あなたを止めるリミティング・ビリーフとは
こうなりたい、ああしたいという夢や目標があります。
そして、夢や目標に向かって行動し始めます。
しばらくすると思うように行かず、問題が発生したり、失敗したりします。
そうするとモチベーションが下がり、「もうやめる」と言って行動しなくなることがあります。
また、問題を解決することなく、別なことを始めてしまうこともあります。
問題が起こって上手くいかないときに、いつも同じような考えが出て来て、その結果、同じように失敗するという経験がないでしょうか。
思うようにいかなかったから、あきらめたり、やめたりすることが多くなかったでしょうか。
夢を叶える人は、現実が思うようになっていない場合、問題を解決するために試行錯誤します。
自分の行動を検証し、再挑戦して行きます。
しかし、夢が叶っていない人は問題を解決することをせず、やめるかまたは別なところに逃げるということをしています。(ちょっと言い方がきつかったですが。)
問題を解決しないときに出てくる自分に制限をかけてしまう考え方が、リミティング・ビリーフです。
いつも決まって同じような状況で、同じように考えるクセがないでしょうか。
それは、「私にはできない」「わからない」「相手が悪い」「環境が悪い」「もう若くない」「まだ若すぎる」…というものではないですか。
いつも同じような状況で逃げ出したくなるとき、同じような考えが頭に浮かび、行動することを止めたとしたら、リミティング・ビリーフがあるのではないでしょうか。
自分の思考のクセを知るために、次のワークをおススメします。
リミティング・ビリーフを特定するワーク
リミティング・ビリーフとは、ものごとの捉え方でネガティブに捉える思い込みや固定概念を指します。
ものごとをネガティブな思い込みで解釈するので、思考や感情に否定的に作用します。
心にブレーキをかけています。
自分の行動を止めてしまうリミティング・ビリーフを特定するために、思いを書き出す方法が有効です。
リミティング・ビリーフは潜在意識の中にあり、簡単に現れてくれないかもしれません。
でも、時間をかけて自分に向き合ってみると、本音が明らかになってきます。
次の質問に答えてみてください。
ある出来事に怒りを感じるときは、そのものに強いこだわりがあります。
潜在意識に何らかの情報が入っているということです。
こだわりを見つけて、それを取り除くことが必要です。
こだわりは恐怖心からきています。
恐怖心を取り除くために、こだわりを明らかにしていきます。
なぜその出来事に怒りを感じるのか、心の中にある思いを書き出してみてください。
嫌いな人とはその人に怒りを感じるということですから、自分が絶対に認めたくない自分の姿を映し出しています。
例えば、「虎の威を借る狐」のような人が嫌いなら、実力もないのに権力者の威光を借りて威張っているのが嫌だと思っています。
権力者の影響で威張っている人が評価されていることに、納得がいかない自分がいます。
自分の心をのぞくと、自分も評価されたいという気持ちがあります。
でも、自分は評価されないと思っています。
実力もないのに威張っている人が嫌いという考えを持っている自分は、「評価されていない」という思いを持っています。
自分は評価されているという思いがあれば、「虎の威を借る狐」のような人のことは、気にならないでしょう。
こだわりは、「自分は評価されていない」という自分の考え方にあります。
でも、ここでその虎の威を借る狐のような人を別な見方で見ることもできます。
虎のように強くはなくても、「安全なポジションを手に入れられてよかったね」と言ってあげることもできます。
相手が利益を受けていることに対して「よかったね」と言うこともできます。
相手に対して「よかったね」ということは、自分に対して「よかったね」ということと同じなのです。
相手を気に入らないと批判しているよりも、相手をほめる方がいいのです。
それは、自分に賛辞をあげていることと同じだからです。
これからは、気に入らない相手に対しても、相手にとっていいことだと思ったら、「よかったね」と賛辞を送ってみてください。
叶えたい夢や目標が叶わないのは、自分の中に別な理由があるからではないでしょうか?
普通叶えたい夢をかなえて困ることはないはず、と考えます。
しかし、やりたいことが上手くいくと、周りにしっとされるとか、嫌がらせを受けるのではないかという心配を持っているのかもしれません。
また、叶えたい夢であると思っているけれど、本当の夢は別にあり、自分の気持ちを誤魔化しているのかもしれません。
本音がこの夢や目標を叶えたくないとしたら?と考えてみてください。
力不足だから、これぐらいだったら目標にするにはいいかも、とか、本当の夢の実現は難しいと考えているのではないかだろうか?…
まだ、それ以外に理由があるかもしれません。
叶えられるのは当然と思うこと
夢を叶えたいといっていても、叶わないのは心の底に「叶えさせない本音」があります。
「できない」「そんな資格はない」という思いがあれば、実現できません。
しかし、あなたはそれをやってみたいと思ったということは、自分にできると思ったからです。
そうであれば、心の中の恐れを手放さなければなりません。
恐れの感情は、自分の偏った思考による幻想です。
気のせいといっていいものです。
行動し続けるには、リミティング・ビリーフに気づき、その思い込みを力を与えてくれるビリーフに書き換えることが必要です。
ワークによってリミティング・ビリーフを特定したら、その信念を疑ってみます。
誰にとってもそうであるのか?
常にそうであるのか?
例外があるのではないか?
脳は最新の情報を真実だと思う特徴があります。
ですから、行動を止める思い込みを新しいビリーフに上書きすることができます。
私は夢を叶えるに相応しい人間であるという信念に書き換えていきます。
夢を叶えるのは当然であると、自分の潜在意識にアファメーションやイメージングによって、成功した姿を刻み込んでいきます。
お読み頂きありがとうございました。