「あなたはそのままで完璧」:自己肯定感を高め、自尊心をはぐくむワーク

「あなたは今のままで完璧だよ」

アニメに出て来たせりふです。

「自分は身体が小さく、早く走れなし気も小さいからダメだ」というのに対し、主人公が「大丈夫、今のままのあなたで完璧だよ」と応えるのです。

単に励ますというのではなく、いろんな欠点があるという相手をそのまま肯定している主人公にハッとしました。

他者を「あなたは完璧だ」という主人公は、自分を肯定しているから他者にも同じことが言えるのだと思いました。

自分を肯定して自分の能力を信じる心を持っていると他者にも同じ気持ちで接することが出来るんだなと感じました。

自尊心は自分に対する評価

自尊心は自分が自分に対して持っているイメージの一つです。

自尊心は、自分が人生の問題に立ち向かう能力があると思っているし、幸せになる価値がある人間であると実感する感覚です。

他人からほめられたから自尊心が高いとか、他人から評価されなかったから自尊心が低いということではありません。

自尊心は周りや環境に影響されるものではなく、自分が持つ自分自身に対しての評価なのです。

自尊心の低い人の特徴

私は犠牲者だ、私はかわいそうな人だと思っている。

自分をあわれみ、不当な扱いを受けてきたと感じている。

すべてを過去のせいにする。

自分は評価されていないと感じている。

苦労して頑張っているのに、周りは評価してくれないと思っている。

不公平な扱いを受けていると感じている。

自分に価値を感じることができない人。

自分を疑い自分を信じない気持ちが強い。

「私には、〇〇はもったいない」、「私なんて〇〇する値打ちなんかない」という言葉を使う。

自尊心の高い人の特徴

私にはできるという感覚を持っている。

目標を定めて計画的に行動ができる。

自分や他人を許せる。

恨みを抱いたり復讐しようとは考えない。

ずっと過去のネガティブな状態にいようとは思わないで、その状態から離れることができるので許すことができる。

自分を大切にできて、他人も大切にできる。

謙虚さを持っている。

他人を批評しない。

他人が悪口を言っていてもその人を嫌な人間だとは決め付けない。

他人を助けたり、他人のために何かしようとする。

自分のしたことやしなかったことが原因で起こったことを、他人のせいにしない。

自尊心の高い人は、ものごとが上手くいかないときでも、自分を責めることがありません。

ダメな自分の状態でも、自分を肯定することができるのです。

自分を大切にできないのは

自己肯定感が低いと自信がなく、自分の能力を発揮できません。

また、心が傷つきやすくなります。

なので、些細なことでも心にグサリとささり、元の状態に戻るのに時間がかかります。

不安感も大きくなります。

そして、自分からポジティブな言葉や行動から遠ざかってしまいます。

自分がほめられても、自分はだめだと思っているので、素直に人の言葉を受け入れられません。

行動の面でも、積極的な行動が取りにくくなります。

対人関係では嫌なことでも必要以上に我慢してしまいます。

周りの人たちから雑に、またはひどい扱われ方をされても言いなりになってしまいます。

周りから大切にされないのは、自分が自分自身を大切にしていないからです。

自分を肯定し、自分に愛を向けるのです。

自己肯定感を高めるワーク

自分を肯定して、自分は価値があるものとして受け入れることが大切です。

そのための自己肯定感を高めるワークをご紹介します。

自分のいいところを確認するというワークです。

< ワーク >

まず紙を2枚用意します。

一枚目に自分に足りないと思うところを書き出します。

思いつくまま書きます。

考え込まずに、書き出してみてください。

次に2枚目の紙に自分のいいところ(性格や特徴、過去の体験、やり遂げたことなど)を書き出します。

これも一つ一つにあまり時間をかけずに書いてみてください。20、30個といっぱい書いてください。

それから、2枚目の自分のいいところを書き出したものを見直します。

その中から自分が一番大事だと思うものをひとつ選び出します。

そのことについて文章を作ります。

なぜ、この特徴や性格、スキルが大事だと思うのか、自分の人生にとって、それはどんな意味を持つのか文章にします。

1枚目の自分の欠点を書いた紙はビリビリに破って捨ててください。

翌日、自分のいいところを書いた紙を見て、またその中からひとつ大事だと思うものを選び出します。

昨日のように文章を作ります。

自分のいいところを自分で確認できます。

それからは、1日に1個ずつ、または定期的にいいところを文章にしていきます。

このワークをやっていく途中で自分のいいところに気づいたら、自分のいいところリストに加えていきます。

書くことによって自分の心の奥にあるものが外側に出てくると思います。

心の中が整理されたのではないでしょうか。

そして、自己否定が減って、ポジティブな言葉を受け入れやすくなっていると思います。

自分を好きで、自己肯定感のある人は他人に寛容な人間でもあります。

お読み頂きありがとうございました。

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