なぜ他人と比較するのか
私たちは、他人と自分を比べてしまいます。
子供の頃から家庭や学校で比較される環境にあったから、比べるのが当たり前になったのかもしれません。
他人が自分よりすぐれていると思うと、落ち込んだり劣等感を持ったりします。
そして、自信がなくなったりします。
他人と比較するクセがあり、どちらが優れているか確かめなければ落ち着かないという人は、相手が自分より劣っていると思ったら安心します。
でも、そうでない場合は、先ほどいったように、心がざわつき自信がなくなります。
他人と比べてすぐに落ち込む自分が嫌なので、比べることをやめたいのですが、比べるクセが直せません。
他人と比べることによって、自分の位置、つまり序列を確認したくなるからではないでしょうか。
この人より私は上、または、あの人は私より上と確認することによって自分が安心できる場所を確保するという意味があるのかもしれません。
あくまで自分が比較するのですから、自分勝手な基準でジャッジしているといえるでしょう。
不安な気持ちがあるから、自分の価値を確かめたくて、他人と自分を比べることになります。
他人と比較し劣等感が大きくなると、苦しくなります。
自信がないことに苦しむのは、自信を持ちたい気持ちがあるからです。
自分の能力を低く見ているので、自信が持てず不安なのではないでしょうか。
他人と比べることに意味はない
「他人と比べてもしようがないよ」「他人との比較は意味がない」と言われたことがあるでしょう。
それはわかっているけど、比較してしまうのですよね。
他人と比べてしまうのは、不安だからではないでしょうか。
私は今どこにいるのかわからないから、他人と比べて安心したいのではないでしょうか。
そもそも、他人と比べることには、意味がないのです。
人は二人として同じ人間はいないのですから、比べること自体が無意味なのです。
その人その人、一人一人が違う人間であり、オンリーワンの存在だからです。
同性であったり歳が同じであったり、同じ職場かもしれませんが、能力や得手不得手、興味のあるもの等々、個人が持っているものはみな違うのです。
NLPでは、人にはすでに必要なリソースがあると考えます。
リソースには、経験、知識、性格、お金、時間、人脈…様々な内的・外的資源があります。
あなたが持つリソースはあなた独自のものです。
自分の中にあるリソースに気づくと、大丈夫だと自信が持てます。
私は大丈夫だと思える考え方
光と影、正と負、陽と陰というように、ものごとには両極があります。
一方の極があるから正反対の極を知ることが出来ます。
一方の極だけを見ていては、全体を見ることはできないでしょう。
何を言いたいかと言うと、自分のダメなところ、いや、自分がダメだと思っているところだけを見ているから不安なのではないでしょうか。
自信のない自分だけを見ていては、あなたのすべてを見ていることにはならないのです。
あなたの中にあるすばらしい能力に、光を当ててみることです。
欠乏のあなただけではなく、能力のある満たされたあなたを見つけ出してください。
「そんなのないわ」と言わないで、うまくいったとき成功した体験を思い出してみてください。
記憶の中に、自信のあるあなたが存在するはずです。
この世界は、自分の思いが外界の世界を作っているといいます。
足りないとか、劣っているとかの欠乏の視点からものごとを見ていては、足りないものしか見つけ出せません。
満たされた豊かな心でいれば、満たされた現実が現れます。
自分のいいところを確認するワーク
自分のいいところを確認するというワークがあります。
<やり方>
紙2枚とペンを用意します。
1枚目に自分に足りないと思うことを書きます。
あまり考え込まずに多く書き出していきます。20~30それ以上。
次に2枚目の紙に自分のいいところを書き出します。
性格や特徴、過去の体験、やり遂げたことなどいいところを書き出します。
20~30、たくさん書き出してください。
そして、書き出した自分のいいところを見直します。
その中から一番大事だと思うものを一つ選び、印を付けます。
その大事なことについての文章を作ります。
私はなぜこの特徴や性格、スキルや体験が大事だと思うのか、自分の人生にとってどんな意味を持つのかということを考えながら文章にします。
書き上げた文章を読みます。
1枚目の欠点を書いた紙は、ビリビリに破って捨ててください。
いいところを書いた文章を読み直し、いいところを自分で確認します。
時々、又は定期的に良いところを見つけて、文章にします。
常に自信がない、何か自分には欠けているという思いが出てきやすいのは、考え方のクセといえるでしょう。
足りないところに目を向けると、足りない現実がやって来ます。
豊かさに目を向けると豊かな現実が現れます。
持っているもの、有るものに目を向けるというこのワークをお勧めします。
お読み頂きありがとうございました。