人生行き詰ったと感じた時

ある人が、恋人からいきなり別れを告げられました。
他に好きな人ができたと言われました。
その人は、恋人の気持ちは元に戻らないとわかりました。
途方にくれ、深く悲しみ、落ち込みます。
どうしていいかわからなくなります。
相手の気持ちは離れてしまい、別れは避けられないものと感じています。
しかし、こちらの気持ちはすぐに切り変えられません。
別れを告げられた側は、相手を諦めようと諦めまいと元の状態に戻らないことには変わりありません。
突然悲しみのどん底に落とされ、どうしていいかわからない状態になりました。
また、ある人は職場で仕事が増えすぎて、一人で対処しきれない日が続きます。
仕事を、やってもやっても終わりません。
ひとつの仕事に取り掛かれば、他の仕事ができなくなります。
だからといって何もしなければ、仕事はそのまま残るだけです。
どちらにせよ仕事を終わらせることができないままです。
行き詰ってどうしようもない状況に追い込まれることがあります。
一人で仕事の山を目の前にし混乱しています。
このように、にっちもさっちもいかない状況をどうすればいいのか…。
どうしていいのかわからないし、どこに向かえばいいのか考えることができません。
アイデンティティは強力な信念

アイデンティティは強力な信念であるということをお話したいと思います。
アイデンティティは「自己認識」であり、自分が自分のことをどのように思っているかということです。
アイデンティティは「私は○○だ」(私=○○)という形で表現されます。
「私は優秀だ」「私は頭が悪い」「私は教師だ」「私は母親だ」…などです。
アイデンティティは自分自身に張り付けた自己イメージです。
自分の存在そのものの信念であり、自分の在り方を規定するものです。
例えば、仕事でミスをして上司から怒られたとします。
こちらの人格を否定された言葉でしかられたとします。
「お前は、何てバカなんだ!」と言われるのと、お前(あなた)=バカとアイデンティティを決め付けています。
人格を否定しています。言われたら深く傷つきます。
アイデンティティを否定されたら、ダメージが大きく立ち直れそうもありません。
このようにアイデンティティを否定することを言われたら、前向きな変化は期待できません。
行き詰った状況を打破するフレーズ

アイデンティティを否定されたり、自尊心を傷つけられる出来事があると、ネガティブな感情に支配され行動できなくなります。
そこで、行き詰った状況を打破するために、次のフレーズを唱えてみることをおススメします。
「それを実行して、私は大丈夫です」
「それを実行しなくても、私は大丈夫です」
「どちらか決められなくても、私は大丈夫です」
この3つのフレーズを唱えます。
例えば、やらなければならないことを先送りにしているとしたら、
「それをしても、私は大丈夫です」
「それをしなくても、私は大丈夫です」
「どちらか決められなくても、私は大丈夫です」というように。
一連のフレーズには「何があろうともあなたは認められているし、支援される存在です」というメッセージが隠されています。
自分の行動と自己認識を切り離しています。
今行動できなくても、あなた自身の精神は傷つくことはないのです。
どういう行動を取ろうとも、あなたは尊重される存在であるといっています。
どちらの行動を取るにせよ、あなたは問題の意味や状況を把握し熟考できるようになります。
ただ、大丈夫ということではなく、「私は大丈夫」と言うことが大事です。
行動の結果が重要ではなく、あなたの存在が重要なのです。
この一連のフレーズは、個人のアイデンティティに関するメッセージです。
「何があっても私(あなた)は、認められる」という点を強調するのがポイントです。
あなたは自分の行動から自分のアイデンティティを切り離し、もっと自由に選択できるようになります。
自分自身はよい決断をし、自分の進むべき道を探すための大切なリソースと信念を持っているという事実を思い出させてくれるものです。
お読み頂きありがとうございました。