悩みの原因は自分の考え方にある
「周りの人や出来事が原因で私は悩んでいる。」というかもしれません。
悩みが生じるのは私をとりまく環境のせいだと思います。
しかし、悩みは自身のものの捉え方が原因なのだといったら、どう思われるでしょうか。
自分にとっては不都合で嫌なことでも、他の人にとっては何とも思わないものであったりします。
人は見たいものを見て、聞きたいものを聞くといわれます。
例えば、妊娠したら今まで気づかなかったけど、街中にこんなにたくさんの妊婦さんがいたのかと驚いたというお話があります。
当たり前ですけど、私たちはみな同じものに興味があるわけではありません。
目が行くものは、自分が焦点を合わせたものです。
焦点の合わせ方は人それぞれ、好きなもの、興味があるもの、恐れるもの、不安に思うものなどです。
何に焦点を当てるかは、自分の思考のクセが影響しています。
過去の記憶に捉われています。
私たちは意識していないと、ネガティブなものに引っ張られていく傾向があるようです。
自分がネガティブなものの考え方をする傾向があると思ったら、自分はネガティブなものを選択していると意識したほうが良いようです。
自分が焦点を当てているものは、自分が興味のあるもの関心があるもののようにポジティブな感覚をもたらすもの(記憶)と、不安感・劣等感などネガティブな感覚をもたらすもの(記憶)があります。
先ほども言いましたが、多くの人は意識していないと恐いことや嫌なことに焦点を当てる傾向が強いです。
起こって欲しくないことにフォーカスしていると起こって欲しくないことが起こります。
私たちは五感を通して外界の世界から情報を受け取っていますが、自分が焦点を当てているものしか気づかないのです。
自分が見たいものしか見えないし、聞きたいものしか聞こえない、感じたいものしか感じられないのです。
感情は思考に結び付いています。
うれしい、楽しい、ワクワクする、感謝する…と言ったポジティブな感情はポジティブな考え方から生じます。
反対に、憂うつ、恐れ、怒り、不安…といったネガティブな感情はネガティブな思考から来ています。
ネガティブな感情が悪いといっているわけではありません。
すべての感情は人間にとって必要な感情です。
しかし、長期にわたってネガティブな感情に支配されていると、行動が出来なくなってしまいます。
なので、気分を穏やかにして幸せの感情を感じられる方向へ自分を持っていくように焦点を変えた方が得だといえます。
「人は見たいものしか見えない」といいましたが、「見たいもの」は自分が一人で決めることができます。
問題を解決するために本を読んだり、人に相談することが出来ます。
聴くことによる自己変化
人の話を聴くことで悩みの解決につながることがあります。
直接的に自分の思考に影響を与えられるのは音声でのメッセージではないでしょうか。
今だとユーチューブで悩み解決を与えてくれそうな人の話を聞くことができます。
友人に相談できるのであれば、その人の話を聞きたいと思います。
このように話を聴く姿勢ができているときは良いのですが、逆境に陥り思考が停止してしまう場合は相手の話を拒否することが起こります。
ネガティブな状況に陥っている時は、自分が動かない、閉鎖されている、固まっている、変化しない…というような状態になっています。
このような状況では、他者からの意見や情報が入ってこないのです。
壁を作ってそこに閉じこもっているからです。
自分の周りに壁を作ってしまっていると、外からは何も入ってきません。
いつまでも壁の中で一人、恐れ動かずじっとしている自分がいます。
じっとしている自分は、苦しい状態に置かれていると感じているはずです。
閉鎖的な自分になってしまっているのですが、自分が変わるには今までと同じやり方ではダメだとはわかります。
自分に向かい話してくれる相手の話を聴くことで新しい何かが手に入ることがあります。
例えそのお話が自分にとって優しく暖かい言葉でなくても、問題の解決につながる言葉があったりします。
聴くことはつらいけど、それを耐えて聴くと何かが変わることがあります。
勇気を持って受け入れようとしたら、別な自分に変わることがあります。
苦しみから解放されて、変化するには自分をオープンにしなければなりません。
今まで聴いたことのない他者の知識や情報を取り入れることによって状況を変えることができます。
そのためには自分が作った壁を壊さなければなりません。
心をオープンにすることによって自分の中に新しいものが入ってきます。
聴くことは心を開くこと
勇気を持って自分の心を開かなければなりません。
謙虚に他者の言葉を聴くことができるかどうかが大事になります。
様々な教えはいろんな人からやってくる可能性があります。
誰もが外の人にしかない知恵を持っています。
それぞれの人はその人独自の体験をしています。
その人独自の記憶を持っています。
立場を変えて考えれば、自分も他者から見れば他人ですから、自分も他者へ自分の知恵を与えられるということにもなります。
そうであるならば私たちは他の人たちと同じであり、与えられ与えることの出来る存在だと理解できます。
自分が逆境に陥ったとき、状況にあらがおうとします。
しかし自分の非力を認め、自分の弱さを受け入れることは、自分も失敗する人間であるということを受け入れることになります。
自分の弱さを認めることは、自分も他の人と同じであることに気づきます。
他者への思いやりの心をつくることにつながります。
人の喜びは、自分の感じることができる悲しみ以上の深さになることはないといわれます。
人への思いやりの心は自分が痛みを感じた能力とつながっているということです。
その人に必要なメッセージは与えられるといいます。
それは、思いがけない形でやってくるかもしれません。
必要なメッセージはオープンな心に届けられます。
耳の痛い話でも謙虚に勇気を持って聴くと、新しいものが自分に入ってくるのではないでしょうか。
問題解決につながるのではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。