目次
問題をシンプルに考えることのメリット
問題が大きく複雑であるから解決できないと思うことがあります。
「困った」「大変」「無理」…と思い、どうしていいかわからない状態になっています。
否定的なことしか考えられなくなります。
周りの人たちの思惑とか想像してネガティブな感情に陥ったりします。
不安や恐怖、心配のネガティブ感情の状態では解決しようという気力が湧いてきません。
解決するのに時間がかかりそうだから先送りということにもなったりします。
そういう時はものごとをシンプルに考えると行動できます。
![](https://shinkotoha.com/wp-content/uploads/2021/06/f77afc98f202e05b53f99b9755056c96.jpg)
問題解決を妨げている思い込み
うまくいかないときは、いろんな問題を抱えているように思いがちです。
すべてのことは全部重要なことだという思い込み
すべてのことは全部同じように重要なことだから全部解決しないといけない、という考えに捉われています。
すべてに問題があるから、時間的にも労力的にも手に負えないと思ってしまいます。
「全体の数値の8割は全体を構成する要素のうち2割の要素が生み出している」というパレートの法則を当てはめれば、すべてが重要なことではないかもしれません。
すべてのことに取り組まないといけないと思うと問題が大きすぎてますますどうしていいかわからなくなります。
マルチタスク的な考えがいいと思っている
複数のことを同時に短時間に平行して、切り替えながらやるマルチタスク的な行動は効率的に見えます。
その時その時に対応すればいい。私は時間がないし、その方が効率的だと思っています。
しかし、注意が散漫になるので大事なものを見落とす可能性があります。
最も重要なことは何なのか見出し、それに専念することが問題解決を早めることになるはずです。
問題をシンプルに考えると解決しやすい
シンプルにするには問題を崩し、小さくするということです。
その問題は何で構成されているかを明らかにすることです。
すべてのことが重要だというわけではなく、その中の大事な部分を把握することが重要です。
そして重要な部分に取り組むことが大事です。
人間はいろんなことに同時に注意を向けることが難しいのです。
集中してその問題に取り組むことが必要です。
感情が行動を促します。
ですから、「できない」「むりだ」と言う言葉を使うのはよくありません。
ネガティブな感情に捉われると行動できません。
無理に行動しても、否定的な結果しか出てきません。
問題を崩して小さくするとシンプルになります。
大きく複雑なものよりも取り組める気がすると思います。
「何となくできそう」「やれる気がする」という気持ちに持って行くことができます。
そうすれば行動できます。
![](https://shinkotoha.com/wp-content/uploads/2021/06/25486ad4e541ea9a04632f8c28ba14f8.jpg)
ポジション・チェンジの例
例えば、「私は家庭内の問題を抱えている」と言えば問題が大きく解決が難しい印象を与えてしまいます。
この問題を小さく分解してシンプルに考えてみることです。
「家庭内」とは誰と誰の間に起こったことなんでしょうか?
そして「問題」とはどういうことがあり、どういう不都合が生じているかのでしょうか?というように。
言葉を崩し、シンプルに考えたほうが解決する糸口が見つかりやすいといえます。
夫婦間の出来事で問題が起こった場合(他の人間関係にも使えます)、直接言えない場合、「ポジション・チェンジ」というNLPの手法をやってみてはどうでしょうか。
ポジション・チェンジのやり方
![](https://shinkotoha.com/wp-content/uploads/2021/06/66678ff11f8b15c533c3d6efa7a16f58.jpg)
椅子を2つ用意します。
自分が妻であれば第一の椅子に腰掛けて、今問題と悩んでいることを思い浮かべてみます。
「何が見えますか?」
「何が聞こえますか?」
「何を感じていますか?」
この質問に答えてください。
十分に今の状況を体感したら、次に相手方向かい側夫の席に移動します。
移動の前に気持ちを切り替えるために体を動かす等(ジャンプする等)をします。
そして相手方の夫の席に座ります。
夫の立場になって体感します。
夫はどう思っているのか?
同様に「何が見えるか?何が聞こえるか?何を感じているか?」と夫の立場になって思いを深めていきます。
十分に体験したら、立ち上がり体を動かす等(ブレークステイト)します。
最後に第一の椅子と第二の椅子の間に立ちます。
夫と妻を客観的に見ることができる第三者の立場に立ちます。
夫と妻とどちらにも味方しない第三者として、夫と妻の両者を眺めそれぞれの意見を聞きます。
これらの一連のワークは相手の立場や第三者の立場になりきるイメージを体感するに過ぎません。
でも、この一連の行為をやる前と後では考え方や感じ方に変化があったのではないでしょうか。
その結論としてお互いのことではなく、義母父や子どものことが問題であったりします。
問題がいろいろあってモヤモヤしていたと思っていたけど、「そういうことだったんだ」と気づいたりします。
大きく複雑であるものがシンプルなものだと気づくことがあります。
![](https://shinkotoha.com/wp-content/uploads/2021/06/111bc30856e1930fc813e9b216b6f633.jpg)
まとめ
問題は複雑に考えないほうがいいようです。
問題を崩して小さくすると、重要なものが見えてきます。
シンプルに考えると取り組むべき部分がはっきりするのです。
そうやって、その問題に集中的に取り組んでいくことが大事ではないでしょうか。
行動するにはネガティブな感情からポジティブな感情にしていくことが必要です。
「やってみよう」「やれそうな気がする」という前向きな感情にしようとすることです。
そのために問題をシンプルに考えると感情が変わり行動しやすくなります。
お読み頂きありがとうございました。