周りの評価に反応する私
相手から承認を得られなかったり、評価されなかったりすると、私たちは傷つきます。
また、自分を否定されたと思う時も同様です。
多くの人は他人の目を気にしています。
私たちは周りの人に合わせることがいいことだと思ってそうしてきました。
自分のことよりも他人のことを優先しなければならないと思っています。
それが自分を守る術でもあると思っています。
しかし、「~しなければならない」「~であるべきだ」という考えに従っていると、常に他人の評価を気にしています。
時に自分が見下されたり、承認されなかったり、評価されなかったりすることが出て来ます。
職場での上司の無神経な言葉や、同僚、後輩にネガティブな言動を取られると傷つく私がいます。
こちらが反論しないから、または別に傷ついているようでもないからと相手はますますひどいことを言ってきたりもします。
周りに合わせなければならないというように「~しなけらばならない」という考えに従って行動した結果、自分の思いに反した結果を招くとしたら…。
外側の考えに沿って行為したのに、自分が誤解されたり攻撃されたりする状況を良しとはできないでしょう。
私が傷ついたのは他人のせい?
上手くいかないとき「私が傷ついたのは、他人のせいです。」「あの人が私を傷つけた。」「私は嫌われているから。」「自分は全然ツイていない。」「ものごとがまったく上手くいかない。」…と言います。
自分の外側の世界に原因があり、自分は被害者だと思っています。
自分がネガティブな感情になったのは、自分以外の他人やもののせいであると言います。
起こる出来事で落ち込んだり怒ったりするわけですから、原因は自分の外側にあると思うのは当たり前に思えます。
嫌な気分になったのは相手の心無い言動にあるのだから、「嫌な気分になるのは当然だわ。」と思います。
自分が抱く感情が外側の世界のせいであれば、自分は外側の他人やものにコントロールされているということになります。
自分の気持ちをネガティブにさせているのは、自分以外の他者のせいというならば、外側の世界にあなたは、ほんろうされているということになります。
あなたは他者にコントロールされているといえます。
私をコントロールするのは私
私をコントロールするのは私だと思えば、出来事を自分の責任と自覚できます。
自分がどんな感情を抱いても、その感情は自分のものであるから自分がコントロールできると考えるとします。
そうすると、その出来事の責任を自分で受け止めようという態度になります。
「あの人のせいで私はこんな嫌な気持ちになった。」と言っていたのを、「あの人の言うことを私は大げさに考えすぎたのかもしれない。」「自分の考え方を変えたほうがいい。」…というように考え方を変えることができます。
起こる出来事をどう捉えるかは自分がコントロールできると思えます。
心をコントロールするのは自分だと自覚できます。
自分の意識を明確にしたらどうでしょう。
「女だから」「男だから」「まだ若いから」「もう歳だから」…と条件をつけて、こうすべきだという態度を取るのではなく、「私はこうありたい」と思うようにするということです。
私を大切にする
自分の思いをまず大切にするということです。
他人からどう評価されようと自分が自分を大切にしていれば良いのではないでしょうか。
自分を大切にして尊重していれば、他人の評価は以前のように気になりません。
自分の行動に責任を持てるので、フィードバックを考えます。
自分の行動が間違っていて思った結果が出なかった場合は、素直に他人の忠告や批判を聞くことができます。
行動を正して思う結果を得るように行動していけば良いと思えます。
他人からの指摘が「あなたの性格が悪いから、ちゃんとした結果が出ない。」と言われたとしたら、アイデンティティが傷つけられたと思います。
しかし、ここで自分がネガティブな感情に陥ることはないのです。
自分自身を大切に尊重していれば、他人からアイデンティティを非難されても傷つくことはありません。
自分が相手の意見に賛同しなければいいのです。
私は私を尊重しているから何の問題もない、ただ行動を正さなくてはならない、ミスしたところをやり直し、得たい結果を得ればいいと思えるからです。
他人から批判された場合、こちらも相手のあらを探したりすることがあります。
他人の悪口を言ったり他人の言動を不満に思っても、相手が変わってくれるわけではありません。
他人の言動が自分を苦しめたり、まどわせたりするのではありません。
他人の言動に対する自分自身の反応に問題があるということです。
相手の言葉に傷ついたというのではなく、自分が相手の言葉にネガティブに反応したに過ぎないのです。
自分の感情に責任を取るということです。
気分が悪くなったのはあの人のせいだと自分の外に責任を転嫁すると、気分を立て直すことが出来ません。
外からの力によって自分は支配されていると感じると自分の力で状況を変えることはできません。
自分は自分以外のものによってコントロールされている存在になるからです。
自分の人生を生きるには自分が主導権を持っていなければならないのです。
ここで、自分がすべての出来事に責任を持ってコントロールしなければならないといっているのではありません。
人生では自分の力でどうにかなるものもあれば、ならないものもあります。
天変地異とか自分の力ではどうしようもないものもあります。
すべて自分でどうにかしなさいといっているのではなく、自分がコントロールできないものは受け入れるしかありません。
ですが、自分が変われば、自分が責任を持つと決めればなんとかできるものがあります。
考えを変えることで主導権を取り戻せます。
私の人生の主導権は私にある
自分の人生の主導権は自分が持っていることを自覚することです。
自分がどう感じ、何をするべきかを自分の外側の世界に求めるのは、間違っているのではないでしょうか。
人を非難したり、逆に妄信したりすることをやめれば、外側中心の人間から内側中心の人間になることが出来ます。
すべて他人の期待に100%完璧に応えられる人間はいません。
他人の基準ではなく、自分の自発的な考え方で行動していくと、満足する生き方が出来るのではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。