エネルギーを奪い合う人間関係を見直す~関わる人を選ばないとへとへとになる

人は付き合う人に似る

関わる人を選ぶことが大事です。

そうはいっても、職場ではそんなことできないよという声が聞こえてきそうですが、自分の心を保つためには、関わりたくない人とはなるべく距離を取ることです。

関わる人すべてによく思われたいとがんばったら、へとへとになります。

いろいろ気を使って相手に合せていたらはじめはいいのですが、だんだん回数が重なると苦しくなります。

ほとんどの人は嫌われたくないから、いい顔をしてしまいます。

それに子供の頃、教え込まれた「みんなと仲良くしないといけない」という価値観に縛られているのかもしれません。

「仲間はずれにしてはいけない、誰とでも分け隔てなく仲良くすべし」という常識が根強くあるような気がします。

周りと仲良くできない人は、人間失格のように思われてしまうのではないかという強迫観念もあります。

一般的に私たちは、周りに合わせなくてはいけないという同調圧力を感じているのではないでしょうか。

雰囲気を壊してはいけないという気遣いが強い人が多いようです。

そして、自分自身が嫌われるとイヤだ、不安だという恐怖心も加わって、周りの人にいい顔をしてしまいます。

自分の心に反して周りに合わせてしまうために、エネルギーを消耗してしまう方が多いのではないでしょうか。

人は好き嫌いもあるし、馬が合う人もいればそうでない人もいます。

それが個性ではないでしょうか。

「ブッダの言葉」(中村元訳)に「人は付き合う人に似てくる。いつも一緒にいる人に似るものである。だから、友人の選び方には気をつけなさい。」というお話があります。

親友や夫婦など、時間と空間を共有する関係であれば、長く付き合えば付き合うほど似てくるものです。

長年一緒にいる夫婦は、顔まで似てきたりします。

友人選びは、慎重にするほうがいいようです。

他人は考え方や価値観はいろいろ違いますし、個性も様々です。

その中でいつも不機嫌な人とかマウンティングする人とか、負のエネルギーの強い人などからは、距離を取って自分を守ったほうがいいです。

普通そういう人たちとは積極的にかかわろうとは思いませんから、必要最小限度の付き合い方ですませたほうがよさそうです。

ネガティブな人間関係を断捨離

「あなたのためを思って」という言葉や態度で関わってくる人がいます。

一見面倒見が良くて、私のことを気にしてくれているいい人に思えるのですが、その人の本音は違うところにありそうです。

相手は「あなたのため」と言って、あなたを支配しようとすることがあります。

相手は自分の力を誇示したり、あなたからの承認を得たい欲求があったりします。

必要以上に関わろうとする人は、あなたのエネルギーを奪おうとする人です。

やってる本人は気が付いていないかもしれません。

だからなおさら厄介です。

自分にとってネガティブな人間関係は断捨離をしたほうがいいです。

なあなあで、ただ寂しさを紛らわすためにだらだら付き合ってるとしたら、関係を見直してみてはどうでしょうか。

付き合う人を変えるのは、現状を変える方法のひとつです。

新しいものが入ってくるには、古いものを出す必要があります。

心の中のいらないものを捨てると、そこに新しいものが入ってくるのです。

人を選んでいくというと偉そうに聞こえるかもしれません。

けれど、もっと正直になり、付き合う基準を意識的なものにできれば、エネルギーの消耗する人間関係から脱却できます。

人間関係を選び直していくことを恐れないことです。

あなたの心が喜び、エネルギーが上昇する人たちと関わることです。

自分の評価は自分がする

自分の評価は自分がするということです。

人は誰でも、ほめられたり評価されたらうれしいです。

でも、他人からよく思われるために、自分を押さえたり自分を偽ったりしたら、いずれ心が耐えられなくなります。

評価基準を他人に委ねたら、他者に従う自分になってしまいます。

自分の評価は自分がすると決めることです。

比べる相手は自分自身であり、それは昨日の自分だったり、数年前の自分にすればいいのです。

他人の価値観や嗜好であなたをジャッジさせるのはやめにしましょう。

エネルギーを奪われる関係を見直し、心が落ち着き、成長できる人たちと関わる勇気を持つことが大事です。

ブッダのことば: スッタニパータ (岩波文庫)

読み頂きありがとうございました。

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