人は優位感覚の差でコミュニケーションにクセが出る:視覚優位・聴覚優位・身体感覚

人間には得意な感覚がある

人間には得意な感覚があるって何?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

人間は五感で情報を受け取ります。

一つの出来事は視覚、聴覚、身体感覚、嗅覚、味覚の五感で捉えた情報をもとに体験として記憶に残ります。

五感で捉えた情報に対しての出来事に言葉が意味を与えます。

その出来事に対する感情が発生します。

感情と言葉が合わさり、人の記憶は出来上がります。

出来事に対するポジティブかあるいはネガティブな解釈が生まれ、その解釈に対してポジティブな感情か又はネガティブな感情が生じてきます。

人が情報を捉える五感はすべて等しく働くのではないようです。

右利きの人や左利きの人がいるように、視覚で情報を捉えることが得意な人、聴覚が優位な人、身体感覚の敏感な人がいます。

得意な感覚というものがあるというのです。

相手の優位な感覚は何なのかを知ることで、相手の感覚に訴えるコミュニケーションが可能となります。

感覚の3タイプ:視覚優位型、聴覚優位型、身体感覚優位型

先ほど言ったように、人には右利きとか左利きとかあります。

どちらも同じように使えればいいのでしょうが、脳は使い慣れた腕を使うというのです。

それと同じように五感にも感覚を意識するのに視覚、聴覚、身体感覚の間に優位性がでてくるといわれています。

視覚優位型、聴覚優位型、身体感覚優位型(臭覚味覚も含めます)の3タイプに分かれます。

視覚優位型の人

視覚を使って判断する傾向にあります。

情報を映像や図、イメージ等で受け取るのが得意です。

表現の仕方も映像をそのまま口にするため、頭の中で次々と移り変わる映像を早口で伝えます。

「見える」「見通す」「明らかになった」とか視覚に関係する言葉で表現することが多いです。

聴覚優位型の人

聴覚優位型の人は物事を音や、言葉、数字で記憶し表現するのが得意です。

脳内では音声で思考するといわれています。

ものごとを論理的に考えるタイプです。

「理解する」「耳を澄ます」「聞く」「話す」といった言葉をよく使うといわれます。

話すスピードは視覚優位型と身体感覚優位型の中間といえます。

身体感覚優位型の人

身体感覚優位型の人は感覚的で、直感を重視します。

身体で感じるものを大切にする傾向があります。

自分の中の気持ちや感覚に意識を向け感じ、それを言葉にするため話すスピードはゆっくりで、テンポは他の2つの型に比べ遅い傾向があります。

「しっくりくる」「あたたかい」「感じる」といった表現をすることが多いといわれます。

感覚優位3タイプ別のコミュニケーション

上記の感覚優位の違いによる3タイプの人は、それぞれ情報の取り方に違いがあるといえます。

同じものを見たり聞いたり触ったりしても、記憶に残るものや表現の仕方が違うのです。

同じ情報でも受け取り方が三者三様だともいえます。

例えばこの3タイプの人が新車の試乗会場に来たとしたら。

メーカーの人が3タイプの人に説明をするのであれば、それぞれのタイプに受け取られやすい表現でアプローチすることが効果的だと言えます。

視覚優位型の人へのアプローチは

車の色、フォルムを強調する。見栄えが良く、美しい。

フォルムがなだらかな曲線でかっこいい、または、上品で落ち着きがある。

車の正面、横、後ろからのビジュアルは今までなかった斬新なデザイン。

視野も広く、走行中は周りがよく見えて最高である、というように。

聴覚優位型の人へのアプローチは

車の性能や特徴を詳しく説明してみる。

注目度№1!最新の技術で開発されたエンジン。

走行中の音が改善され静かに走行できる。燃費がグンとよくなった。

社内のサウンドスピーカーは高音質で楽しめる、というように。

身体感覚優位型の人へのアプローチは

車体はしっかり重厚である。車内はゆったりしたスペースでくつろげる。

シートの感触は柔らかくなめらか。

走行中は違和感なくスムーズな感覚で走る。スピード感を味わえる、というように。

相手がどの感覚が優位なのか観察するとわかります。

優位感覚は話す速度や使う言葉に特徴が現れますので、相手のタイプを探り、話す速度や内容をタイプ別に合わせていくと、より深いコミュニケーションができるでしょう。

お読み頂きありがとうございました。

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