とか教師とか「権威のある」人たちから、なにげなしに「太っている」と言われたことが頭に残っているのかもしれません。

子供の頃であればなおさら、自分より「強い存在」の親や教師の言葉を「そうなんだ」と素直に受け入れますから。

また、「私はダメ人間だ」という思い込みがあったとしたら、ものごとがうまくいかないときは「ダメ人間だから」と自分を納得させることができます。

そもそも何がダメなのかはっきりしませんし、「どこがダメなのか」「なぜダメなのか」わかりません。

でも、「私はダメ人間だ」と信じ込んでいます。

真実と思い込みは違います。

「太陽は東から昇って西に沈む」というのは真実です。

万人に共通するものです。

しかし、先ほどのような「私は太っている」「私はダメ人間だ」というのは、真実と言えるでしょうか。

それは思い込みであり、自分が信じている「信念」といえるもので、真実とはいえないことが多いのではないでしょうか。

思い込みのでき方

信念は、必ずしも真実であるとはいえない「思い込み」であると同時に、過去の経験から自分を守ってくれる考え方であるともいえます。

異性との関係で付き合っていた彼に何度も裏切られた辛い経験をし、「男はみんな身勝手だ」「男はみんなルールを守らない」と言う女性がいます。

「男はみんな」というのは具体的にどういう男性の集団をいうのでしょうか?

世界中の男性でしょうか?

それともその彼女が付き合った男性を言っているのでしょうか。

このように私たちは、自分の体験した一部の出来事を全体にあてはめようとします。

真実を言っていることにはならないでしょう。

「男はみんな身勝手だ」という思い込みは辛い苦しい体験からできた思い込みといえます。

ネガティブな体験をしたから、これからはこういう辛く苦しい体験をしてはいけないという思いから、思い込みが作られたと考えることもできます。

男性と付き合うとひどい目に会うかも知れないという警戒心がこのような思い込みをつくったのです。

ネガティブな経験をしたくないという人間の本能から来ているといえます。

脳は「快を求めて、痛みを避ける」といわれるように、自分を守るためにプログラム(信念)が出来上がるといえるのです。

特定の男性から酷い目に会ったという体験をずっと持ち続けていて、将来同じような苦しい体験をしないようにと作られた信念だといえるでしょう。

そして、「特定の男性」との関わりからもたらされた苦しい思いを忘れるようにしてくれるという効果もあります。

特定の男性との苦い経験でありながら、男性全体が信用できないものであるという信念を作ることによって、男性を警戒する信念を作り今後ダメージを受けないようにしているのです。

思い込みは、自分が自分の身を守るために作り出されたものともいえるでしょう。

思い込みは変えられる

思い込みは信念といえるものですから、選択し直し、変えることができます。

思い込みは真実とはいえないから、あなたにとって力を削ぎ、役に立たないネガティブな信念は手放した方がよいのではないでしょうか。

そして、新しいあなたに力を与えてくれる信念(思い込み)を選ぶことができます。

ネガティブな思い込みはネガティブな感情を伴って無意識に蓄積していきます。

先ほどの「私はダメ人間だ」という思い込みのままでいたら、新しいことに挑戦する気持ちもなく、「ずっとダメな状態」を経験し続けることになります。

また「男性はみんな」=「身勝手」という思い込みを持つ彼女の場合、良好なパートナーシップを築けるでしょうか。

過去の苦い経験が将来にも影響していっていいのでしょうか。

男性は身勝手な人もいれば、そうでない人もいます。

今の思い込みは将来の可能性を狭める思い込みではないでしょうか。

思い込みは自分を守るために生まれてきたものといいました。

しかし、将来の行動を縛る思い込みであったら、過去の苦しい体験を思い出し、新しい関係を築くことをためらいます。

今までの思い込みは、私が幸せになるものなのか考えるときがきます。

これまでの思い込みのままでは思い通りにいかないと気づいたとき、その思い込みを手放す時期が来たということです。

新しい問題を解決するには勇気を持って古いものを手放し、開いたスペースにあなたの新しい思いを入れ変えることが必要ではないでしょうか。

お読み頂きありがとうございました。

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