無力感は行動のあかし
目標に向かって挑戦してみたけれど、成果が上がらない、結果が出ないということが起こります。
できそうだと思いやってみたけれど、うまくいかなかったという体験をすることがあります。
そういう場合、理想と現実のギャップを思い知り、無力感に襲われます。
無力感は、永遠に自分の欲しいものは手に入らないんだという落胆した感情です。
無力感は、「それはできない」「うまくいかない」「自分の手にはおえない」「がんばってもよくならない」というような、自分では何もコントロールすることができないという諦めの状態を作り出します。
不安や憂うつ感が無力感の原因となり、もう何もしたくないという気持ちに陥ります。
そして、だんだんと行動への意欲が下がっていきます。
もちろんモチベーションも同様になくなっていきます。
残念な結果になって自分の力の無さに落胆し、気力を失っている状態を味わっているということは、行動したからです。
何もしなかったわけではなく、行動したから結果が出たから、期待を裏切る結果に落胆したのです。
自分が行動した事実はあるのです。
行動した結果、自分が期待する結果が得られなかったから落胆したのです。
その自分の行動力には誇りを持っていいのです。
無力感が持つ意味
すべての感情には意味があるとしたら、この無力感の裏に隠された意味は何でしょう。
できなかったから無力感に陥ってしまったわけです。
強烈に達成したい気持ちがあるからそうなってしまったのです。
行動を始めたのは現状を変えたかった、変化を求めていたということです。
もっと自分を成長させたいという強い気持ちがあったのではないですか。
しかし、現状は上手くいかない状態が続きます。
なかなか思い通りに行かないと徐々に感情が変化していきます。
現状に対する怒りや悔しさとなり、そして無力感へと心が変化していったわけです。
無力感に陥るのは、ゴールを求める気持ちが強いから、できない現状を強く嘆いているということです。
欲しい結果を求めて行動してきたのに、そうなっていないのは自分の力不足だと思っています。
結果を得たい気持ちがまだまだ強いのです。
自分の心がまだ挑戦を求めているから、無力感を感じるといえるのではないでしょうか。
強烈に達成したい気持ちが無力感の裏にはあるのではないでしょうか。
ネガティブな状態から抜け出すため、自分に次の質問をしてみてください。
「自分には目標をやりとげる能力があるのか?ないのか?」
「それとも能力がないと思い込んでいるのか?」
「能力があるとしたら、方向性や戦略に問題があったのではないか?」
無力感を感じるのは、行動を続けたいからだとすれば、無力な自分を別なフィールドに置いてみることができるのではないですか。
再び挑戦するフィールドに自分を置くということです。
変えることのできる何かに焦点を当て、次の行動に移すことができそうです。
「能力がまだない」という答えを出したとしたら、それはまだ自分の知識や技術が足りないのですから、もっと学ばなければならないということです。
「能力はある」と思っているなら、新たな行動を起こすためにさらに情報や戦略を集めることが重要であるということです。
情報や、戦略を見直してみることです。
知恵を出してみることです。
呼吸と姿勢と感情
気力が萎え、落ち込んでいるときの自分の姿を鏡に写してみます。
ぎょっとするほど生気がなかったりします。
10歳以上老けて見えるかもしれません。
そういう時は、深呼吸してみます。
姿勢を変えてみます。
胸を張ってみてください。
鏡の自分に向かって笑いかけてみてください。
ぎごちなくても、口角を上げて笑ってみます。
次に、身体を動かしてみます。
外の空気を吸いに出かけるのもいいでしょう。
心と身体は繋がっています。
身体を動かすと心も動きます。
最後に
無力感を感じるのは、結果に落胆し自分の力に絶望したからです。
得たい結果が得られなかったわけです。
これは、行動したから欲しい結果が得られないとわかったのです。
そもそもはじめから行動が無ければ無力感は感じていないはずです。
自分に力を与えるリソースを見つけるのです。
ポジティブに行動するための情報を集めて、やり方を変えてみることです。
「やれる」と思うから無力感に襲われるのですから、スタートした時の自分を思い出してください。
お読み頂きありがとうございました。