ストレス対策:ストレスと自分を分ける~思考のクセに気づき、自分をゆるめる

ストレスの原因は、ほとんどが人間関係にあるのではないでしょうか。

悩みは尽きないと思われる方も、多くいらっしゃるかもしれません。

悩みや思っていること、気持ちをノートに書き出すと冷静に自分が見えてくることがあります。

ストレスは自分が作り上げたもの?!

出来事に対してネガティブな感情を持つとストレスを感じ、疲れるとか苦痛を感じるなどのネガティブな身体的反応も出てきます。

人間は、五感を通して外の情報を集めます。

見たり聞いたり、匂いを嗅いだり、味わったり、皮膚感覚で感じたりします。

脳は、出来事や現象の情報を集め、自分の価値観や観念を通して意味づけします。

自分の価値観でその出来事に「良い」「悪い」のジャッジを下します。

「悪い」と判断されたものは、悪いイメージを持つものと断定され、不安、嫌悪、怒りなどの否定的な感情が湧いてきます。

そわそわとかイライラとかのネガティブな気持ちが体の中から出てきます。

口がからからに渇いたり、胃が痛くなったりという身体的反応も出たりします。

出来事が、自分の価値観を通してネガティブなものと判断されたら、ネガティブなイメージに結び付いた否定的な感情が出てきて、気持ちや体にストレスという形で表に現れます。

人はそれぞれ価値観や考え方が違いますから、物事の捉え方でストレスに感じる人とそうでもない人がいます。

ある一つのことに対して、ストレスを感じる人もいれば、何も感じないという人もいます。

いうなれば、ストレスは自分の中で作り出しているものといえそうです。

自分が感じているものが真実である?!

人間は、自分が感じているものが真実であると思うものです。

自分の感じているものが真実であると思い込んでいます。

でも、真実ではない場合もあります。

うまくいかないとき、「自分は正しい、悪いのは相手の方だ」と固く信じていますから、自分の正しさをわからない相手が間違っているという思いになっています。

「わからず屋」の相手にいらだちと怒りと嫌悪感がどんどん大きくなっていきます。

ネガティブ感情にどっぷりとつかってしまい、気分も悪く、体調もひどくなるということになります。

悩んでいることを書き出す

ストレスから解放されるために、ストレスになっているできごとをノートに書き出してみます。

悩んでいる状態では、ストレス=自分となっていますから、考えや感情をすべて書き出すと、ストレスになっている出来事と自分を分けることができます。

「書き出す」イコール 「自分とストレスを切り離す」というイメージです。

客観的に自分のことを見ることができ、こだわりや許せない部分が明らかになって、自分の思い込みに気づくことがあります。

たとえば、「仕事で大きなミスをした。またやってしまった。もうだめだ。ダメ人間だ。もう何もできない。辛い。苦しい。」と書いたとします。

書いたものを読んで、自分が第三者だったらどう思うか考えてみます。

「仕事でミスをしたらしいけど、そのミスが大きいとか小さいとかどうやって判断できるのだろう?」

「本当に大きいミスなのだろうか?」

「『またやってしまった』とあるけど、過去にも何度か大きなミスをしたということ?」

「その時もダメ人間だといって、辛い苦しいと言っていたの?」

「その後はどうなったの?」

「『もうだめだ』と言ってるけど、何を根拠にダメと判断するの?」

書き続けて行くうちに、表現の仕方が同じだな、とか考え方のクセみたいなものに気づくかもしれません。

私は少しのミスも許されないと思っているとか、完璧でないといけないという考えを持っている、というような思考のクセが見えてくるかもしれません。

次に、自分の価値観や思い込みが正しいと思ってきたけど、それは自分だけの考えかもしれないと疑ってみてください。

常に100点満点でなければいけないの?と自分に突っ込むことができるし、80点、70点でもいいんじゃないの?という言葉に耳をかたむけることができるのではないでしょうか。

価値観や思い込みをゆるめると、ミスは誰でもあること、これから気をつけようと思えるかもしれないし、小さなことで悩むことはやめようと思えるかもしれません。

自分を許す

先ほどストレスの原因は自分だと書きましたが、ストレスから解放されるには、自分の価値観を見直すことが必要になる場合があります。

自分が正しいと思っている思い込みをゆるめてみると、自分を縛っているものは自分なのだということに気づくでしょう。

自分の思考を見直すことで、ストレスが軽減されるということにもなります。

Aでなくては、絶対だめと考えるのではなく、AでなくてもBでもいいかもしれないと思うようにしてみるのです。

他人に対して嫌いだと思い、その人がストレスになっていることがあります。

この場合は、相手を好きにならなくてもいいので、距離を取ればいいし、仕事上のかかわりだと割り切り事務的な対応に徹すればいいのではないでしょうか。

相手を変えようとしたり、相手が変わってくれるのを待っていると思う通りになりませんから、ストレスが出てきます。

他人は変えられないということを思い出しましょう。

対人関係で悩むのは、もしかして「誰とでも仲良くしなければならない」という価値観に縛られているからかもしれません。

「合わない人とは合わないもの」という考えを受け入れれば、苦しまなくてもよくなるのではないでしょうか。

他人に対しても、ジャッジしないと決めると、相手を批判したり、怒りを感じたりすることがなくなります。

そういう人だと割り切ることです。

そもそも他人は、自分ではないのですから。

ストレスを抱えている状態は、自分とストレスが一体となっていますから、冷静に自分を見れるように、思いや感情を書き出すことをおススメします。

お読み頂きありがとうございました。

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