意味付けをしているのはあなた
出来事をどう解釈するかで、その出来事の意味するものが決まります。
ものごとは、それ自体無色透明無味無臭なものです。
ものごとに意味を与えるのは、あなたなのです。
人はみな、自分なりの考えを持っています。
当然ながら、他人と同じ考えもあれば、違う意見も持っています。
人は、状況や立場、考え方によって、ものごとの捉え方が違います。
写真のフレームと同じく、自分の決めた枠組み(フレーム)の中で、ものごとを見て、その出来事に意味を与えています。
「雨が降る」という現象を、日照り続きの後の雨であれば、恵みの雨と捉えます。
しかし、野外の行事を計画している人は、残念な天気と思います。
先ほど言ったように、ものごとを解釈し、意味を与えるのはわたしたち一人ひとりです。
ものごと自体そのものは、人間が意味を与えない限り、何の意味も持たないといえます。
私たちは、先ほど言ったように、自分の決めた枠組み(フレーム)を通してものごとを見ます。
ものごとの捉え方を変える、ものごとの意味を変えるために、NLPには出来事をリフレームする(枠組みを変化させる)手法があります。
リフレームすることによって、ものごとの意味づけが変わります。
そうすると、違う捉え方ができ、思考が変化します。
捉え方が違ってくるので、問題解決に対する解決策の選択肢が増えたり、変わったりすることにもなります。
自分はどうすることもできないという思いになっている時に、現状を打破するため、リフレームという手法は有効です。
リフレームの例
例えば、
*優柔不断で決断できない自分の性格が嫌で、変えたいと思っているとしたら、どうしたら良いでしょうか。
そもそもの前提である、「優柔不断」の意味を考えてみます。
優柔不断であることはどういう意味を持つのか、まず、マイナスな点を上げます。
日ごろ欠点であると思っているので、たくさん上げられるでしょう。
次に、優柔不断であることのプラスな点を考えてみます。
優柔不断であることが、どのような状況ならば役に立つのか?と考えます。
優柔不断をポジティブに言い換えたら、「慎重である」とか「思慮深い」ということでもあります。
プラス面を上げることで、優柔不断であることも、マイナスな面ばかりとは言えないことに気づくのではないでしょうか。
*人に注意されると腹が立つ性格を何とかしたい、と思っているとしたら、どう捉えたら良いでしょうか。
注意されるということのマイナスな面は上げられるので、プラスの意味を上げてみます。
注意をアドバイスと捉えてみると、欠点を指摘されるという考え方が違ってくるのではないでしょうか。
アドバイスと捉えると、あなたにかけられる言葉はすべてあなたを否定するものではなく、何らかの価値あるものとして捉えることができます。
また、相手の立場に立って考えると、あなたを批判しているのではなく、ものごとを滞りなく進めたいという相手の気持ちが見えてきたりします。
*何か良くない事が起こりそうだと常に心配している人が、心配性を直したいとしたら、どう考えれば良いでしょうか。
すべて自分に起こる出来事は、「私にとって良いことである」という視点で見ることにしたらどうでしょう。
できごとの肯定的な意味に気づき、ハッとすることがあるはずです。
最後に
出来事を見る枠組みを変えること(リフレーム)によって、今までの自分が持っていた考えや、イメージを変えることができます。
ものごとは多面的に見ることができるということを、思い出してください。
特に、どうしていいかわからない状態であると、体自体が固まってしまっています。
心と体はつながっているので、心も固くなり、柔軟な思考ができなくなっています。
思い悩んでいるとしたら、今の自分を客観的に見たらどう見えるのかを、まず思い描いてください。
それから、ものごとには悪い意味ばかりではなく、良い意味も持っていると考えてみてください。
リフレームの手法を使うと、狭い凝り固まった考え方から、解放される感覚が味わえるでしょう。
リフレームの練習をされることをおススメします。
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