まさか、笑顔で親切そうな人が、裏で人を陥れるなんて…。
職場はチームで支え合う場所だと信じていた私にとって、それはちょっとした衝撃でした。
最初は「自分の考えすぎかも」とやり過ごしていましたが、ふと気がつくと、なぜか自分ばかりが損をしていたり、責任を負わされたり。
「おかしいな…」という違和感が、少しずつ確信へと変っていきました。
あなたにも「なんだか最近、あの人と関わると疲れる…」「私のせいにされてる?」そんな風に感じる相手はいませんか?
もしいるのなら、もしかするとそれは”あなたを陥れようとしている人”かもしれません。
この記事では、職場で人を陥れる人の特徴と、彼女・彼らの裏にある心理的な背景を明らかにしながら、巻き込まれないための具体的な対処法をご紹介します。
「なぜ私ばかり…」と感じている方へ、心を守るためのヒントをお届けします。
職場で人を陥れる人に共通する5つの特徴

一見、感じがよく親しみやすい
陥れる人は最初、フレンドリーで感じのよい印象を与えてきます。
身だしなみにも気を使い、笑顔で接してくるため、誰もが「いい人」と思い込みがちです。
でも、時間がたつにつれ、微妙な違和感が顔を出します。
何気ない会話の端々に優劣をつけるような発言があったり。
他人との比較をちらつかせたり…。
その”感じの良さ”は、自分をよく見せるための仮面かもしれません。
成果を横取りしようとする行動がある
共同で取り組んだ仕事でも、陥れる人は”あたかも自分の成果”のようにアピールします。
上司にだけは自分の貢献を強調し、あなたの働きをなかったことにするような言動も見られるでしょう。
目立ちたいという欲求の裏には、他人を踏み台にしても評価されたいというあせりや不安が隠れています。
ミスを他人のせいにする傾向がある
トラブルが起きたとき、陥れる人は自分の責任を認めません。
むしろ、自分の落ち度を周囲の誰かになすりつけ、「○○さんが確認しなかったから」「連携が悪かった」と責任転嫁します。
言い回しはていねいでも、本音は他人に非をきせ、自分だけは”きれい”な立場でいたいのです。
笑顔でも目が笑っていない
表情は笑っていても、目だけは冷たかったり、含みのある言い方をされたりすることがあります。
例えば「ご自分でなさったら?」というように、丁寧語に包まれていても突き放すようなニュアンスが込められている。
身体はその”違和感”をちゃんと感じ取っているはずです。
雑用や負担を押し付けることが多い
最初は「手伝ってくれて助かる」と思っていたのに、気づけばいつも地味な作業や雑務ばかりを自分が引き受けている…。
相手はうまく立ち回り、見える仕事だけを引き受けて”できる人”として評価を得ようとします。
あなたを便利な存在として利用しているのです。
人を陥れる人の心理とは?

劣等感からくる攻撃的な行動
一見自信にあふれて見える人ほど、実は深い劣等感を抱えていることがあります。
その劣等感は、学歴・家庭環境・過去の経験など、他人には見えにくい部分に根ざしています。
その不安や劣等感を打ち消すために、他人を”下げる”ことで自分を保とうとしているのです。
他人との比較に強く反応する性格
「誰よりも目立ちたい」「認められたい」という欲求が強く、周囲の人と自分を常に比較しています。
自分より評価されている、注目されていると感じた人を、無意識に”排除したい存在”として扱うのです。
上司に気に入られたい承認欲求の裏返し
自分を守るために、他人を貶めても平気。
上司からの評価こそが自分の存在価値だと信じている人にとっては、「誰よりも上司に気に入られること」が最優先になります。
そのために、他人をライバル視し、落とすような行動に出てしまうのです。
自己肯定感が低く、他人を利用して保とうとする
「自分には価値がない」と感じている人ほど、他人の成果や存在を利用して”自分はすごい”と感じたいものです。
本来なら自分自身で努力すべき場面でも、他人の手柄や時間を使って評価を得ようとします。
その背景には、根深い自己不信があります。
職場で陥れる人に狙われやすい人の特徴

素直で断れない性格
頼まれると断れない、つい「私がやります」と言ってしまう。
そんなやさしさは本来、職場にとっても大切な資質ですが、陥れる人にとっては”都合のいい相手”に映ります。
人間関係を円滑に保ちたいと考える人
波風を立てたくない、できれば対立は避けたいーーそんな気遣いも、相手にとっては利用しやすいポイントになります。
「角が立たないように」と我慢しているうちに、どんどん損な役回りをさせられることも。
周囲との競争意識が薄い人
出世欲やアピール欲があまりなく、淡々と実務をこなすタイプの人は、目立たない分だけ利用されやすいのです。
自分を売り込むことが苦手な人ほど、成果を横取りされやすくなる傾向があります。
評価よりも実務を重視するタイプ
「評価なんて気にしない、私はやるべきことをやるだけ」と考えている人ほど、陥れる人の標的にされやすいです。
なぜなら、自分の成果を表に出さない人は、周囲に気づかれにくいからです。
人を陥れる人への効果的な対処法

距離を取り、感情的に巻き込まれない
まずは、「無理に仲良くする必要はない」と自分に許可を出しましょう。
必要最低限の業務連絡に止め、感情的なやり取りを避けることで自分のエネルギーを守れます。
また、相手の挑発や見えない競争に反応しない「同じ土俵に立たない意識」も大切です。
他人のゲームに乗らず、自分の軸を大切にすることが、もっとも強い防御になります。
記録を残し、事実で冷静に対応する
会話のメモやメールのやり取りを記録しておくことで、後になっても事実を確認できます。
「私が言った・いわない」にならないよう、エビデンスを持つことは自分を守る最善策の一つです。
信頼できる第三者に相談する
一人で抱えず、職場の信頼できる上司や同僚に相談することはとても大切です。
当事者同士では見えなくなってしまう状況を、第三者の視点から整理してもらうことで、冷静な判断がしやすくなります。
自分の立場や貢献を見える化する
どれだけ頑張っても”見えない貢献”では評価されません。
日々の成長を上司に報告したり、業務内容を数値化して共有したり、自分の努力を可視化することで、不当な評価から身を守れます。
職場以外のコミュニティを持つ
職場内で居場所がないと感じたり、気持ちがふさいでしまう時こそ、外のつながりが支えになります。
趣味の仲間や習い事、地域の活動など、職場とは別のコミュニティに身を置くことで、心の逃げ場が確保できます。
自分の価値を実感できる居場所があると、職場でのストレスも相対化され、必要以上に悩まずにすむようになります。
まとめ

職場にいる”人を陥れる人”は、最初はやさしく見えるかもしれません。
しかし、違和感を感じたなら、その直感は大切にするべきサインです。
相手の本質を見抜き、適切な距離を保ち自分を守ること、そして、同じ土俵に乗らず自分のやるべきことに集中すること。
あなたの心と立場を守る手段は、必ずあります。
無理して耐えるのではなく、状況に応じて戦略的に立ち位置を変えることが、心の余裕と安全を生み出します。
あなた自身の価値を信じて、無理のない場所で、自分らしくいてください。
お読み頂きありがとうございました。