「他人から傷つけられた」と思うのは、その人の言葉を受け入れたから:私が私を傷つけた

傷ついたのは同意したから

「どうしてこんな目にあうの?!」

「何であの人からひどいことを言われないといけないの?!」

「私は何も悪いことしてないのに‥」と怒り、苦しむことがあります。

平気な顔をしていますが、心の中は深く傷つくことがあります。

そして「私は傷つけられた。だから絶対に許さない。」と恨む気持ちが強くなります。

言われた言葉に対して、それをそのまま受け入れてしまったから傷ついたわけです。

職場で担当の違う先輩から「いいわね。ヒマそうで。」と言われたときのこと、虚をつかれた感じで「なんで?いやみ?」と思ってしまいました。

「私って仕事してないように見られているんだ。」と自分は仕事できない人と思われていることに落ち込み、傷つきました。

同じ言葉を他の人が聞いたら、別に何とも思わず、聞き流すかもしれません。

この場合現象として、他人から自分に対して「いいわね。ヒマそうで。」という言葉が発せられたというだけです。

その言われた言葉に対して、私が何らかの反応をしたということです。

その反応というのは、自分はダメだと落ち込み傷ついたという反応です。

反応しないということもできます。しかし、私はそれに反応しました。

どうしてなのでしょうか?

それは、相手の言うことをそのまま受け取ったということです。

相手の批判に対して、そうであると私が同意したからです。

批判を受け入れるのは私

私たちは小さいときから様々な経験をしてきました。

人間は同じものを見たり同じ体験をしても、すべての人がまったく同じ感情や感覚を持つとは限りません。

同じような場面を見て自分と同じような感情を持つ人もいれば、そうでない人もいます。

それぞれ抱く感情や感覚は異なります。

ものごとは本来、無味無臭無色透明なものです。

ものごとは現象が起こったものです。

その現象に対して自分がどう感じたか、どう思ったか、その出来事に意味を与えているのは自分自身です。

ネガティブに考えるクセのある人は楽しい記憶より辛い苦しい記憶が多かったりします。

出来事の大半に対して苦しいと思ったり、怒ったり、悲しい感情を記憶してきました。

苦手意識や嫌悪感、臆病な気持ち、遠慮がちというネガティブな感覚をよく覚えています。

反対に楽しかったことはあったはずですが、ネガティブな感覚に焦点が当たっているので、よく覚えていません。


自分の中に「自分はダメだ」という思いが強かったりすると失敗したりうまくいかない場合、ダメな自分をよく記憶しています。

そして自分自身に「やっぱりだめだった」「ほらね、ダメだったでしょう」と言っています。

自分を責めるということにもつながったりします。

「自分はダメだ」という思いがあったとしたら、他者からの「あなたダメね」という言葉を受け入れてしまいます。

自分の中に自分を否定する思いがあるからです。

相手の批判に同意してしまうのです。

他者からの言葉に傷つくということは自分を自分で傷つけていることと同じだといえます。

また、傷ついたというときは「私は何も悪くないのに」という思いが隠れています。

「傷つけられた」という被害者意識があります。

被害者意識は起こった出来事や結果は自分以外の責任であり、自分には責任がないという意識です。

この被害者意識を持っていると自分の周りの出来事は、すべて自分以外のものの思惑によるものだということになります。

そうだとすると、自分にはどうすることもできないし、私には責任はないという思考になってしまいます。

セルフ・コンパッション

他人の言葉で傷ついたら、セルフ・コンパッションをしてみてください。

自分自身に優しい言葉を掛けてあげるのです。

弱さを受け容れてしなやかに生きる

そして、自分の中にある思いを変えることです。

自分を責める価値観を手放すことです。

手放して新しい価値観を選択してはどうでしょうか。

自分に力を与えてくれる思いを選び直すことができます。

私は健康と幸福と平和を選ぶと宣言することです。

被害者意識があるとしたらそれを手放すのです。

被害者意識を持っていると、自信がなく苦しい状態に置かれたままです。

被害者意識は幸せをもたらしません。

自分に選ぶ力があるということを思い出してください。

自分が人生の主導権を持っているということを忘れないでください。

自分は誰にも傷つけられる存在ではないと思えます。

他人の言葉や行為で傷ついたというのは、その人と同じ思いが自分の中にあったから傷ついたのです。

他人の言葉で傷ついたとしたら、他人の悪意ある思いが自分の心の中にもあるということです。

自分の心にあるから、その言葉に反応して自分で自分をジャッジして傷つくという反応になるのです。

そのネガティブな言葉を自分が受け入れたからネガティブな反応をしたわけです。

他人の言葉を受け入れなくてもよいと思うことです。

自分の中に自分を否定する言葉を取り除いていくことが大事です。

自分の言葉を見直すということです。

自分を肯定する言葉をたくさん持つことです。

いつでも選び直せると気づけば、幸福、平和、健康という自分に力を与えてくれる新しい思いを持つことができます。

傷ついたという言葉を使わなくてもすむようになるのではないでしょうか。

お読み頂きありがとうございました。

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