「ありがとう」と予祝する~ありがとうの効果:感謝のエクササイズ

「ありがとう」と言えないのは

「ありがとう」という言葉は、「有り難い」から来ているといいます。

有り難いとはめったにないという意味であり、「ありがとう」の反対は「当たり前」といわれます。

めったにないことが自分の身に起きたことに対し、感謝するわけです。

私たちは、「ありがたい」ことなのに、当たり前であるとか当然のことと考えて、感謝を忘れることが多いのではないでしょうか。

素直に「ありがとう」と言えないこともあります。

ありがとうを言えない時は、自分のことだけを考えている時だと思い当たります。

自分の不運を嘆き、何の関係もない周りの人にイラついたり、不機嫌な顔をしていることに気がつきます。

自分が不機嫌な顔でいることは、他の人に迷惑で失礼な話です。

実際に私のことを思って、してくれたことや言ってくれることを受け流し、お礼を言わない態度は美しくありません。

自分の「~して欲しい」「~でなければイヤだ」という心はエゴそのものです。

私のために時間と労力を使ってくれた相手をおもんばかる心、感謝の心がないエゴ丸出しの姿です。

感謝の効用

感謝の感情は共感能力に基づく感情といわれます。


感謝の対象は人に対してもそうですが、自然現象や環境も感謝の対象になります。

それぞれの場面や、体験に対して感謝の心を持つと、自分の人生を肯定的に捉えることができるようになります。

ある実験で、毎日感謝する事を5つずつ書き出していったグループと、それとは反対に憤り不満を書き出していったグループを比べたところ、明らかに違いが見られたそうです。

感謝を書き出したグループでは精神や身体にとっていい結果が得られたと聞きました。

意識的に人生の肯定的な面について考える方が、否定的な物事や出来事に意識を向けるよりもはるかに良いのです。

感謝を心がけている人は、穏やかな気持ちが得られ、欠乏感ではなく満足感から行動できるようになります。

これも聞いたお話です。

ある会社で「ありがとう」といい続けたら売上が上がったというのです。

その会社の部長は、売上が悪いと部下たちをいつも怒っていたそうです。

しかし、部下たちを怒鳴ったり怒ったりしても、売上は伸びないままです。

その部長が、部下に「ありがとう」を言うようにとアドバイスを受けて、半信半疑やってみたそうです。

「そんな話信じられない」と言われるかもしれませんが、やってみたら、前年比で売上が伸びたというのです。

部下は喫茶店でサボっていたかもしれないし、真面目に営業をやっていたかわからないとも考えられます。

でも、毎日「ありがとう」と言い続けたそうです。

感謝のエクササイズ

毎日寝る前に今日感謝していることを10個書き出します。

これを最低3週間やります。

一日の終わりに感謝したことを思い出すと、豊かな気持ちになれます。

不足に目をやるのではなく、満たされていることに気づくと豊かな気持ちになり心が穏やかになります。

感謝する気持ちを味わった後に、眠りに付くのは心地よいものです。

最後に

「ありがとう」ということが起こらないのに、「ありがとう」は言えないと思うかもしれません。

「うまくいっていないのに、感謝なんてできない。」と思っていらっしゃるかもしれません。

予祝と思って、やってみるのです。

これから起こる良い出来事に対して、前もってお礼を言うのです。

人は、「どうしてうまくいかないの?」「嫌なことが起こるのはどうしてなの?」とうまくいかない原因を考え続けます。

嫌なことを考え続けているとどんどん嫌な気持ちが大きくなっていきます。

ますますネガティブな気持ちになり、心が晴れません。

「どうしてうまくいかない?」と原因を見つけようとするより「どうしたらうまくだろう?」とうまく行く方法を考えてみてください。

ものごとはいろんな角度から見ることができます。

ネガティブな出来事も見方を変えれば、ポジティブな意味を見出すことができます。

視点をかえて、「ありがとう」と言えることを見つけます。

必ず、感謝することはそれぞれの出来事やものにあります。

「そんなこといわれてもまったくないわ!」とおっしゃるかもしれません。

そうだったら、それでも「ありがとう」と声に出して、「ありがとう」を言い続けてください。

そうしたら、「ありがとう」をいう出来事が起こるようになります。

お読み頂きありがとうございました。

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