他人軸と自分軸
子供の頃は、親や周りの大人たちにほめられるとうれしいものでした。
ほめられたいから周りの人たちの期待に応えたいと思い、がんばります。
でも、ある時、自分以外にもほめられる人がいっぱいいることに気がつきます。
今までほめられてきたけど、大きくなるにつれ、そんなにほめられることもなくなったことに思い至ります。
今まで型にはまって生きてきたようできゅうくつに思え、どこかに行ってしまいたいと自分が嫌になることがありました。
私は、周りの評価を気にして過ごしてきたことに気がつきます。
周りに合わせ過ぎたんじゃないか、もっと違った生き方があったのではないかと自己不信に陥ります。
他人軸で生きていると、他者から評価されることが重要であり、ほめられたいと思い頑張ります。
外側ばかりを気にして、内側つまり自分はどうしたいかを考えることがなかったと気づきます。
どうしたいかという欲求は、あったように思います。
でも、そのどうしたいかは、「誰かがよい」といったことであって、本当に自分はそうしたいのかわからずに目指してきたことを思い出します。
特に子供の頃は、自分の価値観がはっきり決まっていません。
親や教師が良いものだというから、子供心に、そうなのだとその考え方を受け入れます。
誰かの期待に応えるために生きていると、はじめはいいのですが、だんだんつらくなってきます。
他者からいいものだといわれても、自分はそう思えない場合もあったのに…。
人からいいといわれてやったことが、本当にいいものなのかわかず、ストレスになることがあります。
他人の言う通りにやることがいいと思い込んでいたけど、大人になり、他人よりも自分の気持ちが大事だということにようやく気がつきました。
他人軸は極端にいえば、他者が決めたとおりに生きることです。
自分の考えがありません。
いいのか悪いのかわからなくなり、やっていることに意味を感じられなくなって、「もう一人の自分」が「自分がないのは嫌だ」と言うのです。
反対に、自分がやりたいことを思い切ってやると、始めはおっかなびっくりなのですが、充実して楽しいものです。
自分の心に素直に従っているので、ストレスがありません。
本当に自分は生きているという実感があり、生き生きしはじめます。
自分のやりたいことをやるというのはわがままではないかと、自分を責めてしまう人がいます。
しかし、他人に合わせて他人軸でいることは苦しいです。
常に誰かの言うことに従って、周りの人たちの顔色を伺わなければいけないからです。
「本当の自分」でいるためには、自分の心を大切にしなければなりません。
本当にやりたいことをつかんだレディー・ガガ
ラジオからレディー・ガガの曲が流れ、彼女のデビュー前のエピソードが聞こえてきました。
「彼女はニューヨーク市にある小さなクラブで歌っていた。
ある日のこと、いつもの通り店内は酒に酔った男たちでごった返していた。
なかなか演奏を始められなかった彼女は、突然服を脱ぎ捨てた。
すると、突然の行動に会場は静まり返った。
その瞬間に彼女は、自分がどんなアーティストになりたいか本当の意味でわかったという。
下着と網タイツ、白いパンプスという姿になってストリップを披露したこの日、
彼女は”自由”を見出し、本当にやりたいことを掴んだのだ。」
やりたいことを見つけたときには、自分でも「これだ」とわかり、感じるといいます。
そして、周囲の目にもわかるものだといわれます。
やりたいことを見つけるワーク
紙を用意し、次の質問に答えてみてください。
深呼吸したり、身体をほぐしたりしてリラックスして、ゆっくり取り組んでみてください。
リラックスした状態が本音を引き出しやすいです。
質問の答えは、考え込まないで浮かんだ言葉やセンテンスを思いつくまま書き出します。
紙いっぱい書き出した後、それを読み返してみます。
〔質問〕
① あなたが絶対にやりたくないことは何ですか?
② あなたは時間とお金の心配をする必要がなく十分持っています。
そうだとしたら、何をしたいですか?
③ ②の状態でお金を払ってでもやりたいことは何ですか?
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