自分を嫌いな人が自分を好きになるエクササイズ:感情に素直になる

自分がイヤだ、自分が嫌いという人がいます。

いつのころから嫌いになったのでしょうか。

幼い頃から我慢をすることが多かったのではないでしょうか。

自分の感情を抑えたり、無視していると本当の自分がわからなくなります。

自分の気持ちを押さえていると無表情のポーカーフェイスになります。

自分よりも他人を優先するように言われ、他人の思惑が気になります。

周りの人たちに合わせることが普通になってきます。

そうすると、自分は何がしたいのわからなくなります。

自分はどうでもいいと思うようになり、自分を大切にしません。

自分が嫌になります。

ですが、自分の感情を大切にすると自信が持てます。

ものごとに反応して出てくる感情を感じ、受け入れることが自分を尊重する始まりです。

感情を抑えたり無視すると自分がわからなくなる

「自信がない」と言ったりします。

他人の言葉に傷ついているのに「こんなことで落ち込んではダメ」と自分をしかっている場合があります。

しかし、すぐに立ち直れません。

落ち込んだ気持ちはなかなか元には戻りづらく、気持ちが重く不安感が続きます。

反対に他人からほめられたとしても、「いえ、そんな、たまたまです」と答え賞賛を素直に受け入れません。

謙虚でなければならないと思っているからそう答えてしまいます。

でも、本当に自分の良さを認められず、否定しているというのが実情です。

頑張って努力しないといけないと思い込んでいるので、必要以上に我慢したりします。

周りから雑に扱われたり酷い扱われ方をされても、きっぱりNOと言えない自分がいます。

自分の感情を出すのはいけないことだと思い、感情を押さえ込んで来ました。

感情を感じないようにしてきたというほうが正確かもしれません。

幼い頃からそうだったような気がします。

自分の気持ちを表現すると、親から怒られたという経験があったりします。

親の言うことやすることに「イヤだ」と言ったら、しかられたり無視されたことが多かったからでした。

幼いなりに思ったことを言うと、怒られる、恐い目に会うと学習したのだと思います。

感情は本来の自分がもつ反応

人が何かをするときは、いつでも自分の欲求を満たそうとしているわけです。

人間の行為は全て思うようにしたいとか、自分を守ろうということだったり、恐れや苦痛を避けようとすることだったりします。

人間は、良い考え悪い考えというものを持っています。

人に嘘をついてはいけないという考えを持っているとします。

実際自分が他人に嘘を言ったとしたら、悪いことをしたという後悔や自分を責めるネガティブな感情が起こります。

人に親切にすることはよいことだという価値観を持っているとしたら。

他人に親切にしたら、ポジティブな感情が起こり、気分が良くなります。

このように思考は感情を伴っています。

良い思考は良い感情を、悪い思考は悪い感情を伴っているといえます。

感情は、ポジティブなものでもネガティブなものでも、目の前の現実に対して私たち自身が下した評価に対する反応なのです。

人間が何か行動したり何も行動しなかったことで発生する感情があります。

私たちは自分の行動を評価する思考を持っています。

思考に結び付いている感情があります。

その感情を感じなくしたら、自分の持つ思考が無視される、または否定されていることと同じなのです。

自分の感情を抑えたり、感じなくするのは、自分の価値観や思考には価値がないと言っているようなものです。

自分の考えや価値観が価値のないものであれば、その自分というのは価値のない人間だと思い込んでしまうわけです。

自分が価値のない人間と思っているから、自分が信じられないし、自分を好きになれないという結論になってしまいます。

自分の感情に正直でないと自分を尊重できない

自分の考えや感情に正直でないと、心の中で自分を尊敬できなくなり、いつも自分自身を裏切っているというマイナスな感情が積み重なってしまいます。

自分の能力を認めていないから、自己を信頼しなくなるのです。

その結果、自分の心から感じる感情を無意識に避けるようになります。

自分が信じられないから自分の内側よりも外側の世界により信頼を置くようになるという不安定な状態に陥ります。


恐れに支配されてきたから正しいと思うことよりも他人が言うことのほうを優先し流されてきたのだと、自分を正当化してしまいます。

自分の人生を生きるよりも周りに合わせることが安全に生きることだから、他人に所属する方が安心だからということになります。

でも、この状況は「自分の心」と「表に現れている自分」が一致していない状態です。


嘘をついて生きている自分がいます。

他人から拒否されることを恐れ、嘘をついているという現実を作っているといえます。

自分を偽っていることは本当の自分を表現できない、本当の自分を出すことが恐いからなのです。
 

しかし、こういう状態では自信は持てません。


自分の内側と外側を一致させる

自分自身に正直になると自分を大切にするようになり、自信と自尊の気持ちを持てるようになります。

自分の意思を示して、行動を一致させることです。

自分の心に従うことを第一に考えてみるのです。

 
感じていることに正直であり、自分の感情を受け容れていることが大切です。


感情を出してもいいような時に、他人に自分の感情を正直に伝えているでしょうか。


傷ついたり怒ったりショックを受けたりした時、正直にそのことを伝えることができるでしょうか。

感情を押さえつけないで認めてあげることが自分を肯定することに繋がります。

自分はこれでいいんだという気持ちが起ります。

そして、その正直な気持ちを人に話してみるのです。

相手は拒否するかもしれないし、共感してくれるかもしれません。

拒否されるとショックですし、共感してくれたらうれしいです。

だけど、どちらでもいいような気がします。

それより、自分の思いや気持ちをオープンにできたことでもっと自分を肯定できるのではないでしょうか。

自分が辛いとき、その辛い感情を充分に感じその存在を認めることが必要です。

その出来事が伝えるメッセージを受けとめ、それを言葉にしてみることは精神的にかなり辛いことだと思います。

辛い感情を認めそのことが持つメッセージに向き合うには、勇気と正直さが必要とされます。

「私は、今寂しい、辛い、惨めで絶望感を感じる」というのは自己れんびんではありません。

自分の気持ちに正直になりそれを受け入れている状態です。

自己れんびんとは「私はとても立ち直れない絶望的な状況にいる」ということです。

自分の悲惨な状況を訴えて同情を買うということです。

「絶望を感じる」のは自分が感じたことの表現です。

発生した感情を認めて、受け入れている状態です。

しかし、「私は悲惨な状況にある」というのは悲惨な自分の状況を主張しているわけです。

私は悲惨な目に会っていると自分をあわれんでいる状態になっているわけです。

辛い感情を感じてはいけないということではなく、発生する感情を認め、受け入れることが自分を肯定することの始まりです。

エクササイズ:自分の感情に正直になる

次の文のそれぞれについて、…のところに言葉、文を入れ完成させてみてください。

1つの質問に6から10個くらい答えが出るように。

(質問1)自分が感じていることに正直になれない理由は …… です。

(質問2) もし私が、自分の本当の気持ちを他人に見せるならば …… でしょう。

(質問3) 私が他人から非難されるのを恐れて何かを諦めるとしたら ‥… です。

(質問4) 私が笑われるのを恐れて何かを諦めるとしたら ‥… です。

(質問5) もし、私が毎日少しずつもっと自分に正直に生きようとするならば …… でしょう。

文章にすると自分を客観的に見ることができると思います。

勇気を持って自分に正直になると、押さえ込んでいた本当の自分が現れます。

お読み頂きありがとうございました。

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