幸せになる順序
幸せになりたいと願って努力しているのに、うまくいかないとあせり、嘆きます。
思い通りにならない現実を変えるには、どうしたらいいのかと悩みます。
環境に恵まれないから不幸である、もっとお金があったら幸せなのにと思っていたり、他人から嫌なことを言われてみじめだと感じている状態だったりします。
私は周りに翻弄されている、うまくいかないから自分は被害者だと思っているとしたら、その思いを疑ってみてください。
「実際そうだから、何でそれを疑うの?」と思われるかもしれません。
生きている世界は、自分の内面が外側の世界に現れるといいます。
私たちがいる世界は、「心が先で現実が後」といわれます。
現実を変えたいのであれば、自分を変えることだといいます。
私たちは、お金がないからたくさんお金を持ったら幸せになれるだろうと思います。
今、結婚できていないとしたら結婚できたら幸せになれるだろうと思います。
欲しいものを手に入れることができたら、幸せになれると考えます。
でも、幸せになる順序はそうではないのです。
まず「幸せな自分」になり、その幸せな自分が行動し、その結果として望むものを手に入れることができるというのです。
幸せになるにはまず、自分の在り方、内面を調えることが一番なのです。
幸せな自分がいて、行動することで幸せな現実を創り出せるのです。
なので、幸せな自分になることが始まりなのです。
being → doing → having の考え方
being は「自分の在り方」です。
自分が何を求めているのか、何に価値を置いているのか、どんな行動を取るかによって、自分はどんな人間かという感覚を作り上げていきます。
気づかないことよりも気づくことが大事であると考え、自分のマインドや内的な思考・行動のプロセスを信頼している人は、人生のさまざまな問題に積極的、肯定的に対応できます。
幸せな人は、外見上次のような特徴があるのではないでしょうか。
・目は生き生きと、明るく輝いている。
・顔は穏やかで、肌つやが良い。
・姿勢は、背筋を伸ばし、きれい。
・歩き方は颯爽としている。
・声は、大き過ぎず、小さ過ぎずその状況に相応しい大きさで、はっきりとした声が出てくる。etc…
人は幸せになるために生きています。
幸せな自分とはどんな自分でしょうか。
どのような感情を持っているでしょうか。
幸せな状態の自分は、穏やかでやさしく心豊かな存在です。
今がどんなに悲惨な現実にいたとしても、外側の世界に引きづられることなく、心の中を幸せな気持ちで満たすことが大事なのです。
この世界は自分の心の投影だといわれます。
外側の世界を幸せな状態にするには、自分の心を幸せで満たすことが先なのです。
感謝、慈悲、知恵、勇気など生きるうえで力を与えてくれるものを、心にしっかり持っている状態でいることです。
心を愛で満たすことです。
心が満ち足りているというのは、気が充実しており、エネルギーが高い状態です。
在り方、行動、成果
自分の状態を調えているから、行動するのに躊躇しません。
人間は being で幸せであることがスタートです。
次に、行動がくるのです。
欠乏感がなく心が満ち足りた状態で思考し、行動するのです。
doing 行動して、having 望むものを手に入れることができるというわけです。
先ほどのbeing は人としての心の在り方です。
優しく、明るく、自分の心を保つことが大事です。
そのためには、自分の心の声をしっかり聞くことです。
頭で考えて、常識や世間体で~したほうがいいと判断せず、自分はどうしたいのか、どうありたいのか自分自身に聞き、それを満たしてあげることです。
自己愛で満たされた心でいることです。
心が調ったら、その次に doing の行動がくるのです。
自分の中から湧き出す創造的エネルギーがあるから、行動力が加速していきます。
そして、最後に成果を手に入れる having です。
幸せな状態で行動しているから、好ましい欲しい結果が得られるということです。
まず、心を調えて幸せな気分でいることがスタートです。
次にどう行動すればいいのかが来ます。
心が満ちているので、欠乏感がありません。
他の人やものが自分の人生に入ってくるのを許し、受け入れられる状態になっています。
分かち合うという精神があります。
ここちよく他人と物や空間を共有できるようになっているということです。
心の声に従う
「結婚して幸せになりたかったら、まず自分が幸せになりなさい。そして、もう一人の幸せな人を探して、その人と結婚しなさい。」と聞いたことがあります。
私たちは幸せになりたいと願います。
しかし、今、これが足りないから幸せになれないと思います。
欲しいものが手に入ったら幸せになれるのにと、今の状況を嘆きます。
手っ取り早く手に入れたいと、早く成果 having を欲しがります。
足りないから早く欲しいと、欠乏している気持ちが先走ります。
欲しい気持ちに執着し、欠乏の思いを持ったまま行動しても、心が欠乏している状態では幸せな結果は得られません。
欠乏の心のままで欲しいものを願っても、欠乏しか実現しません。
自分の在り方を調えることが始まりだとわかれば、行動する順番がはっきりするのではないでしょうか。
いつも穏やかで、機嫌のよい状態でいること、満たされた感謝の気持ちでいることが大事なのです。
自分の心を愛で満たしているという、自己の在り方が一番に来るのです。
外側の世界が、自分の思う通りでなくひどい状態であったとしても、心は幸せな状態でいるのです。
笑っている自分でいることです。
「そんなことできない!」と言われるかもしれませんが、どんなに悲惨な状態にあったとしても、感謝できることを見つけることはできます。
自分を被害者だと思っている限りは、自分で自分の人生をコントロールすることはできません。
取るに足りないことだと思うこと、当たり前だと思うこと、そんな事柄の中に感謝や幸せを見つけることができます。
そうしたら、自分は恵まれた状態にいることに気がつきます。
ありがたいという気持ちになれます。豊かさを味わえます。
満たされた心でいるので、満たされた現実がやってくるということです。
幸せになる順番は being, doing, having ということなのです。
お読み頂きありがとうございました。