変わりたいけど変われない私
優柔不断なところを直したい、もっと積極的になりたい、もてたい、きれいになりたい、もっとお金が欲しい…と、自分を変えたいと思っています。
しかし、変わりたいと思って頑張るけど変わらない状況が続くと、いつしか諦めてしまう自分がいます。
変えたいと願っていても変わらないのは、人間には恒常性維持機能(ホメオスタシス)があるからだといわれています。
人間には現状を維持しようとする機能、ホメオスタシス(恒常性維持機能)があります。
人間は、外界の環境の変化に対して生体を恒常的状態に保とうとする仕組みを持っています。
例えば、気温の変化に関わらず体内を36度程度に保つ仕組みがそうです。
心理面においても、今までの生活状態を維持しようとする働きがあります。
今までの安定した状態をずっと保とうとします。
これまでの安心、安全な状態を続けようとします。
無意識の領域では、人間は生命を維持するために、安全・安心の状態でいることが重要であり、変化を好まないのです。
ですから、意識の上では変化したいと頑張っても無意識の力が強いので、変化が起こりません。
現状が変わらない根本原因は、自分が変化を望んでいないということです。
意識の上では変化を求めていますが、無意識は現状維持を続けることが安全を確保することだとして変化しないのです。
変わらないままであると現状維持ができると思うわけです。
人の欲求はまず安全であることです。
変化して未知の世界に入っていったとしたら、安全が保てないかもしれません。
だから、行動させないようにします。
やりたくない理由をたくさん出してきます。
「そんなことして失敗したらどうする?」「そうしたら人に笑われるぞ!」というように行動にブレーキを掛けてきます。
無意識下では変化することは恐怖なのです。
ですから、慣れ親しんだ不幸を仕方がないと思いつつ、ずっと変わらない状態のまま居続けることを受け入れているのです。
しようがないと諦めることにもなるのです。
信じて、決める
私たちは、なりたい自分になりたいと思います。
そうなったら何と幸せだと思うでしょう。
もてない人がもてるようになったら180度変化したのですから、そうなりたいと思うのは当然でしょう。
現状に不満があるから変わりたい、理想の自分になれるから変わりたいと思います。
人間の意識では顕在意識が本当だと思う信念が、潜在意識に入っていきます。
そうすると、顕在意識の願望を潜在意識が実現してくれます。
人が変わるということは行動が変わるということであり、行動が変わったということは考え方が変わったということです。
今までの自分とは違う考え方ができるようになったら、世界が広がります。
今までできないと思っていたことができるようになったということは、「できない」⇒「できる」に意識が変化したということです。
自分の選択肢が増えたということです。
自由度が増したということになります。
行動を変える
マザー・テレサの名言があります。
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
考え方を変えなさいと言われても、簡単にできるものじゃないと思われるかもしれません。
ですが、自分を信じるのです。
「できた自分」をイメージして、「こうなる」と決めるのです。
そして、行動を変えることです。
変化するために、目標を決めて行動します。
今までやったことのないことを目標にしてみます。
目標を決める際には、自分ができると想像できるものがいいです。
例えば、山登りをやったことのない人がいきなりエベレスト登頂という目標を設定したとしても現実的ではありません。
現状とかけ離れた途方もない夢だと、心の中で無理だと思ってしまいます。
できないと思ってしまいます。
今の自分より一段上の目標を定めます。
人ができるのだから自分にもできると思うことは、たくさんあるはずです。
コツコツと、毎日実行します。
そうして21日間ほど続けると習慣となります。
「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。」の言葉通り、新しい習慣を身につけた新しい自分になるということです。
極端に変わったとは感じられないかもしれませんが、新しい習慣を身につけた自分は、以前の自分とは違います。
以前より、自信がある自分になっています。
行動が違ってきたということは考え方が変化してきたということです。
脳の中に変化が起こったということです。
お読み頂きありがとうございました。