親ガチャはハズレ?!
「親ガチャはハズレ」と子供が言っているのを聞いたら、親はショックです。
子供は親を選べないから「いい親」に当たったらラッキーだけど、「悪い親」だったら最悪!ということらしいです。
子供の立場だったらわからなくもないですが、親の立場になるとそう聞いたら、衝撃でしょう。
親に対して、子供が「何で産んだんだ?!」と文句をいうことがあります。
誰でも一度は言ったことがある、または、言いそうになったという経験があるのでは?
親子喧嘩のとき、子供がキレて「生まれてきたくて生まれたんじゃない!」と親を非難することがあります。
親が嫌いだったり、家庭環境がよくないと絶望的になって、生まれてこなければよかったと思うことがあるかもしれません。
「普通の家庭」に生まれてきたかったと子供が言います。
でも、「普通」ってどんな家庭なのでしょう。
外から見ただけではその家族の中身はわからないでしょう。
家族の関係性は他人にはわからないものです。
家族の数だけ家族の様相は違うのではないでしょうか。
世の中には様々な家族があるように思えます。
家族構成が似ていたりする家庭は多いでしょうが、例えば両親と子供2人とか。
でも、家族構成が同じでも、二人として同じ人間はいないのですから、同じ家庭はないのです。
親から大切にされずに育ったと思う人がいます。
親からひどいことを言われたのが心の傷になっていることがあります。
親を恨んでいます。
親の愛が欲しかったのに、与えられなかったという悲しみと絶望の子供時代を過ごした人もいるでしょう。
「親を許しなさい」と言われても、できそうもありません。
「許せない」「許さない」と強く思えば思うほど苦しみが強くなります。
子供は、親が完璧であって欲しいと思います。
親は、子供のことを理解して励ましてくれるやさしく愛情あふれる存在であって欲しいと思います。
ですが、親も人間ですから、完璧ではありません。
子供は親は完璧だと思っていますから、未熟な親というものが受け入れられないのです。
子供は親を愛していますし、親はすごいと思っているのです。
親も人間ですから、残念ながら完璧ではなく、さらに余裕がないときや追い詰められているとき、子供に理不尽な言動をすることもあります。
親は子供に酷い言葉をぶつけ、自分のうっぷんをはらしたりします。
子供は親の所有物ではなく、親が子供にどんなことをしてもいいわけではありません。
しかし、親は子供に対してひどい扱いをすることがあります。
親も人間であるから欠点もあるし、どうしようもないところもあると考えるしかありません。
子供を傷つける親の言動から自分を守る必要はあります。
いつまでも親のネガティブな言葉を心の中に留めておく必要はありません。
自分にとって足かせとなるような言葉は、手放していくことです。
そして、親の行動を真似なくてもいいと意識することです。
子供は親の言動を全部受け入れなくてもいいのです。
自分を大切に思えないと、他人を大切にできないといいます。
あなたが今周りから大切に扱われないとしたら、親や周りの大人たちの影響があるかもしれません。
子供時代、大切に扱われなかったから、自分を大事に思えずにきたのかもしれません。
小さい頃から大切に扱われなかったことに慣れてしまい、これからもそういう扱いを受けることを仕方がないと思ってはよくないです。
自分を卑下してはいけないのです。
自分で自分を大切に扱って下さい。
この世に生まれてきた人、すべて二人と同じ人はいないのです。
あなたは誰とも比べることのできない貴重な存在なのです。
あなたはあなたの命をしっかり大切に守って生きていくことです。
もし、今あなた自身を大切に思えないとしたら、間違った扱いを受けてきたから。
だから、自分で自分に正しい扱い方をしてあげるのです。
あなた自身をやさしく、大切に扱うということをしてあげてください。
子供が親を選ぶ
親ガチャは「子供は親を選べない」というのが前提になっているようです。
そこを「子供が親を選んでいる」と考えたらどうでしょう。
「なんで?」「そんな考えおかしいジャン!」と思われるかもしれません。
「子供は親を選んで生まれて来る」という考えは受け入れられないという人が多いかもしれません。
「選べない」から「選んだ」と思考を変えてみると、違う光景が見えるのではないでしょうか。
受け身の姿勢から能動的な姿勢に変わるのではないですか。
「運悪くこの親のところに生まれて来た」と思ったら、どうしようもない思いに沈んでしまいます。
自分ではどうすることもできないと嘆き、変化が起こるのを待つだけになってしまいます。
誰かがいい状況に変えてくれるのでしょうか。
いつよくなるのでしょう。
「私はこの両親のところの子として生まれる。そして、こういうことを体験するためにこの世に現れてきた。」と設定を変えたら、どうでしょう。
「そんなに簡単に考えを変えられない。」とあなたは言うかもしれません。
しかし、受動的な態度ではいつまでも何も変わらず、苦しいだけでしょう。
もし、見方を変えることができたら、今まで見えていたものが違うものに見えます。
だんだん歳を重ねてきたら、親に対する見方も変わってくるようです。
自分の親もその親(祖父母)から生まれてきたわけです。
自分の親も若い頃は「何で産んだんだ」とその親(祖父母)に言ったかもしれません。
もし断ち切りたい世代間のネガティブな思いがあれば、断ち切るチャンスと考えてみてはどうでしょうか。
何事も人間が考えた常識で動いているのではないと思えたら、「子供が親を選んで生まれた」という考えにも賛同できるのではないでしょうか。
「選んだ」には選んだ理由があるわけです。
今まで体験した親とのかかわりを考えてみます。
思い込んでいたものとは違う意味づけをしてみます。
親の立場で見てみます。
そうすると少し親の気持ちがわかるときがあります。
私たちは意志を持って、この世で体験するために生まれてきたと考えたら、いろんな角度から今までのことを見ることができます。
人間はまわりに翻弄される弱い生き物ではないのです。
意志を持って目的を持ってここにいると考えたら、今までとは違う光景が広がるのではないでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。