口ぐせは運命を表わす
「無くて七癖」ということわざがある通り、人は何らかのクセを持っているものです。
人のクセはいろいろです。
例えば、いつも使いっぱなしで物をしまわないとか、チラシなどの印刷物は隅から隅まできっちり読むとか、爪をかむとか、緊張したら髪の毛を触るとか…。
口ぐせは、人が偏った言葉をいつも使うことで習慣となったものです。
言葉は思っていることですから、その言葉が心の中にあるということです。
ですから、口ぐせはその人の性格や考え方を表わしています。
クセは習慣となっていますので、無意識に出てしまいます。
また、使う言葉はその人を表わしているものです。
アニメのアンパンマンの敵役であるバイキンマンは自分勝手でいたずら好きです。
迷惑掛けても反省しないお気楽キャラです。
「俺様」「はっひふっへほ~」「うるさーい」‥ が口癖になっています。
これらの言葉が聞こえると子どもたちは「バイキンマンだ!」と叫び、テレビに駆け寄って行きます。
いつも使っている言葉で、「あ、あの人だ」とわかったりします。

言葉はエネルギー
言葉は言霊と言われるように、言葉がエネルギーを持っています。
そして、発した言葉が現実になるといわれます。
常に口にしている言葉通りの状況が現れてきます。
何度も「だめだ」と言えば、何度もダメな状況が来てしまいますし、いつも「ありがとう」と言っているのであれば「ありがとう」とお礼を言いたくなる出来事が起こります。
現状を変えたいのなら、口ぐせを変えてみることです。
いつもどんな言葉を言っているか注意して、ネガティブな口ぐせだったら見直してみてはどうでしょう。
ネガティブな言葉を使うことが多かったら、自分に力を与えてくれる言葉に変えていくと現象が違ってきます。
言葉を変えたら意識が変わります。
意識が変わったら行動が変わります。
マザーテレサの言葉があります。
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから」
「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから」
「行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから」
「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから」
「性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」

口ぐせを見直すワーク
口ぐせに気づくために、普段よくしゃべっている言葉をメモしてみます。
そして、その言葉に込められた本音を探っていきます。
そうすると、言葉の裏にある思いに気づくことがあります。
「でも」とか「だけど」という言葉が多かったら、相手の意見に納得しないあなたがいるわけです。
明確な理由もなくこの言葉を使っているとしたら、その思いは何なのでしょうか?
相手に対する反発?
自分の方が優れている?
反対に自信がないとか? と考えられます。
「どうせ」に隠されている心は何でしょう?
「どうせ私なんか‥‥」と言う人がいます。
卑下した言い方に聞こえます。
なぜ「どうせ」を使うのでしょうか?
「どうせ」を使った時を思い出してみてください。
「どっちでもいい」という言葉があります。
「どっちでもいい」と言うときはどんな時でしたか?
取るに足りないことだからどうでもいいという意味で使う場合もあるでしょう。
でも、大事な場面で「どっちでもいい」と言うことがあります。
大事なときに、どうしてどっちでもいいと言うのでしょうか?
責任取りたくないと思っているのか、それともあなたが自身をどうでもいいと思っているのでしょうか。
その言葉を使うときの気持ちを思い出してみてください。
つい口から出てしまう言葉がネガティブなものなら、その言葉の裏にある肯定的な意味に解釈を変えていく練習をしてみます。
・「できない」…「私の能力ではこの仕事はできない」ということだったら。
「自分の能力に不安があり、やれるとは思えない」としたら「能力に対する不安」を「自分の成長の糧となるもの」と捉え直したらどうでしょう。
不安の先に成長したあなたの姿があると想像したら、その仕事をやり遂げることができるのではないでしょうか。
・「こわい」…「私は他人に批判されるのが怖い」と思っているなら。
批判と言う言葉を「アドバイス」と捉え直してみます。
あなたが掛けられた言葉はあなたを否定するものではなく、成長を願うものだと考えたらどうでしょう。
そうすると、言われた言葉はあなたにとって何らかの価値があるものだと思えます。
・「心配」…「私はこれからのことが心配だ」と言ったら。
普通、心配することの約96%は起こらないと言われます。
また、この世に変化しないものはないともいわれます。
これからのことは未来のことですから、未来は今とは違うものであり変化したものです。
この世界のものは変化していくものですから、現状維持ということは不可能なことなのです。
ですから、これから起こることはあなたを変化、成長させてくれるものだと捉えることができます。

肯定的な言葉を使おう
パワーを与えてくれる言葉、「ありがとう」「うれしい」「ついてる」「楽しい」「しあわせ」「感謝します」「すがすがしい」‥‥etc
エネルギーや愛を与えてくれるこれらのポジティブな言葉を使うことをおススメします。
お礼を言うのに「すみません」と言ってしまうことがあります。
「ありがとうございます」と次からは言おうと反省したりします。
毎日、短いポジティブな言葉をアファメーションにして、唱えてみます。
「ありがとう」「ついてる」というポジティブな言葉を、毎日、声に出して何度も唱えます。
肯定的な言葉のアファメーションです。
ホ・オポノポノもいい言葉です。
「ありがとう」「ごめんなさい」「許して下さい」「愛しています」を唱えると心が浄化されるといいます。
先ほどのマザーテレサの言葉にあるように、言葉を発することで思いが現実に現れて習慣となり、運命となっていきます。
言葉は心の中にある思いを現実化するパワーのあるものです。
口ぐせは、いつも考えていることであり、心の中にある思いです。
いつも考えていることが現実となりわけですから、思っていることが良くないものだとしたら、変えていきましょう。
心を明るくしたり穏やかにしてくれる言葉、エネルギーを与えてくれる言葉を選んで使ってみてはいかがでしょうか。
お読み頂きありがとうございました。