なぜ、私はいつも「足りない自分」だと思っているのか?―慢性的な不足感から抜け出す方法

「もっとできるようにならなきゃ」
「私はまだまだ足りない」

こんなふうに思ってしまうこと、ありませんか?

私はそれなりにがんばっているつもり。
仕事も家のことも、人間関係も……

ちゃんとやっているはずなのに、ふとした瞬間に心の中でこんな声が聞こえてくるんです。

「でも、私なんて…」
「もっと、ちゃんとしなきゃ…」

特に、新しい仕事を任されたときや、知らない人たちが集まる場面。
なんとなく不安になって、心がぎゅっと縮こまる。

「もっとおおらかに接したいのに、どうして私はいつもこうなんだろう?」

そんな気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

今回は、「足りない自分」を感じ続けてしまう理由と、その慢性的な不足感から抜け出すヒントをお届けします。

足りないと思うことには、良い面もある

まず最初に、少し安心してほしいことがあります。

「足りない」と感じることが、必ずしも悪いわけではありません。

たとえば、学校で「もっと成績を上げたい」と思うから、テスト勉強をがんばれる。

仕事でも「もっと上手にできるようになりたい」と思うから、成長できる。

あるいは、「このままじゃダメかも」と感じるから、友達や同僚に相談して、協力をお願いできたりもします。

実際、私自身も「もっとしっかりしなきゃ」と思って、資格を取ったり、スキルを磨いたりしてきました。

だから、これまであなたが感じてきた「足りない」という気持ちも、全部ムダだったわけではありません。

でも、ずっと「足りない」と思い続けると心がすり減っていく

ただ問題は、これがずっと続いてしまうこと。

どんなに努力しても、どんなに成果を出しても、
また次の「足りない部分」が見えてくる。

たとえばこんなふうに——

  • 仕事でリーダーに抜てきされたのに、「私なんて、たまたまだ…」
  • 休日に趣味を楽しんでいても、「こんなことしていていいのかな…」

そうやって「足りない」「もっと頑張らなきゃ」がクセになると、いつのまにか、心がすり減ってしまいます。

さらに、こんな悪循環も起こります。

  • 他人と比べて落ち込む
  • 新しいことに挑戦するのがどんどん怖くなる
  • 不安や恐怖心が前よりも強くなる

がんばっているはずなのに、なぜかいつも心に余裕がない…。

そんな状態が続くのは、とてもつらいことです。

「足りない」が生まれる“思考のクセ”に気づこう

実はこの「足りない感」には、脳のクセも関係しています。

人の脳は、もともと「できていない部分」や「危険そうなこと」に敏感です。

これは、生き延びるために必要な本能的な仕組み。

さらに、子どもの頃にこんなふうに言われ続けてきた人は多いのではないでしょうか?

  • 「もっと頑張りなさい」
  • 「これじゃダメでしょ」
  • 「どうしてできないの?」

こうした言葉が、無意識に心のどこかで残っていて、大人になった今でも、自分に向かって同じセリフを言い続けてしまっているんです。

その結果、何をやっても「まだまだ足りない」と感じる思考パターンができあがってしまいます。

不足感から抜け出す、今日からできる小さな習慣

では、どうすればこの「足りない自分ループ」から抜け出せるのでしょうか?

大切なのは、「できていること」に目を向ける習慣を持つことです。

たとえば、今日一日を振り返って、こんなふうに言ってあげてください。

  • 「今日はちゃんと出勤できた」
  • 「後輩に笑顔で挨拶できた」
  • 「休憩中に好きな音楽を聴けた」

最初は、本当に小さなことで大丈夫です。

もしノートがあれば、「今日できたことリスト」をつけてみるのもおすすめです。

夜寝る前に、1つでも2つでも「今日、自分ができたこと」「自分を褒められること」を書いてみてください。

そして、もしまた「まだ足りない…」と感じたときは、一度立ち止まって深呼吸して、こう問いかけてみてください。

「それでも、今、私ができていることはなんだろう?」

もう、「足りない自分」を責めすぎなくていい

私たちはつい、「足りない自分」をなんとかしようとして、さらに自分を追い込んでしまいがちです。

でも、今まであなたは、十分がんばってきました。

今日からは、少しずつ視点を変えて、
「足りないところ」ではなく「できていること」「今あるもの」に目を向けてみてください。

焦らなくて大丈夫。

ゆっくりでいいんです。

少しずつ、きっと心はおおらかになっていきます。

まずは、がんばってきた自分に、そっとこう言ってあげてください。

「ありがとう」って。

お読みいただきありがとうございました。

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